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【放送後記】#9 親への辛い気持ちを軽くする【1】あえて「毒親」と言わない選択

「毒親」と言いたい気持ち、わかります!

 放送でもお伝えしましたが、親に対する辛い気持ちは、ふとした時に日常生活に影をおとします。そのような辛い気持ちを抱えている人は多くいます。多くいると断言できるのは「毒親」という言葉の流行からもわかります。自分の親のことを「毒」と言ったり考えたりすることで、自分の気持ちを整理したり、負けない気持ちを強く持ったり、冷静に親を見ようとしたり、さまざまな気持ちで「毒」と認定したい気持ちは痛いほどわかります。しかし実際は、いくら毒親と認定したり口に出して言ってみても、心が軽くなっていないことに気づくかもしれません。私は、長年のカウンセリング経験から、「毒親」をやっつけることよりも、「毒」に苦しんでいる状態から抜け出せるように「解毒」したり、毒を再び取り込まないようにすることが、結果的に辛い気持ちから解消できる近道だと確信しています。
 そのためには、まずは「毒」がどんな毒だったのか、今の症状にどう作用しているかを分析することが肝心です。そうしないと解毒できないからです。解毒できたら、どんなことをしたいかということを同時に考えながら、今ある身近な幸せを感じ取れるようにしていきます。

苦しみはゼロにはなりませんが意識しないほど軽くなります!

 親に対する辛い気持ちは軽くなることは本当に訪れるのかと不安になることもあると思います。苦しみは無くならないかもしれないですが、それでも軽くすることはできます。苦しみの種類を知ることは対応につながりますし、今の人間関係も整ってきます。そうすれば、同じような状況になっても、どのように初期対応をしたらいいかが次第にわかってきます。このラジオでは、セルフケアの基本となる方法をご紹介していきます。

心理学の知識を楽しくご紹介できるように、コツコツと記事を積み上げられるように継続的にしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。