【エフォートレス思考努力を最小化して成果を最大化する・感想文】エッセンシャル思考は「何をやるか」に注目、エフォートレス思考は「どのようにするか」に注目

話題のグレッグ・マキューン 著(高橋璃子 訳)「エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する」を読みました!


本書の著者は、あのベストセラー「エッセンシャル思考」の著者でもあります。


第一印象:

わかりやすいです!筆者が「エッセンシャル思考」で成功してから仕事が増え、家庭でのことも重なり、

「『エッセンシャル思考』で何をやるかを厳選して仕事をしてきたのに、それでもコントロールできなくなってしまった経験から、たどり着いた『思考法』」

が「エフォートレス思考」です。本書は、エフォートレス思考を体現するために、

○ エフォートレスな精神
○ エフォートレスな行動
○ エフォートレスなしくみ

の段階をふみ、まずエフォートレスな心を整え、その整った心で行動し、そして最後にエフォートレスなしくみを構築することで「エフォートレスに結果を出し続ける」方法を説いています。

まず「成功には苦労が必要」という考え方から、「どうやったら簡単にできるのか?」という考え方への移行が重要だと解説されていて、

ここが出発点だな

と思いました。いろいろな本を読んで、いろいろな考え方、仕事への取り組み方などを学んできましたが、その中で重要だと認識していたことが、実は「物事をエフォートレスにする」ことだった、ということに気付かされた良書でした!

本書での、自分なりの「新たな気づき」をご紹介します。

傾聴する:

「傾聴」は、特に樺沢紫苑氏の著書などから学んだ、コミュニケーションにおいて重要なことです。本書でも、エフォートレスな精神のセッションで紹介されています。

本書では、相手のために今ここに集中し、ただ「傾聴」する、ただ「そこにいること」が重要だと説いています。

人は、相談を受けた時、「アドバイス」しようといろいろ考えてしまいます。でも、それはコミュニケーションとしては逆効果になってしまうことがほとんどです。

むしろ「エフォートレス」に、ただその人のためにいること、話を聴くことに集中するだけの方が、相手にとって「重要な」「かけがえのない」時間になり、関係を円滑にしていってくれる。そういうことなのだと思います。

自分は、樺沢紫苑氏の「感情コントロール術」を読んでから傾聴を心がけるようになりました。傾聴を心がけると、自分の心ではなく、相手の心を見ようとすることができています。


原理原則を学ぶ:

これは自分の仕事、研究における大原則にしています。まだまだ知識は足りないですが、自分のメンターの教授がこれを体現しているような方なので、日々考え方をモデリングしています。

本書によれば、「方法は多いが直線的な成果しか生ま」ず、「原理原則は少ないが応用が多岐に渡り、累積的な成果を生む」とのこと。

これは、日々メンターと一緒に研究に携わっていると感じることで、最も重要なことの一つだと思っています。

累積的なので、今の自分では直線的な成果より進みが遅いのですが、それでも、ごくたまに累積的な成長を感じる瞬間があります。

直線的な成長に惑わされず、レバレッジを大事にコツコツ成果を上げていきたいです。


信頼関係の構築:

これがエフォートレスに繋がるという考え方にとても共感が持てました。

仕事でもプライベートでも、信頼があれば確かに「作業」が減ります。

○ 本当に言っていることが正しいのか?
○ 進められたものが本当に役立つのだろうか?

という疑問を考えなくていいからです。

ですので、自分の周りを信頼できる人たちだけで構成するというのは非常にエフォートレスと思いました。

これを実現するのはなかなか骨が折れます。ちゃんと「信頼できる」までに時間がかかりますし、それこそ、自分が「信頼される」のにも時間がかかります。

ですが、「信頼関係が構築できた」後はとてもスムーズです。これも、累積的な成果の一つだと思います。


まとめ:

本書を読んで、自分は成長すること、成果を上げることに対して「エフォートレスな考え方、行動、しくみ」を意識できているんだな、と感じました。

○ エフォートレスは「ストレスフリー」
○ エフォートレスは「自動化」
○ エフォートレスは「マルチタクスクをしない」

全部エフォートレスに通じることでした。

これからも、エフォートレスを意識して自己成長を加速したいと思いました。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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