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空想博物学

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いつもとちょっと違った視点で、この世界のなりたちを愉快に考えます。
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#エッセイ

「バーのマスターは、優しい幽霊」説

「バーのマスターは、優しい幽霊」説

秘密の鍵は、ここにある。

街のはずれにある
小さなバーが好きで良くいく。

そこにいけば、いつだって
「そうかもしれないね」
という決まった相槌しか打たないマスターが
延々と話しをきいてくれる。

ここだけの話、
よく家の鍵をなくすわたしは、
いざという時にそなえて、
そのバーにスペアキーをひとつ預けてある。

たくさんのお酒のボトルが並ぶ戸棚の隅、
あのスコッチウィスキーの瓶の裏に、
我が家の

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犬とわたしの「待て」問題

犬とわたしの「待て」問題

わたしだって、いつかは褒美がほしいのだ!

言葉というのは不思議なもので、
なんとなしに耳に入ってくるだけで、
自分が思っている以上に影響をうける。

だからこそ、
「ネガティブなことは口にしない方がいい」
とかとか、巷では色々言われているけれど、
まあ、そんなことはもうどうだっていいのだ。

問題は、犬である。
そう、わんちゃんだ。

わたしは、
晴れた休日のほとんどを公園で過ごすから、

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