フォローしませんか?
シェア
稲本稲三
2021年8月29日 10:29
「あぁ、まさにここだよ! このベンチでフラれたんだよね。ここから改めて見ると、結構、綺麗な景色だったんだなぁ」光太は、休憩所にある二人掛けのベンチに勢いよく腰かけて、目の前に広がる噴水広場を見渡した。神代植物公園の噴水広場は、真紅、薄紅色、橙色と、色とりどりのばらに囲まれ、遠くから一望すると、まるで異国に訪れたような心地になる。「へぇー。素敵じゃん」私は、手前にある一人掛けのベンチを避
2021年8月8日 09:25
イヤホンから流れる、東京の汗。8時間労働に従事した後、各々、葛藤を持ち寄る大人たちの声。吊革に掴まる僕と同じ。視界に入る大人も、素知らぬ顔をしながら、一つの不安でつながっている。僕たちにラジオネームはないけれど、実はつながっている。あなたの話は聞けなくても、労う気持ちもってるよ。