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苦しいのは、「あの人になりたい」と思うから。

以前、朝のテレビ番組で「妬みやすい人」に関する特集が組まれていました。

ここで言う「妬み」とは、「自分と他人を比べ、他人の優れた部分を羨み、憎く思うこと」を指します。

絶対に自分は妬みやすい性格だと思った僕は、その番組が用意しているセルフチェックの項目を一つ一つ答えていくと、意外な結果が出ました。

僕は、妬みやすい人間には当てはまらず、「妬み」とはほど遠い人間でした。

とはいっても、妬む人の気持ちは分かるし、自分だって誰かを羨んだこともあります。

しかし、番組に出演していた専門家の話を聞いていると、自分の性格がよくわかりました。

妬みやすい人は、自分が価値が高いと思っている分野で、他の人が評価されていると、自分も同じように評価されるべきと思っているそうです。

例えば、自分のことを面白いと思っている場合。

友達が誰かに「面白い」と言われていると、「自分だって面白いのに!」と強く思い、友達を羨んで、最終的には憎んでしまうそうなのです。

その気持ちは、僕もよくわかるのですが、1つ、決定的な違いがあります。

僕は、他人が羨ましくても、自分が他人と同じようになれるとは思っていません。

他人が面白いと言われたからといって、自分も面白いとは全く思わないのです。

それは、相手の好みに自分が引っかからなかっただけの話だし、そもそも自分が面白さを表現できていないだけかもしれないし、他人と自分の面白さは違っているもんだし。

そう考えているので、僕は他人を妬むことは少ないのかもしれません。

「相手の持っているものを奪いたい」とか、そんなことを考えたことは、ほとんどありません。

決して、僕が性格の良い男だと言いたいわけではありません。

ただ、争いごとが嫌いなだけなんです。

特に、「面白さ」を伴わない争いごとには、何の価値も見出せません。

僕自身は、周りに妬まれることが多く、それだけで疲弊した経験が何度もあります。

なぜか嫌われている、なぜか陰口を言われている、なぜか嫌がらせをされるなんて、いくらでもありました。

僕はその度に思います。

俺を憎んだところでお前は俺になれないし、これだけ憎んで負けたら、もっと自分が醜くなるだけじゃないのか?

おそらく、その人たちは誰かを妬むことで、自分が頑張るエネルギーに換えていたのかもしれませんが、僕はそういう頑張り方は得意ではありません。

悔しいと思っても、妬むことだけはしません。

自分のことを苦しめたヤツと、同じことをしたくないから。

そして、自分を嫌いなりたくないから。

だから、気持ちは分かっても、同じ手段はとりません。

むしろ、誰かに妬まれても自分を崩さないように、能力を強くしていく方が、誰も何も嫌いにならずに済むと分かっているので。

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