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【Courrier Japon記事(ジェフ・ベゾス関連2)・感想文】それ、原理原則に基づいてますか?


前回に引き続き、ジェフ・ベゾス氏関連の記事についてです。

前回の記事(アマゾンを退社した元取締役が明かす、シンプルだが大半の企業が守れない「ジェフ・ベゾスが定めた4つの経営理念」についての感想文)

第一印象:

CNN English Expressという英語雑誌にあった、ベゾス氏のインタビュー記事を読んだことがあります。ブルーオリジンや宇宙開発についてのコメントの中で、「他の人たちが作った優れたイノベーションが活用されるように、自分はその意インフラを作る」という趣旨のことをおっしゃっていたことが印象的でした。

インフラっていうのは、最初に必要なもので、言ってみればイノベーションが効率よく活用されるための「原理原則」です。

そんなこともあり、本記事から、ジェフ・ベゾスという人は、「原理原則を中心に物事を決定する人なのでは?」という印象をが、今回前後編を読んでより強くなりました。

本記事は、ベゾス氏の価値観のうち

○ リーダーシップについて
○ 決断について
○ 物事に対する姿勢

について書かれてあります。全て原理原則に基づいたものだと感じました。気づいたことを以下にまとめてみます。

リーダーシップ:

ベゾス氏はAmazonのデジタルメディア構築に一人に全権を与えてリーダーシップをとらせた、という内容でした。この方法は一見よくない方法のように見えます。例えば、そのリーダーが下した決断が正しいかどうか、という点を考えると、非常にリスクが高いです。

しかし、「そのリーダーが原理原則を知っていたら?そして信頼できる人物だったら?」という発想をすると、これは理にかなっているのかな、と思えます。

自分のメンターがまさにこれで、原理原則に基づいて決断しているので、研究に関しては間違った方向に行くことがほとんどない、と思っています。(正直疑わないといけないところもあるかもですが、自分はまだその境地に至っていません 汗)

複数のリーダーの合議制を敷いたとして、もしその人たちが「方法」には長けているけど、「原理原則」には疎かったら、意思決定の仕組みがなんであれ、方向性を間違うリスクは高いままです。

ですので、「原理原則を知っている」ひとりにリーダーシップをとらせる、というのは非常に合理的な仕組みと思いました。

ですが、これには「強固な信頼関係の構築」が不可欠です。以前「エフォートレス思考」の感想文に記したように、「信頼構築」には時間がかかります。ですので、このシステムの導入には、自分の誠実さを前提として、実現するまでに時間を要するものだと思いました。

「今のうちに」信頼関係構築を意識した行動をとるべき、と感じました。

決断:

そのようなリーダーシップをとれるようになれば、正しい決断、迅速な決断ができるようになります。本記事には

ワンウェイドア

ツーウェイドア

という二つの決断形態があると記されていますが、この二つは言ってみれば、

原理原則がわかった事をもとに下す決断(後戻りしない決断)

原理原則を知るために下す決断(失敗したりやり直したりできる決断)

のように感じました。この二つの決断を使い分けることで、原理原則をみつけながら成長が可能になると感じました。

Day1の姿勢:

最後に、Day1の姿勢についてです。ベゾス氏は「自分たちはまだスタートしたばかり(抜粋)」という姿勢を重視しているそう。これも「エフォートレス思考」の内容と共通する部分です。

○ 既存の原理原則を異なる分野に応用する
○ 新しい刺激を既存の原理原則に与える

言ってることはほとんど同じことですが、これが「イノベーションの鍵」です。イノベーションは全くゼロから生まれるわけではなく、異なる価値観同士の融合によって生まれます。

自分たちは始まったばかり、という考え方を意識していると、自分と全く違う知識や考え方を柔軟に受け入れられ、結果としてイノベーションが生まれやすくなる、というわけです。

自分としての、現在のDay1姿勢は「大学教育・研究にビジネス書の考え方を取り入れる」です。研究成果を上げるという視点から見るのではなく、「研究・勉強・仕事がしやすい環境を構築する」という視点から「研究成果をエフォートレス・ストレスフリーで出し続ける仕組みを作る」ということを目指しています。

今回の記事にならい、常に原理原則を意識した行動を心がけ、研究者も、学生も成果が出て自己成長できるハッピーな研究室が運営できるようにしていきたいと、改めて思いました。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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