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ネガティブケイパビリティをもって、本を読むという習慣
読書は一般的に目的を持って行われる。
仕事で使う〇〇について調べるとか。
英語の勉強をしたいとか。
時間潰しに娯楽小説を読むとか。
あんまり沢山は挙げないけれど。
でも今までいろんな本を読んできたけれど、目的ありきだけで本を読むのは勿体無いなと、度々感じている。
それはふとした瞬間に、興味はなかったけど読んでた本の知識が役に立つことがあるっていう、そんな経験から。
ネガティブケイパビリティのススメ
性急に判断せずに、事実や理由を求めすぎずに、不確実さや不思議さを持ったまま、わからないことやわかりきらないことを大切にしながら、じっくり物事に触れる。
中途半端な知識を無理やり合理化せず、既存の知識や考え方で思考停止せず、曖昧な状態に留まる。
「わかったつもり」というリスクを排除し、「無知の知」を念頭に置きながら、あくまで現状の最善としての行動をおこなっていく。
もちろん、新たな情報が得られたら判断は変わるかもしれない。そんな不確かな状態を維持しながら、今のポジションに固執せずに即座に反応して行動に反映できる状態にあろうとする能力。
読書とネガティブケイパビリティ
「今はこの本は要らないかな」という判断は、この類の知識が不要であると読む前から判断していることに他ならない。
「今は不要かもしれないけど、いつか役に立つかもな」くらいのちょっとした興味で触れておくくらいが良いと思うんだよね。
その本やそこに込められた知識の価値を現在の状況だけで判断せず、ネガティブケイパビリティに従って価値判断を保留する。
保留していた知識が価値を生む瞬間
保留していたものが絶対に価値を生むとまでは言えないけれど、無い袖は触れないのだから必要な時にないことを悔やんでも出てこないし、引き出しの多さというのは本質的にはこういった「保留された知識の多さ」が物を言うんではないかなと思ったりもする。
それはいわゆるセレンディピティ的な偶然との遭遇とも言えるし、趣味興味が新しい仕事に繋がるような「チャンスの女神の前髪を掴み取る」ような出来事になる可能性だってある。
多少興味に寄せた乱読はいいぞ(と言う宣伝)
是非もっと「短期的な利益に捉われずに」いろんな本を開いてみてほしい。
そこから新しい興味を得るかもしれないし、将来何らかの役に立つ日が来ることもあるかもしれない。
予算を決めて毎月決まった額の本を買うとか。
一冊買うときにおすすめに出るような関連の本もついでに買ってみるとか。
興味の範囲で緩めの乱読みたいなことをしてみるといいんじゃないかなって思う。
完全に興味すら置き去りにした乱読も嫌いじゃないけれど。やっぱり読まない率は高くなる(笑)
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