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【自己紹介】上京してから感じた、長崎弁と標準語の違い#135

こんばんは。

今回は「方言」について書きたいと思います。
私は大学進学時に、地元長崎から上京しました。
上京したての時は周りにいる人の会話がよく聞こえたように思います。

なぜよく聞こえたかというと普段聞き慣れていた方言ではなく、
「標準語」が行き交っていたからです。
東京の方にとっては日常、当たり前なことなのですが、上京したての私にとって1番異文化に触れた感覚でした。

「んっ?」あの言葉は方言だったのか!?

上京して、標準語に慣れていないせいか周りの会話がなぜかよく聞こえていました。
例えば、

パターン①
「◯◯◯借りても大丈夫?」
「大丈夫!」
パターン②
「汗かいてベタベタして気持ちが悪い〜」
パターン③
「これもとに戻しておいて」

上記のような会話があったとして、地元長崎弁だとどうなるかというと
パターン①
「◯◯◯借りてもよか?」
よかよ!」
パターン②
汗かいたけんかしゃりってて気持ち悪か〜」
パターン③
こいなおしとって
となります。
※長崎県でも市や町によって、若干語尾が変わったりします※

高校生の時に千葉県から引っ越して来た友人がいて、
長崎人は「かー、かー」うるさい!笑
と言っていたのを覚えています。

標準語に慣れたつもりですが、「なおす」は今でも使ってしまっています。

友人の通訳になっていた私

大学に進学する際、高校からの同級生と大学で学科も同じ友人がいました。
友人は上京してからも方言を気にせず話していて、テンションが上がっていると普段よりも早口になったり声のトーンが上がったりしていたので、長崎弁を聞き慣れていない友人たちは困惑していました。笑

本人に何って言ったのか聞きなおしていたのですが、たまに私を見て無言で「何て言ったの?」という合図を送ってくる友人もいたぐらい聞き慣れない言葉というのは想像以上に伝わりにくいものでした。

【よく使う言葉】
■名詞
「あなた」→「わい」例)わい名前なんて言うとー?
「自分」→「おい」 例)おいそれ知らんよー。
■指示語
「それ」→「そい」 例)そいとってくれんね。
「あれ」→「あい」 例)あいどがんなっとっと?
■接続語
「だから〜」→「やけんか〜」例)やけんか、あいはさー・・・。
■動詞
「良いよ(OK)」→「よかよ」例)Q:こいもらってもよか? A:よかよー!
「いらない(NO)」→「よか」例)Q:お腹空いとるなら、こい食べる? A:よか。

上記の中でも、「よか」は複数の意味を持たせて使うことがあります。
「OK」「NO」に加えて、語尾のイントネーションを上げて「よかー?」と疑問系に変化することもできます。

敬語でも方言は言えるのですが・・

長崎弁でも敬語は使えます。
上京してきた時に同級生よりも、周りにいるのは部活の先輩やバイト先の先輩や社員の方の方が多かったため敬語を使う機会が増えました。
そのため、標準語を喋るのは自然とできていたように思います。

長崎弁で敬語を使うとなると、言葉というよりも方言の語尾や言い回しを少し変えて伝えます。

パターン①
「今日は何時に退社されますか?」
敬語:「今日は何時に退社されるとですか?」
通常:「今日は何時に退社するとー?」

パターン②
「いつもお世話になっております。」
敬語:「いつもお世話になっとります。」
通常:「いつも世話になっとるよー。」

言葉や語尾を少し変えるのですが、どちらかというと話してる時の声のトーンや表情で相手に敬意を表すようにする方がしっくりくるかもしれません。

まとめ

自分自身、今は標準語を喋れていると思っていますが、周りからしてみたら違うのかもしれません。
標準語を喋っているつもりになっていても、ところどころ方便が混ざっていたり、お酒が入ったときは訛っていたりするかもしれません。
方言について、気がついたことがあればまた書きたいと思います。

枡田泰明

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