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rakugaki_78「美術館へ行こう!【兵庫編】伊丹市立美術館」


伊丹市立美術館(現:市立伊丹ミュージアム)

私には「美術鑑賞」という唯一の趣味があります。
その「趣味」にもブームがありまして、第一次ブームが1985年〜1987年。第二次ブームが2009年〜2018年。
第一次ブームの1987年から第二次ブームがはじまる2009年まで20年以上の月日が経っていますが、その間にも何回かは美術観賞をしています。
ただ「ブーム」の期間は、集中的に「美術館」に出かけているので「ブーム」なんですね。
このブログでは、私の大好きな「美術館」に出かけて、観賞した「美術展」の感想とともに、「美術館」の魅力が一緒に伝えられればなぁと思っています。

伊丹市立美術館は兵庫県伊丹市に1987年に開館しました。
2021年から改装のため休館し、2022年4月にリニューアルオープンして名称が「市立伊丹ミュージアム」になりました。
私の現存する記録の中で、現在まで「伊丹市立美術館」の企画展に出かけたのは3回です。
これは今まで鑑賞してきた「伊丹市立美術館」の感想ブログとなります。


1)2014年7/5-8/31「ビネッテ・シュレーダー展 美しく不思議な世界」

ビネッテ・シュレーダー展 美しく不思議な世界

本当は他の美術展を観に行く予定だったのですが、こちらの美術展のポスターを観て、こんな美術展がやっていたんだと行きたくなり、こちらの方の会期が早く終了することもあり、今回の美術鑑賞に至りました。

伊丹市立美術館です。

伊丹市立美術館は初めてなのですが、なかなか風格のある建物。
中に入ると古い建物と新しい建物が、いい感じに融合された美術館で、想像していたより広かったです。

絵本作家ビネッテ・シュレーダーは、『お友だちのほしかったルピナスさん』や『わにくん』などの代表作をはじめ、これまで24作の絵本を出版し、さらに70歳を超えた今もなお新作に取り組んでいます。
とても優しそうな顔のおばあちゃん。
本展では、世界中で長年愛されている数々の名作絵本から原画や草稿を展示するとともに、一枚絵やマリオネット、石の創作なども加えた約200点が紹介されているとのことです。

正直、存じ上げていなかったのですが、奇妙で物語性があって何だか楽しげでもあります。
ちょっと家でも見直したくなり、図録も購入しました。


2)2015年4/11-5/31「誕生50周年記念 ぐりとぐら展」

誕生50周年記念 ぐりとぐら展

春ですね~!
今日は天気も良く暖かくて、美術館日和だなぁと出かけることにしました。

この美術展は全国6カ所を巡回するもので、既に昨年には東京の松屋銀座、鹿児島の長島美術館、広島のひろしま美術館を巡回し終え、今年に入り愛知のジェイアール名古屋タカシマヤを経て、今回兵庫県の伊丹市立美術館にやって来ました。

1963年に生まれたふたごの野ねずみ「ぐり」と「ぐら」。
中川李枝子さんと山脇(大村)百合子さんの姉妹によるこの作品が50周年を迎えました。
シリーズ累計は2400万部にものぼるそうです。
本展では「ぐりとぐら」のお話全7作品の原画をはじめ、姉妹のデビュー作である童話『いやいやえん』の挿絵原画まで、50年の軌跡を170点以上の原画で展観。
さらに映画監督・宮崎駿さんと中川さんの貴重な対談映像、世界11の国と地域に広る海外版の展示や、読書コーナーなど「ぐりとぐら」の全てを紹介するものだそうです。

私はぐりとぐらの絵本で育った訳ではないので、余り思い入れはありません。
ミッフィやリサ&ガスパールほど惹かれてもいませんでした。
でも観に行って、これは思った以上にかなりカワイイですね(笑)
どこを探しても、ハンドビラは1枚も残っていません。
全て無くなる程、持ち帰られているのですね。
お客さんも結構入っています。
やはりグッズ売場が人気!
私は図録を購入して帰りました。

この美術展は5月いっぱいまで開催した後、福島のいわき市立美術館に巡回開予定です。


3)2018年6/16-7/29「シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン展」

シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン展

約2ヶ月振りの美術鑑賞を土曜日に行ってきました。

昨年(2017年)の2月に亡くなられたオランダ人絵本作家、ディック・ブルーナさん。
作品に共通する特徴は「シンプル」であること。
本展はこれまでの作品を振り返り、200冊を超えるペーパーバック、約40点のデザイン原画やスケッチ、ミッフィーやボリスなどの絵本原画約30点にポスターの複製などを加えた約500点を展示し、ブルーナの「シンプル」を紹介するものだそうです。

3年振りの伊丹市美術館です。
それにしても今日の暑さは相当にヤバイ!
いやマジで、絶対熱中症で病院のお世話になっている人、かなりいるに違いない。
そう思えるぐらいの猛暑。
美術館にたどり着いた時点で、かなりグダグダ。

ディック・ブルーナを取り上げた美術展は、2003年にサントリーミュージアム天保山(現在は大阪文化館・天保山)で観た「ディック・ブルーナ展 ミッフィー、ブラック・ベア、そのシンプルな色とかたち」にあるように、やはりキーワードは「シンプル」みたいですね。

今回は今まで何回か鑑賞しているミッフィが中心の美術展ではなく、あくまでも作者のディック・ブルーナさんがメインの美術展。
規模は少ないながらも、隙間もなくブルーナ作品が埋め尽くされた展示会場でした。
やはり、「大胆な構成」と「絶妙な味わいのある線」と「原色の鮮やかな色彩」が特徴ですよね。
シンプルだけど、計算されたシンプルさ。
改めて沢山のポスターを眺めていると、絵本作家というよりやはりデザイナーなのだなぁという印象。
ああ、それにしてもディック・ブルーナさんの震えるような線、大好きです。

ディック・ブルーナさんのあの癒される世界を後にし、また灼熱の怠い外の世界へ。
それにしてもここのところ、地震、豪雨、猛暑と、なかなか心も体も休まりませんね。
まだまだこれからが夏本番ですから、もうちょっと元気出して行かないとですね。


以上、伊丹市立美術館(現:市立伊丹ミュージアム)での美術鑑賞でした。
建物も国の重要文化財に指定されたいたり日本庭園もありますし、情緒豊かにほっこり美術鑑賞を楽しめます。
そして伊丹市は酒蔵の街でもあるので、美術鑑賞の後はクラフトビールや日本酒をいただくのもアリですね。

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