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初転職活動から3ヶ月。440社に応募して28社41回の面接をしてみて知ったこと。

現在転職活動中の元起業家イルです。

この記事は4000文字で約8分程度で読めます。転職を始める人、上手く行かない人は私の初転職活動から41回の面接で得た気づきを事前にお伝えしますので参考にしてください。

私は8月から転職活動を始めて早3ヶ月が経過しました。(この記事は10/30に作成してます)この3ヶ月間で440社に応募し28社で41回の面接をしてもらいました。そこで得た知見の共有を記していきます。転職活動中の人の役に立てば幸いです。

応募実績と通過実績のデータ

スクリーンショット 2020-10-29 22.19.49

現時点で440社へ応募しており書類通過は32社です。
内訳としましては上記表の通りで、
リクルート経由:154社、doda経由:283社、企業HP経由:3社
職種はマーケティングで応募しています。

書類通過率は7.3%と思ったよりも低かったですが、これはダメ元で大手企業や人気職種にも幅広く応募しているので想定の範囲内です。

コロナにより企業の採用縮小、採用厳選などがあり書類の通過率は低下傾向(通常より5%程度低下)にあるとリクルート、doda両方のエージェントから聞いております。

そんな中で私は上場企業などの有名企業にマーケティングの人気職で書類通過もいくつか頂いています。私の職務経歴書などについては要望があれば改めて開示したいと思いますので別の機会にしますが、事業会社でのマーケティング経験はゼロで独学の経験のみです。独学でウェブサイトの運営・収益化などを行っていました。

お見送り企業からのフィードバックで見え方を確認する

態度の悪い受験者のイラスト(就職活動)

正直に言うと、転職なんて朝飯前だと思っていました。
私は大学生の頃の就職活動にも大きな苦労はなく人気の高い企業から複数社に内定を貰うことができ、面接コニュニケーションが得意だと思っていましたし、起業までしてそこそこの成果と呼べるものもありました。

実際に面接でのフィードバックを見ても、

・お人柄は申し分なくコミュニケーション能力も非常に高い
・話し方や雰囲気はとてもよい
・起業経験あるというところから、経営者目線を持っている
・新規ビジネスの立ち上げなどもやってくれそうです
・経営目線でのスキルは課題を見ても非常に高いと感じました
・自身で経営のご経験をされており、素晴らしいご経験をされています

これは実際の各企業からのフィードバック内容です。

これが新卒のポテンシャル採用であったら100%内定を量産できていたと思います。しかし、中途採用は圧倒的スキル面の評価比重が大きいです。他の応募者達よりも入社後の実務で活躍するイメージを持ってもらえないと1人の内定枠は勝ち取れないことがよ〜〜〜くわかりました。

例えば、スキル面で見た私はこういうことなら一人でも仕事を回して活躍できるイメージを持ってもらえると思っています。この部分についてアピールをして面接を受けていました。

・SEO(コードは書けない)
・Google Analytics
・Search Console
・Ahrefs
・コンテンツマーケティング
・ディレクション
・競合分析
・独学で知識吸収&自走しながらPDCAを回す

しかし、企業側からお見送り理由として、

・Webマーケ関連のご経験がECやtoCのコンテンツ以外にないため
・WEB分析チューニング経験で知識は問題ないがプロではない印象
・コンサルティングスキルにおいて経験が不足している
・オンライン広告のプランニングなどはほぼ経験がない
・「こんなサービスを出して世の中を変えたい」意欲を感じなかった
・マインドセットが合わなかった
・大きいSierとのやり取りのご経験に欠けるため
・クライアントワークという視点でのご経験が足りないため

このように自分がアピールしたスキル以外の部分が実際には必要な経験として求められていた、というパターンがたくさんありました。募集要項や必須経験、歓迎経験に書かれていないものも実はたくさんありました。笑

「確かにその経験はありません!ごめんなさい!」

と、いうものもありますが、実際には求められている経験があるにも関わらず相手には「経験不足」と感じられている部分もあります。このことから、1時間という短い面接時間で相手のニーズを見極めて活躍するイメージを持ってもらう話ができていなかったことが分かります。

募集要項に記載されている以外にも実務では必要とされるスキルや経験があることも十分に考えられますので、面接官との話の中でそれを察知できるようにアンテナをはっておかないとおけません。唐突に「この経験があったらいいなぁ」を匂わせる話や単語が出てきますので拾って広げるように今は気をつけています。

募集要項の内容はあくまで最低条件であり、その他に欲を言い出せば欲しい経験を隠しており、他の応募者にはその経験を持っている人が居たというサインかもしれません。

現場社員の面接は素人面接官であることを認識しておく

面接官のイラスト(就職活動)

私が転職面接を初めて違和感がありました。

「え?もういいの?もっと質問して掘り下げてよ!」

と思ったことが何度もあったのです。

何十社も面接してよくわかったことですが、現場の面接官で聞き手としての面接が上手い人は少ないです。

聞き方を変えて色んな角度からエピソードを引き出してくれる面接官はごく一部であり、これは新卒の就職活動で面接のプロである人事相手の時と大きく違うと理解しました。

そのため、こちらから質問内容の真意を深く汲み取り質問の内容を仮定して分かりやすいストーリーをつけて深い部分まで話すように面接のやり方を変えていきました。

例えば、

面接官:「大切にしてることはありますか?」(唐突だし主語がない)

私:(私の価値観や行動の軸が知りたいのかな?と仮定し)「仕事で大切にしていることとして、これまで行っていたウェブサイトの運営で大切にしていたこと、応募させていただいた職種で大切にすべきと考えていることの2つについてお話させて頂きます。当初は◯◯と考えていたんですが□□を経験し✕✕を大切にすべきだと感じるようになり〜そうするとお客様からも感謝され〜」

などど、こちらが話を噛み砕きイメージしやすいストーリーに乗せて話をします。人事のように1話して10理解してくれる相手でないことを認識して話をするようにしています。

中途面接は減点方式でなく加点方式だった

いろいろな会社の面接のイラスト(外国人男性)

私は最初そつなくこなせばすぐに内定がもらえる思っていました。

失言をせず、問われたことにそこそこの回答を用意しておけば減点もされない。新卒の時はスキルも差がないので減点さえされなければそれで内定が貰えたからです。

しかし、中途面接では加点方式なんだなと理解しました。

数十人の応募者と1つしかない席を取り合うわけですから、高い志や理想を持ち、数年〜数十年の実績を語り、如何に自分がふさわしい人間かをアピールするという点で減点方式であるはずがありませんでした。

よく言われる転職の軸として自分が何を大切にして、何を成し遂げたいと考えており、そのためにどのような仕事をして、どのような成果を出し、世の中や会社にどのように貢献していきたいのか。

「過去→現在→未来」について説得力と熱意を一貫性のある話で伝えなくてはいけません。

私は昔から◯◯できるようになりたいという理由があり、0→1で事業を立上げる経験を積んできました。今後は1 →10、10→100へ事業を成長させるフェーズを経験したいと考えております。そのために必要なスキルとしてマーケティングの〇〇に注力してスキルを磨いていきたいと考えています。現状では□□な理由で目標の達成が難しく、そのために御社で働きたいと思い応募いたしました。◯◯の経験があるので即戦力としても貢献していけると考えていますし、将来的には✕✕もできるようになり世の中を良くしていきたいです。

雑ですが、こんな感じです。

面接で「過去→現在→未来」で話の構築が必須な理由

タイムマシンのイラスト

答えは超単純です。

ストーリーになるので理解されやすく、話に一貫性が生まれ説得力が増すから。

例えば、

【過去】
私は学生の頃に東日本大震災を経験し家を流された経験があります。とてもつらい経験でしたが、損害保険に加入していたおかげで保険金を受け取ることができ生活を立て直すことができました。私と同じように不慮の災害に見舞われた人を助けることができるような人になりたいと思い損害保険会社に就職しました。

【現在】
損害保険会社で様々な人の助けになる災害時の保険金支払いの業務を行ってきましたが、現在の約款では本当に困っている人を救えないケースも多くあることを実感してきました。

【未来】
より多くの困った人を救うために、これまでの現場で培った経験や顧客視点を活かし、保険を作る上流の工程の仕事をしたいと思うようになりました。

これは例としてぱっと思いついたものを書いたものですが、話がストーリーになっておりなぜ保険を作る仕事をしたいと思うようになったのか聞き手は理解できますよね。

このように自分の志望動機ややりたいことをストーリーにしておくと、面接官がするどい質問をしてきても話がズレることがありません。新卒の頃は当たり前にやっていたことでしたが、私にとっては6年も前のことですっかりこの重要性を忘れていました。

この過去→現在→未来で構築したストーリーは転職面接でのあらゆる質問への回答の軸として使えます。

・志望動機
・転職理由
・仕事で大切にしていること
・転職して成し遂げたいこと
・10年後どうなっていたいか
・仕事をして一番テンション上がる場面は

面接で話に一貫性や説得力がなくて困っている人、質問の回答を話しながら考えて着地に時間がかかる人(簡潔に答えられない人)はこれを一度作るだけで即解決します。

最後に

「最後尾はこちらです」のイラスト文字

まだまだ書きたいことは細かいテーマでたくさんありますが、文字数が多くなりすぎるので一旦ここまでとします。

日々の転職活動の気づきや選考企業で質問されたこと、通過した理由の考察などTwitterでしておりますのでよければ覗いてみてください。ガチの転職活動のアカウントになります。笑


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