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にぎやかな教室

昨日、ゼミの選抜が行われた。なんと言ったらいいのだろう。ここに入りたいと決めたからこそ、落ちたくない。みんなそうだから教授は大変だろう。「落ちたくない」「落とすな」「お願い」なんて念の圧に押されながら選抜するのだから。

この日ばかりは思いのほか勇気ある行動もできた。第一希望のゼミに来ていた人に声をかけて、どこを希望しているか聞いたり、先生に入りたいことをアピールしたり。おかげで少なかった友達の輪は広がり、不安も紛れた。

バイトまで時間が迫っていて、打ち込む言葉が頭に入ってこない。いい感じのことを書きたいと思えば思うほど、自分が彼方へ放り出されている気持ちになる。自己アピール。入りたい理由。考えるほど観念的になっていく。ええい、思いを熱いまま、冷めないうちに出しちゃえ!!お願いと祈りを込めながらフォームを送信。

バイトの間は情報が一つも入ってこない。ドキドキしながら電源を切った。

友達のストーリーにおめでとうの文字。どうやら通ったよう。少し冷えた帰路、喜びで転げそうだった。もつれる足をなんとか持ち直して、メールを開く。決定したとあった。今日友達になった3人も。きっと賑やかな教室になる。

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