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連載(96):人類の夜明|まどろみの中で「人の不幸を漫然と見過ごすな!」

この記事は『かとうはかる(著)「人類の夜明」』を連載しています。

人の不幸を漫然と見過ごすな!

我々の周りには多くの不幸がある。

その不幸を漫然と見過ごしていては人に進歩はない。

たとえば、お葬式で、病院で、人の不幸を見る。

あるいは家庭崩壊で涙する人を見る。

そのとき我々は、その不幸の陰に潜んでいるもの、その不幸が訴えているものに目を向けなければならないのである。

なぜこの人は苦しんでいるのだろうか?、
人生とは何だろうか?、
老いとは何だろうか?、
死とは何だろうか?、等々・・・。

特に、身内の不幸は強烈なインパクトを与える。

それだけに自分のこととして受け止められ、人生の思索を深めるきっかけともなるのである。

その意味では、不幸をただの悲しみとせず、修道の材料として厳粛に受け止めなくてはならない。

他人の不幸を自省の材料にできない人は、今度は自ら不幸を招くことによって、人生に対する疑問を持たされるのである。

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