Imy

日々の中で思考したことを、過去へ遺していく。

Imy

日々の中で思考したことを、過去へ遺していく。

最近の記事

孤独の苦しみと、あとに残る遺恨

仕事をしていると、度々孤独になるタイミングがある。 マネジャーとメンバー。 提案者と傍観者。 そんな苦しい時に、そばにいてくれる人がいるだろうか。 理解・支援してくれる上司。 志を同じくする同僚たち。 そんな人がいるのと居ないのとでは、世界が大きく異なってくる。 なんか上手く行かない、というとき良い人ほど、自責に囚われがちだな、と感じている。 そしてそんなときは大体、何らかのかたちで精神的に孤独なんじゃないだろうか。 ツライことを変えたいときや、業務の改善が必要だ

    • ビジョンと現場のジレンマ

      ゴールが決まらなければ道程も決まらない。 大きな目標を置いて、そこからバックキャスティングしながら目標設定し、マイルストーンを置いていく。 プロダクトマネジメントをしていて思うこと卑下する訳ではないが、プロダクトなんて結局手段でしかない。 目指すビジョンやミッションはもとより、経営レベルでも長期中期短期と目標を立てる。これらの経営目標達成のためにプロダクトという手段を用いながら、社会や顧客にサービスを提供していく。 営業組織も、開発組織も、提供するサービス(プロダクト

      • 感情の起伏が減少していないか

        散歩での出来事健康とか、ダイエットとか、いろんな名目をつけながら、週の半分は30分ほどの散歩をするようにしている。 先日、お客様へ訪問した後、少し散歩しようと外を歩いていたのだけれど、迷子の外国人の方がホテルを見失ったらしく道を尋ねてきた。 彼が尋ねるままにGoogleMapを開いて位置を検索し、道順を教えてあげたのだが、数分歩いたのちに彼はなぜか「やっぱりあれだと思うから行ってみるわ!!」という発言を残してあさっての方向に去っていった。 これ自体の是非を問いたいわけでは

        • 日々の言葉が組織を作る

          プロダクト開発の現場にて。 とある事故があってポストモーテムが行われた。 私は大した問題だと思っていない。ファシリテートする開発リーダーによる冒頭の一言に端を発する。 この言葉によって、参加者全員の問題意識が消滅した。 大した問題じゃないが「言われたからやっている」。 大した問題じゃないので「そこに対して向き合う必要性は低い」。 そういった空気感が生まれた瞬間にポストモーテムとしての意味はおおよそ失われたのではないかな。 なんとなくルールのようなものは出来上がったが、

        孤独の苦しみと、あとに残る遺恨

          フリーランスになりました

          正社員を退職しました本日付けで、正社員勤務していた職場を退職しました。 これで晴れて(?)フリーランス。 有給消化期間に入って、いろんな体の不調が明らかになったというか、気が抜けて疲れが出たと言うか。 どちらにしろ限界が近かったのかもなーと思いながら休んでいます。 これから何をするのか正社員に対する強いこだわりはないので、やるともやらないとも言わないんだけれど、ゆっくり空いた工数の使い道は探っていこうかなぁなんて思っている感じ。 自身の成長を通じた事業への貢献に全振りし

          フリーランスになりました

          2024年に向けた生き方

          2023年の9ヶ月間。 本当に全力で走ってきた。 夏頃に少し躓いて、一気に動けるスピードが低下して、気がついたら雁字搦めになっていて。 たくさんの荷物を抱えて走ることが難しくなっていました。 2023年 4Qに向けて、荷物を減らしていくことを決めました。 達成したこと身も蓋もないけれど、めっちゃ働いたと思う。ありがたいことに、いろんなご縁があって、多くのお仕事を頂けました。おかげさまでお金的な目標は2点達成したし、働きすぎるのは今年はもういいかなって気持ちになっている。

          2024年に向けた生き方

          物事の「方向性」と「壁」と「崖」

          なんらかの物事を進めなければならないけれど、上手く進められないことがある。 誰しもが経験したことがあるんじゃないかと思う。 物事の「方向性」平原の真ん中に立っている。地図はない。 彼方には、地平線と、森と、山が見える。 食べ物は森に多くありそうだ。 高台に登って見回すと人里が見つかるかもしれない。 さて、どの方角に向かおうか? 「進むべき方向」は、あなたの現状において「どのような目的を持つか」によって大きく変化する。 その方向があなた自身のものであればよいが、会社に勤め

          物事の「方向性」と「壁」と「崖」

          「普通」という言葉の危うさ

          「普通〇〇だよね。」 なんて、常日頃から聞かれるような、ありきたりな言葉。 最近この言葉に危うさを感じていて、その感覚を大切にしたいので書き残しておきたいと思う。 「普通」とはなにかとりあえずWikipediaからの引用。 「普通」に籠められたモノ「普通〇〇だよね。」という言葉を耳にしたとき。 そうだね。って思う人にとっては至極「普通」の言葉なのかもしれない。 でも、そうじゃない人にとっては、きっと違和感のある言葉。 この言葉に籠められているのは、境界線、なんじゃないだ

          「普通」という言葉の危うさ

          自己評価、まずは自分を起点にして評価しよう

          最近、評価制度の運用や改善を検討しながら、「自己評価」に疑問を感じている。 「会社の業績に寄与したのか」という論点が間違っているという話ではなくて、自己評価という点においてそれだけが記述されてしまう状況は良くないのではないだろうか。 他者による「自己評価の要求」自分自身を評価するのに、他者からの要求を基本軸にしている。 まずは、自己の理解を前提に置くことが重要である。 自己の価値観を理解し、それを基盤にして自己評価を行わなければ、他者の要求に応えるだけの存在になってしまう

          自己評価、まずは自分を起点にして評価しよう

          自分はどこまで行っても「支援者」なのだという気づき

          よく引き合いに出すのは、16PersonalitiesのDefenderで。 「他人に愛を与える」ことこそが喜びである。 しかし「無償の愛」はTakerの食い物になるし、食い物になることが喜びだと思うほど人間できてもいない。 一方で、求めぬものに与えることに全くの意義がないとまでは言わないけれど、求めぬものには価値を見出せない商品でもある、と思っている。 それに価値を見出せないこと自体は悪いことではなく、結局のところこれを受け取る組織や人の発達段階や文化に合わせて、その

          自分はどこまで行っても「支援者」なのだという気づき

          分報と#randomの特性から見るチャットコミュニケーションのハードル

          Slackを始めとするコミュニケーションツールにおいて、近年特にエンジニア界隈では、個人的な作業進捗や備忘録を共有する分報チャンネルを作る取り組みが見られる。 個人的な作業に関する考えごとやまだ纏められる前の作業進捗、ちょっとした備忘録などに使われる。 これを廃止しようという流れも見られており、これらについて感じていることを並べてみたい。 個人的な備忘録という論点「Closedなメモで良いのでは?」は理解はできる。 一方で思考の流れだったり、ちょっとした困りごとだったりと

          分報と#randomの特性から見るチャットコミュニケーションのハードル

          「不満」を汲み取って眺める

          「これ、いつになったら直るのかなぁ。。。」 なんて某サービスの一部の機能不具合に対して感じながら、まぁ自分もサービスを作る側の一員で有るが故に、難しい時期とか問題も有るよね、なんて感じている。 この感情はきっと、自分たちが創っているサービスでも感じているお客様は居るはずだし、「じゃぁどんなことにそう感じるんだろう」なんて転換しながらプロダクトマネジメント的な思考に発展させていくことがおおい。 リフレーミングと言ってもいいし自分ごと化と言っても良いのかもしれないけれど、そう

          「不満」を汲み取って眺める

          人事領域へエンジニアリングを持ち込むことのメリットについて考える

          半年ほどの期間、エンジニア出身人事としてHRBPと組織開発を担ってきた。 エンジニアリングやそのマネジメントで得てきた経験を人事領域へ持ち込んでいくことで感じているメリットについて書いていこうと思う。 はじめに: なぜエンジニア出身で人事領域を担うのかエンジニアリングマネジメントの一面として、どの企業でもピープルマネジメントは欠かせない要素だと思う。会社によってはチームが担うプロジェクトも一緒に見ている組織もままあって、プロジェクトマネジメントが欠かせないことも多い。 最

          人事領域へエンジニアリングを持ち込むことのメリットについて考える

          ネガティブケイパビリティをもって、本を読むという習慣

          読書は一般的に目的を持って行われる。 仕事で使う〇〇について調べるとか。 英語の勉強をしたいとか。 時間潰しに娯楽小説を読むとか。 あんまり沢山は挙げないけれど。 でも今までいろんな本を読んできたけれど、目的ありきだけで本を読むのは勿体無いなと、度々感じている。 それはふとした瞬間に、興味はなかったけど読んでた本の知識が役に立つことがあるっていう、そんな経験から。 ネガティブケイパビリティのススメ性急に判断せずに、事実や理由を求めすぎずに、不確実さや不思議さを持

          ネガティブケイパビリティをもって、本を読むという習慣

          「意味のない仕事」には、本当に意味がないのか

          「こんなコトしても意味ないよね」 「時間の無駄」 仕事をしていると、度々そんな言葉が度々目につく。 「ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論」という本が一時期話題になったのを覚えている。 「意味」の意味意味の有無とは、要するに価値の有無である。 価値の有無は、受け取り手が判断する。 「意味ないよね」という言葉は、つまり「私にとっては意味がない」という主張であり、「他者にとっての意味」を度外視している。 上の本に書いてあるような仕事がほんとうにどうでもいいの

          「意味のない仕事」には、本当に意味がないのか

          無用と断ずる無知が晒す無能

          「無知の知」ぼくたちは日常的に、様々な物事について「必要なもの」と「不必要なもの」に分類していく。 分類する際には、自分の知識・経験・価値観を基に判断する。 そして判断に従って行動する。 無知であることを自覚する自分が無知であることを知り、学ぶ。それだけではない。それは前提でしかない。 自分の知識・経験・価値観を基に判断する。 つまり物事の判断に影響する。判断によって行動に影響する。 行動の結果、良し悪しという経験を経て、「無知を克服し成長する」のだ。 無用と断ずる無

          無用と断ずる無知が晒す無能