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Web制作の目的設定と手段選定と合意形成に必要なこと。

BtoBサイトの制作において目的設定と手段選定と合意形成は要石の役割を担います。ここが上手くないとその後の軌道修正は難しい。結果的に顧客企業の事業推進に貢献しないWebサイトになってしまうかもしれません。

失敗するケースはだいたい一発逆転のアイデアを探そうとするんですよね。そんな物はありません。Webにそんな力は無いし。

あと、クリエイティブで何とかしよう/何とかなると単純に思っているケースもある。そういう案件にはぼくはなるべく近寄りません。クリエイティブはマイナスを正常値にする力は持っているけれど、ゼロを1にする役割ではないと思っています。ぼくの知見不足かもしれないけれど。

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必要なのは整理力

BtoBサイト制作を担当するWebディレクターに初期段階で求められるのは「整理力」です。

顧客の課題の整理。リソースの整理。プロダクトの整理。客層の整理。ひたすら分解して、小さい順に並べて、可視化していく。何年も放置された物置の整理整頓に近い。

整ってくると、「やりたいこと」と「やるべきこと」と「できること」が皆の目に見えてきます。皆とは顧客側と制作側です。そこで初めて優先順位を話し合う。大体が「やるべきこと」の中の「できること」になります。ここまでいったら、合意形成というより確認です。誰の目にも明らかなんだから。

合意形成が難航したりゴリ押しが必要だとしたら、それは分解と整理が足りていません。Webサイトのトップページデザインの話し合いで顧客との合意形成が難航したら、たぶんそれまでの分解と整理が足りていません。アイデア不足でも顧客のせいでもありません。整理不足です。分解しましょう。

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アイデアより分解が大事

何か課題があったら、「解決策を考えよう」となりがちです。そうするとアイデアは出るかもだけど、大抵が実行力を持たず役に立ちません。

最初にやるべきこと

最初にやるべきことは「課題を分解してみよう」なんですよね。まずは分解する。分解したら、対応すべき順番を決める。大体はアイデアなんていらないはずです。

課題解決において必要なのは具体的な行動です。 分解方法が分からない時は、「まず3つに分けられる」と言い切ってしまうのがコツです。そしたら大体3つ出てきます。不思議ですが。

まずできることをやる

3つに分解できたら、まずは最初にやれるものをやってしまいましょう。分解した3つが合っているかなんて検証しなくていいと思います。大抵の課題は「行動していないこと」が要因なので。そもそも未着手が原因なのに、行動する前に検証できると思うのはナンセンスです。

そして、1番目の行動ができたら、それに伴って最初に分解した2番目3番目の要因も微妙に変化しているはずです。連動しているはずなので。だから、行動する前から「正しいか否か」を検証するのはあまり意味がありません。

仮説を立てて行動することが大事

大切なのは仮説を立てて行動することです。全てを解決する一発逆転のアイデアなんてほぼありません。一発逆転のデザインもありません。解決のためには行動が必要で、行動するためには分解が必要で。課題を分解して、行動範囲と行動内容と優先順位を明確にすることが大事だと思っています。アイデアより分解。

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関連note

Webにおける課題解決とは何か?

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