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あたしが古くなるじゃない

椎名林檎さんのベストアルバム「ニュートンの林檎」が発売されました。オールジェネレーションベストということで、懐かしい曲から最新曲まで大変充実したラインナップとなっています。
デビュー曲「幸福論」からじわじわと話題になり「歌舞伎町の女王」「ここでキスして」で大ブレイク、1stアルバム「無罪モラトリアム」のなんと衝撃だったことか。…という”昔から知ってる“マウントがとれるもの、同世代の特権です(笑)

ダウンロードして、Bluetoothと同期したカーステレオの「車内ヒトカラ」で熱唱していたところ、名曲「ギブス」の歌詞に引っ掛かりました。

「だって写真になっちゃえば あたしが古くなるじゃない」

若い世代はピンとこないんじゃないのかな?

今でもこんなに新鮮な曲なのに、20年近く前の曲なんですよね。しかも作詞されたのは林檎さんが十代のころとのこと。その当時はカメラと言えばまたフィルムカメラや写ルンです。プリクラも全盛期で、友達と集まればゲーセンで撮ってました。プリント物だから、”あたしが古くなる”って感覚は分かるんですよね。

フィルムカメラからデジタルカメラになり、スマホで手軽に写真を撮ってはSNSにアップする今、プリントアウトする機会は少なくなりました。
今のあたしはデジタルで、データのまま変わらない。けれどプリントで古くなってしまうあたしも、悪くないじゃない。Don't you think?

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