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通行人午前一時

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一気呵成
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#午前一時

運命は、糞だ

運命は、糞だ

午前一時。

仕事が僕の頭の暴走の舵を切ってくれる。一つの完全を決めつけ、それを再現するために、つながりある不完全の連鎖を敢えて認識して作っていくのは心地いい。方向が決まれば考えなくても進み進む済むなんて、極楽だ。

でも、さっき終わった。地獄の始まりだ。方向なんて決まってない宙ぶらりんの空っぽを適当に振り回して。僕はまた結局言い訳を始めるんだ__

人生の意味なぞ存在するか?

目線が宇宙の外側

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波は波のままでいてくれないか

波は波のままでいてくれないか

午前一時。

そういえば、昔小学生のときに、秘密基地を作っていた山があった。近くには駄菓子屋とさびれたバイク屋。

いつも自転車で向かっていたところに、車に乗って行ったんだ。そして、目の前の現実にまた、言い訳を始めたんだ___

とりとめのないもの、という言葉がある。

わざわざ言わなくても、ものはすべてとりとめがないのに。

でも、事実忘れていた。

まっさらだった。

ブランコを作った木、見張

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あるがまま

あるがまま

午前一時。

日々が川のように無常に流れて、その要素は必ず変わっているはずなのに、依然として川であるということに。どうしようもない人生を見た気がした僕は、流れに逆らおうとまた、違いを生むために今日の言い訳を始める__

『人間は常に幸せになるために行動する。それがたとえ自身を殺すことであっても』

__というのは、だれの言葉だったか。本当に思い出せないが。電子の網に言えばすぐ引っかかるだろうが、つ

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アイデンティティなんてない。ただの自己愛で、それは宇宙。

アイデンティティなんてない。ただの自己愛で、それは宇宙。

午前一時。

人から特別な力を感じたことがあるだろう。この人は、すごいってなぜか思う人がいただろう。なんなんだろう。あの不思議な力。僕にはない。能力という機能なのか?そうじゃない気がする。そうしてまた、僕は、自分に宿りはしないかと願いながら、言い訳を始めるんだ___

この世は、人間という商品の陳列棚だ。それぞれが動いて、それぞれが手に取る。

手に取ったその商品しか自分は知らないから、それが特別

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