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ネガティブはネガティブではないかもしれない件

ネガティブな気持ちを大切にすることが、幸せの第一歩なんじゃないかと思います。

「ラジオde経営学」のラジオパーソナリティをしている社会人佐藤ゼミの今川です。現在、精神科の病院で看護師しております。
我がラジオ局の名プロデューサーの"くにえださん"から、日ごろから私の思うことを気軽に発信していったらいいのではとアドバイスをもらいつつも、なんだか書けずに延ばし延ばしになってました。
以前から思っていたネガティブについて取り上げます。

最近、大学院の看護師さんたちの勉強会に参加させていただいて、ポジティブ心理学という分野があることを知りました。(講義を聞きました)私も語れるほど詳しくはないので、申し訳ありませんが気になる方は検索してみてください。最近ウェルビーイングという言葉もよく見かけますし、社会が精神的に豊かな幸せを追求する流れの中でクローズアップされ注目されているのだろうなと感じています。

しかし、そこで誤解される人がいたら危ないな(逆に不幸せになる)と思ったは、"ポジティブに生きるべき、それが幸せ!"と思ってしまう人がいそうだということです。「〇〇すべき」、「〇〇が正しい」と思うことって、その枠から外れると批判、非難してしまうから危険!

無理にポジティブになることが幸せだとは思いません。無理している時点で不幸だと思います。
またネガティブになった時に、ネガティブな自分を否定してしまって(自分を傷つける)、結果的に幸せを感じられないと思います。あるいはネガティブな他者を、ネガティブだからダメなんだよと批判してしまったりすることもあるかもしれません。

私は精神科で看護師をするようになり1番驚いたのは、精神科の病気のことよりも、「人間の感情」の奥の深さと謎があることに気がつき世の中を見る目が変わったことです。(世界が変わったと言えるくらい見方や感じ方が変わりました)精神科の病気はむしろ誰にでもなり得る可能性のあることで、そちらの驚きはむしろほとんどなかったに等しかったです。

1番大きく変わったのは、ネガティブな感情って私たち人間にとっては必要な感情だということです。
ネガティブな感情は…怒り、不安、恐怖、落ち込み、イライラ、悲しみ、寂しい、嫉妬などなどでしょうか?
実は私は自分のネガティブな気持ちに蓋をして、全くない状態にするのがとても上手いタイプでした。例えば「さみしい」って思ったことないなぁ〜と本気で思ってました。(感情に蓋をしているだけなので、本当はさみしい気持ちはある)

人間なのでネガティブな感情が全くない…ということはあり得ない話だと思います。私のようにネガティブな感情に蓋をすると…私の場合は気が付かないうちにポジティブな感情を感じる力が弱くなったり、心から笑えなくなったり、自分の殻の中に閉じこもったり、自分でも理由のわからない孤独感や焦り、この世から消えたい気持ち、死にたい気持ちが現れてきていました。自分の中の怒りやさみしいを感じない代わりに、そんな副作用がでてました。

そんなことを経験する中で、仕事の中で精神科の先生に「さみしいがわからないって、今川さんちょっと(かなり?笑)変だよ」と言われたことがきっかけでネガティブな自分の感情と向き合ってきました。

ネガティブな感情が自分の中で健康的に機能していないと、精神的なスピリチュアル的な苦痛が生まれることを実体験しました。ネガティブな感情については、その人の個性と生まれた環境の中で上手に扱えるようになっている人もいるように思います。しかし私のようにネガティブな感情が健康的に機能せずにポジティブに生きようとする人がもしいたら、それはきっとツラいことになるような気がしています。

なので個人的にはネガティブな感情はネガティブではなく、健康を保つために欠かせないということの研究が進むと救われる人がたくさんいるのではないかなぁ?と思います。そんなことを教えてくれた患者さんや精神科の医師にとっても感謝です(^ ^)
一般的には病気になってから精神科に来る方が多いですが、そこまで悪くなる前に予防として世の中にもっと精神医学や心理学が広まるといいのになぁと強く思うこの頃でした。私にもっと知識、技術、経験があればなぁ?と思いますが、これからも少しずつ勉強しながら、発信していきたいなぁと思います。

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