たとえ片手間でも作れるローストビーフ
小さい頃から、クリスマス、年末のローストビーフは私が担当でした。お肉の塊といえば私だったのです。
家族の期待を背負っているので失敗は許されません。
大蒜をすりおろして、撫でまわし、ワインに漬けてみたり、お鍋で作ったり、湯煎したり、オーブンで焼いたり、毎年良いと思われる色んな方法にチャレンジしました。
火の通りを考えると、スライスする瞬間まで毎回やきもきしました。
そして、ある時気付いたのです。
そもそも年に1、2回しか作らないから、こんなにブレるんだと。
特別な時でなくとも日常的にローストビーフを作って練習するべきだと。
そこから、生まれたのがこのレシピです。この技を手に入れたらもうローストビーフは常備菜の仲間入りです。なにより簡単ですし、用事をしながら気負わずに作れます。手に入りやすい輸入の赤身肉もしっとり仕上がります。
牛モモ肉を室温に戻してください。買い物に行ったら、冷蔵庫に入れず出しておきましょう。触って冷たくなければOKです。
(材料)
・牛モモ肉 400g
・醤油 50ml(後ほどの説明になりますがまんべんなくお醤油がお肉がまわっているほど)
・オリーブオイル 大さじ1〜
・大蒜1/4かけ すりおろし(お好みで)
1、天板、もしくはトレイ、鍋等に載せオーブンにお肉をセット。オーブンを100度に予熱し35分加熱。
3、裏返し、更に35分加熱。写真は裏返した状態。
焼き上がり、肉を触ってみてぱんっと張っている状態なら火が通っている。
オーブンから出し触れれる熱さまで冷まし、灰汁が出ていたら拭き取る(写真の下のぶよっとしたところ)。灰汁を拭きとったら、ビニール袋に入れ、氷や保冷剤の上にお肉を置き、粗熱を取る。
3、なるべく空気を抜いてしばった時に、お肉の全ての面にお醤油がまとわりつくくらいの量のお醤油(約50ml)、オリーブオイル大さじ1程度を入れる。(2番目の写真、袋を閉じたときの状態を参考)
好みで、ほんの少しのにんにくすりおろしを入れても。
1時間〜1晩漬けると良い。2晩だとかなりしっかり味がつく。
すぐ食べる場合は醤油に漬け込んだビニール袋ごと氷水に漬け完全に熱を取る。
4、食べる前。
冷蔵庫から出したばかりのお肉を漬け汁から取り出し汁気を軽く拭く。
フライパンに油をひき、高温で表面の6面を焼く。(可能なら鉄のフライパンで煙が立つくらいの高温)
冷蔵庫から取り出してすぐ表面だけに焦げ目をつけることにより、中のお肉に余分に火が入らず香ばしい風味がつく。
すぐに皿に移し、表面が触れる温度くらいになってからスライスする。
切ってすぐは茶色がかっているが、置いておくと綺麗な赤色になる。
5、盛り付けたら、味見をし、塩気が足りないようなら醤油とオイルの漬け汁をかける。お肉を焼いてから漬けているので、そのまま漬け汁を利用できる。
切らない状態で冷蔵庫で3日保存可能。スライスしたら、元の漬け汁に漬けておくと2日までの日持ち。冷凍もできます。
ローストビーフはおもてなしや晴れやかなイメージがあるメニューですが、普段にも大活躍します。
お醤油に漬けますが、洋風のお惣菜に使っても特に支障はありません。
丼にしても美味しいですし、パルメザンをかけてルッコラを添えてタリアータ風にしても。豪華なサンドイッチの具にも出来ます。
チャーハン、ラーメンにもおすすめです。余ったらボロネーゼに混ぜ込んで煮てしまっても良いでしょう。
もちろん華やかな席にも喜ばれます。知っておくと重宝するレシピです。
〜追記〜2020/04/13
この記事を読まれた方から注意書を添えたほうが良いとアドバイスをいただきました。ありがとうございます。
・60度なら1分で大体の菌は死滅するが、一部の菌は生き残る
・そもそも内部が汚染されていない塊肉を使っている前提になる
こちらをリンクさせていただきます。
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