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Web制作/Web活用支援のこと

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Web/Web活用支援について考えたこと、学んだことをストックしていきます。
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#webサイト

「信用できそう」と思ってもらえるWebサイトが必要になってくる。

何かを購入する前にいろいろ検索して調べるのだけど、情報量も多いし相反する意見が多すぎて選ぶことがストレスになったりしませんか。ぼくはなります。唯一無二の絶対正解なんてないから当然なんだけど。パソコンとか家電とか家具とか長く付き合うものはなるべく外したくないなあ…という気持ちもありつつ、買ったら買ったで何だかんだありながらも使い続ける自分も知っているんですよね。イヤホンを買うのに店頭でAかBかCかと一時間くらい悩んだのに、実際に購入して使い始めたらもう何とも思わない。BやCのこ

肝に銘じていたはずなのに全然ダメで恥ずかしかった話。

Webサイトで「どんな言葉を使うか」をすごく重視しています。特にラベリングとかマイクロコピーと呼ばれる領域において。サイトを訪れてくれたユーザーを置き去りにするような言葉を使わないように心がけていて、後輩からレビューを頼まれたときは意地の悪い舅のように隅っこを指差しては「これは何かしら?」と指摘しています。その時のぼくはかなりネチっこいと思います。 そんなぼくですが、Webサイトリニューアル中の製造系BtoB様と打ち合わせしたところ、提出したワイヤー(サイトの情報設計図)を

中小企業BtoBサイトのトップページで掲げるメッセージは2つだけ。

もしあなたの会社が製造系BtoBの中小企業だとしたら、Webサイトトップページのファーストビュー(最初に目に入るエリア)で掲げるメッセージは2つだけです。 自社は何の専門家であるか 顧客の何を解決するのか ここが曖昧ならまずは固めましょう。デザインやら機能やらはもっと後の話です。 - - - - - Webトップページのファーストビューに「新商品出ました!」の宣伝とか、「未来を創る◯◯」みたいなポエムが掲載されてるなら再考しましょう。中小企業の場合、コンテンツで集

地方中小企業のWeb活用における経営者や上司の役割。

地方中小企業様(特に製造系BtoB)のWebサイト制作を長年手がけて感じることがこの3点です。 自社について不思議なくらい自信がない 情報発信を不思議なくらい怯える ユーザーについて不思議なくらい知らない すごく内向的な印象です。社外ではなく社内ばかり見てきた30年なんじゃないかと思います。 - - - - - - これってWeb活用にすごく向いていないんですよね。Webの核はコンテンツであり、コンテンツの価値を決めるのはユーザーなので。社内の上司や経営者の目ばか

Webサイトのリニューアル=新規客の獲得?

Webサイトをリニューアルしたいと製造業様からご相談いただく場合、大半の企業様が「新規客の獲得」を目的に掲げられます。悪いことでは全然ないのですが、既存客の深掘り/休眠客&失注客の活性化に何で目が行かないのかな…といつも思います。「売上アップ=新規客」と思い込んでいる感じ。Web=新規客と思い込みやすいのかもしれません。 「受注の8割が既存客だからWebから新規を獲得したい」ともよく相談されます。これも順番が逆だと思っています。受注の8割が既存客なのだとしたら、あなたの会社

「本当に存在しているのか。どんな会社か不安。Webで確かめたい」というユーザーが少なからずいる。

長野県製造業の海外営業のWeb活用支援するとなるとLinkedInが無視できない。今ままで放置していたけれど、勉強のために投稿もして、つながり申請も受けるようにしました。 申請はほぼ毎日くるのですが、やっぱり知らない会社の人だとちょっと腰がひけますよね。ただ、「勉強のために申請は受ける」というマイルールにしたので基本は受けるんです。でも、やっぱりその前に企業サイトは見る。だって怖い。そこで実感が掴めなかったらSNSで検索する。 自分事として企業サイトを見る体験自分事として

Web制作の目的設定と手段選定と合意形成に必要なこと。

BtoBサイトの制作において目的設定と手段選定と合意形成は要石の役割を担います。ここが上手くないとその後の軌道修正は難しい。結果的に顧客企業の事業推進に貢献しないWebサイトになってしまうかもしれません。 失敗するケースはだいたい一発逆転のアイデアを探そうとするんですよね。そんな物はありません。Webにそんな力は無いし。 あと、クリエイティブで何とかしよう/何とかなると単純に思っているケースもある。そういう案件にはぼくはなるべく近寄りません。クリエイティブはマイナスを正常

『ferret One』を運営するベーシックとベイジの業務提携に注目。

『ferret One』を運営するベーシックと、ベイジが業務提携 『ferret One』を運営するベーシックとベイジが業務提携とのことでおお!と思いました。「国内×BtoB×Web活用」のフレームで存在感が確立されていきそうです。今後の展開や実績も注目なニュースです。 以下、プレスリリースより引用します。 『ferret One』を運営するベーシックと、ベイジが業務提携 ターゲット層とソリューションベイジさんのWebサイトでの説明では下記のように書いてありました。

Webディレクターに必須な「悪文の再構成スキル」をどう伸ばすか。

Webサイト制作では「顧客から提供されたテキストが悪文で何とかしなくてはならない」というケースがあります。理解するのに3回は読み返さないと分からない文章も珍しくありません。特に製造系BtoBに多い。対応するのはだいたいWebディレクターです。(ライターさんにお願いできることもありますが Webディレクターに必須な「悪文の再構成スキル」あまり語られませんが、Webディレクターにとって「悪文の再構成スキル」は必須能力です。ユーザーは課題解決を目的にサイトに訪れます。伝わらないコ

戦略策定は「これでやってみよう」とチームで思える仮説と関係づくり。

県内有名企業のとあるサービスサイトのリニューアルが進行中です。堅実かつ真面目な社風なのだけど、「チャレンジングな組織になるべくWebサイトリニューアルもその一環にしたい」と先方部長から中々なハードルのオファーをいただきました。 サイトリニューアルのための戦略策定各部署のヒアリングや戦略策定にみっちり時間をかけて10名近いスタッフ様と信頼関係の構築と目的の共有化をじわじわ進める。この2ヶ月のスケジュールは以下の通り。 ワイヤー(情報設計)のプレゼン今日のプレゼンは主要ページ

Webサイトにキャッチコピーはいるのか問題。

Webサイトではキャッチコピーを入れたくなります。特にトップページ。でもプロモーションでないかぎり、必要なのは広告的なコピーではないんですよね。ユーザーは広告を見たくてサイトに訪れているわけではないので。「トップページはキャッチコピーを入れるもの」と無自覚に思ってたら要注意です。 大切なファーストビューでそれっぽいふわっとしたキャッチコピーを入れるのは機会の損失です。「このページに訪れたユーザーに何をしてほしいのか?」「そもそもどんな人がこのページに訪れるのか?」から逆算し

「どんなコンテンツを作ればいいのか全然わからない」でお悩みのBtoB企業様へ。

「どんなコンテンツを作ればいいのか全然わからない」 Web活用を進めるにあたり、ほとんどの地方BtoB企業はこの課題に直面します。「このツールを導入すれば誰でもWebページを作れます!」と機能をアピールしてきたセールスマンに嘘はありません。でも、「どんなコンテンツを作るか」は解決してくれません。皆そこで挫けます。 せっかく最新ツールを導入しても、事業に有効なコンテンツが生み出せないまま半年も経ってしまうことはよくあります。お知らせブログに「Webサイトをリニューアルしまし

Web活用で「成果の差」はなぜ生まれるのか?

ぼくは長野県で地方BtoB企業様のWeb活用支援をしています。支援を始めて1年で目覚ましい成長を遂げる企業もあれば、なかなかブレイクスルーできない企業もあります。このnoteはWeb活用支援をやりながら「成果の差はなぜ生まれるのか?」と考え続けたまとめです。 「成果の差」はなぜ生まれるのか?この違いは単純に活動量の差です。1年で成長する企業はそうでない企業と比べて5〜10倍の活動をしています。コンテンツ制作でも、ダウンロード資料作りでも、顧客に提供するサンプルの企画・作成や

#お電話相談シリーズ 01 自社にフィットするWeb制作会社を電話で探すための4つのポイント(初級編)

仕事をしていたら「ホームページを作りたいのですが…」とちょっと不安気な声の女性からお電話をいただきました。 最近、お電話でのお問い合わせが増えています。メールではなくお電話でご相談いただく企業さまは「今すぐ作りたい企業」か「Webサイトにこれまで縁遠い企業」のどちらかのケースが多いです。またはその両方。 今日お電話いただいた長野市の工事業の企業様も両方のケースでした。 耳を傾けていると「ホームページを持っていないので、お見積もりがほしいのですが…」とのご相談。制作会社あるあ