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【連載小説】 本屋で暮らす Vol.3

私たちは生きることを許されているのか?
罪を犯した書店員と元書店員。
二つの魂は答えのない問いを求めて彷徨い続ける。
果たして行き着く先はあるのだろか?
『贖罪』とは何かを問う、現代版『ああ無情』――。


参考資料(順不同)

  • こども世界名作童話『三銃士』作・デュマ/文・砂田弘(ポプラ社)

  • こども世界名作童話『ああ無情』作・ユーゴー/文・砂田弘(ポプラ社)

  • こども世界名作童話『がんくつ王』作・デュマ/文・小沢正(ポプラ社)

  • こども世界名作童話『トム・ソーヤーの冒険』作・トウェイン/文・越智道雄(ポプラ社)

  • こども世界名作童話『フランダースの犬』作・ウィーダ/文・大石真(ポプラ社)

  • 『ぐりとぐら』文・中川李枝子/絵・大村百合子(福音館書店)

  • 『ぼくを探しに』作・シルヴァスタイン/訳・倉橋由美子(講談社)

  • 『新装版 ムーミン谷の仲間たち』作・ヤンソン/訳・山室静(講談社文庫)

  • 『私は本屋が好きでした』永江朗(太郎次郎社エディタス)

  • 『「本が売れない」というけれど』永江朗(ポプラ新書)

  • 『本屋、はじめました 増補版 ――新刊書店Titleの冒険』辻山良雄(ちくま文庫)

  • 『世界の美しさをひとつでも多く見つけたい』石井光太(ポプラ新書)

  • 『こぐまのケーキ屋さん』カメントツ(ゲッサン少年サンデーコミックス/小学館)

  • 『黄色いマンション 黒い猫』小泉今日子(新潮文庫)

  • 『檸檬』梶井基次郎/入力:j.utiyama・校正:野口英司(青空文庫)

  • 『サンドのお風呂いただきます「浜名湖編」』出演/サンドウィッチマン他(NHK)

  • 『古本買取・販売バリューブックス』(https://www.valuebooks.jp/)

*2024/03/18。申し訳ございません。「Chapter.3――暗号の交差」が抜け落ちており、Vol.2に追補しております。

Chapter.6――記憶の錯綜

 その考えを遮るように蘇った事があった。
「そういえば、『がんくつ王』。あの本を読んでる途中で、お父さんに3日間、本を取り上げられた事があるの」
「えー? どうしてですか?」
 驚いた雪が、少し大きな声を出した。
「『がんくつ王』を読んでる時に家族で食事に出かけたの。凄く面白かったから、私、本を持って行ってクルマの中でも店に入って注文する時も、食事が運ばれてきたのも気付かずにずーっと読んでたもんだから、お父さんに怒られちゃって取り上げられたの」
 雪が吹き出した。苦笑しながら、
「それは怒ると思いますよ、やっぱり」
「今にして思えば怒られて当然よね。でも、ほんとに夢中だったの。ちょうど主人公のエドモンが財宝を手に入れて、自分を無実の罪に陥れた連中に復讐していくっていうところで取り上げられちゃったから続きが気になって仕方なくて。で、泣きながらお父さんに謝って、やっと返してもらったの。それにしても、あの時は必死だったなぁ」
 私は当時を思い出した。幼心にぐさりと突き刺さるような展開の物語だった。
「主人公のエドモンの苦労って、とてつもなかったですよねぇ」
 しみじみと雪が言った。
「そうよねぇ、ただの船乗りだったのに、結婚式の最中に冤罪で逮捕されて離れ小島の牢獄に入れられちゃって。ずいぶん長いこと閉じ込められたのよね」
「14年です。隣の牢獄に神父さんがいて、そこへ通じる抜け穴を掘って神父さんと仲良くなるんです。で、神父さんが亡くなる前に財宝の地図をもらって、神父さんの遺体が入った袋に入れ替わり、島を逃げ出すんです。私、あの神父さんのような人が現れて、財宝の地図くれないかなぁって子供心に思いましたね。だって、よく覚えてないですけど、すごい財宝だったじゃないですか。一生働かなくても楽に暮らせちゃうんですもん、羨ましいなあって思いました」
「私もそう思った」
 思わず苦笑してしまった。
 ――子供の考える事って、やっぱり似てるのね。
「でも、エドモンが婚約者と再会したら結婚してて子供までいて、幼心に切ない思いに駆られたなぁ。『がんくつ王』って、今だとノワールとかクライム・サスペンスになるんじゃない」
「あー、そう考えるとそうですねぇ。復讐譚ですからね」
「『がんくつ王』も子供向けにしては残酷な話じゃない」
 私は緑茶割りを飲みながら言った。
「話が変わるけど、私『マッチ売りの少女』とか『フランダースの犬』が大嫌いなのよ」
「えー? パトラッシュなんて健気で可愛いじゃないですかぁ」
 意外、という顔で雪が抗議した。
「だって児童文学なのよ。子供に夢を与えなくちゃいけないでしょ。なのにラストで死んじゃって、天国で幸せになりました、だなんて救いも何もなくて許せないわ。厳しい現実はもっと大きくなってから学べばいいと思うのよ」
 なかば本気で腹を立て、私は緑茶割りをグイッと飲んでグラスをガチャッと置いた。
「はぁ……そんなもんですかねぇ。でも、うちの店長が言ってたんですけど『マッチ売りの少女』はラストで少女が死なないバージョンもあるみたいですよ」
 ――少女が死なない?
「本当に?」
「はい。アメリカ版では少女が死ぬ直前に優しい金持ちに助けられ、幸せになる結末もあるらしいです」
「えー、知らなかった……」
「確か『フランダースの犬』も、アメリカ版はなぜか急にネロが生き返って唐突にお父さんが会いに来る、みたいなのがあったって、それも店長が言ってました。店長って3歳の子供がいるから絵本とか児童書に凄く詳しいんですよ。なんか無理矢理ハッピーエンドにしているみたいな感じですよね」
 雪が苦笑しながら言った。
「本当にアメリカって何でもハッピーエンドにしちゃうのねぇ。ディズニーなんてそういうの多いし。ハリウッド映画も基本的にそう。何だかこれまで真面目に腹を立ててたのがバカみたい」
 呆れて呟いた私に雪が同調した。
「根が脳天気なお国柄なんですかねぇ」

Chapter.7――父母の愛

 色々と話しているうちに心を開いてくれたのか、雪がポツポツと自分の家庭の事を話し出した。
「うちのお父さんとお母さん、とても仲が良くて近所でも評判だったらしいんですよ。私も本当に可愛がってもらったんですけど、小学校に入ってすぐお母さんが病気で亡くなってしまって……優子さん、『ムーミン』のシリーズは読みました?」
 唐突に聞かれて少し戸惑ったが、
「ええ、読んだわ。子供の頃、本棚に『ムーミン』の絵本を買って揃えた覚えがある。スナフキンが好きだったわねぇ。孤独を愛する旅人って感じだったじゃない。自由気ままな人生を送ってるスナフキンに憧れたの。子供心に大人になったらスナフキンみたいになるんだって思ってたのよね」
 私は苦笑いした。
「でも、大人になって現実を思い知らされたわ。スナフキンになることなんてできないし、ムーミン谷のような世界もなかった。そういえば、最初の頃のアニメでスナフキンがハーモニカじゃなくてギターを弾いてたの知ってる?」
「え? スナフキンがギター弾いてたんですか?」
 雪が驚き、
「私はハーモニカ吹いてるスナフキンしか知らないです。それにスナフキンにそれほど思い入れなかったし。ニンニって女の子の話、覚えてます?」
 私は記憶を辿った。
「ニンニ? うーん……スナフキンに夢中だったから、あんまりよく覚えてないなぁ。どんな話だった?」
 雪が身を乗り出すように語り出した。
「ニンニはおばさんと暮らしてるんです。そのおばさんは暴力は振るわないし、怒鳴りもしないんですけど、毎日事あるごとに凄く冷たい皮肉を言うんです。毎日、皮肉ばっかり言われて怯えたニンニは姿が見えなくなっちゃって、話もしなくなっちゃうんですよ」
「何それ、ひどいおばさんね。それって、精神的な児童虐待じゃないの」
「そうなんです。それで、おばさんがニンニの姿が消えちゃったもんだから、首に鈴を付けてトゥーティッキっていう女の人のところに連れてって預けちゃうんですよ、見えない子の世話なんてできないって。トゥーティッキはニンニを引き取って、再び見えるようにするために優しい人たちばかりのムーミンの家に預けに行くんです」
「え? ちょっと待って」
 思わず話を遮った。
「どうしてトゥーティッキのところに連れて行くの? 彼女がおばさんにニンニを預けたの? ニンニの両親は?」
「いや、別にそのおばさんとトゥーティッキは知り合いってわけでもないし、彼女がおばさんにニンニを預けたわけでもないみたいなんですけど……その辺は本の中で説明してないからよく分からないです。両親の事にも触れてないし。でもほら、『ムーミン』って特に説明もなく唐突に話が始まったり展開したりするじゃないですか。細かい事は気にすんなよ、みたいな感じで」
 私は苦笑しながら、
「そういえば、そういうところがあったわよね。よく言えば、読み手の想像に任せるっていうか」
 頷いて雪が続ける。
「で、ムーミンの家に引き取られたニンニは、ムーミンママの優しさに触れて足下から少しずつ見えるようになっていくんです。でも地味でみすぼらしい茶色の服の裾が見えたので、ムーミンママが可愛いピンクの服と頭に付けるリボンを作ってあげるんです。そしたら顔以外は見えるようになって、声も出るようになるんです」
「ムーミンママって優しいキャラだものねぇ」
 幼い頃に読んだ『ムーミン』を思い出し、ムーミンママに思いを馳せた。大らかでいつも冷静、誰に対しても平等に愛情を注ぐ、みんなの心の支えとも言える存在。
「私も、幼稚園の時にお母さんがお揃いのジャンパースカートを作ってくれて、嬉しくていつも着てたんですよ。ニンニがムーミンママの後を付いて歩くシーンがあるんですけど、私も似たような事したりしたんで子供ながらに気持ちが分かって、ニンニの事を思うと泣けちゃって……」
 雪が少し間を置いて、続けた。
「で、ムーミン達とも仲良くなるんですけど、ニンニは笑った事も遊んだ事もなくて、楽しいって気持ちも分からないんで、みんなに付いていけないんです。それでいつの間にかまた孤立しちゃって、顔だけが見えないままなんです」
 ――耐え難い悪意に気付いた。物語とはいえニンニは抑圧されて生きてきたのだろう、今も昔も抑圧され、苦しみながら生きている人が大勢いる。
「そうなんです。で、ある日みんなで海に行くんですけど、桟橋から海を覗き込んでるムーミンママを驚かそうとして、ムーミンパパが後ろからこっそり近付いて行くんです。それを見てムーミンママを海に突き落とそうとしてるって勘違いしたニンニが怒ってムーミンパパの尻尾に噛み付くんです。その時、顔が見えるようになったんです。ニンニに怒りという感情が湧いたんです。しかも、その後、ムーミンパパが海に落ちてしまってニンニが笑ったんです。感情を取り戻したんですよ」
「そんな深い話だとは知らなかったわ」
 ――感情は人間が生きていく上でとても重要な要素だ。喜びや悲しみを人々と分かち合うことで人は生きていける。
「えー、ムーミンって深い話がいっぱいあるじゃないですか」
 スナフキンしか覚えてなかった私は少し恥ずかしくなった。
 それから雪は少し寂しそうな表情になって、
「優しいムーミンママとお母さんが重なって、泣きながら何度も読んだお話なんです」
 ――このにとってニンニの話は、自分を投影した物語だったのかもしれない。
「でもお父さんの前では読まないようにしてたんです。子供心にお父さんだってお母さんがいなくなって悲しいだろうって思ったんで、お父さんの前で泣いちゃいけないって。だけど本当に何度も読んだんで、手垢まみれになって端が破けたりしちゃったんですよ。本棚に並んでるムーミンの本で、一冊だけそんな汚れてる本があったら普通は気付きますよね。で、やっぱりお父さんにもバレちゃって、ある日、アニメのDVDセット買って来てくれて、その時お父さんたら、お前の気持ちに気付いてやれなくてごめんな、って。謝る事なんてないのに。それで一緒に観たんです。やっぱり泣いちゃいましたけど、お父さんが黙って頭を撫でてくれて……嬉しかったの覚えてます」
 そして、少し笑いながら、
「お父さんはミィがお気に入りで、いつも、あの子はカッコいいって言ってたんですよ」
 私は意外に思って、
「え? ミィってちょっと意地悪なひねくれ者じゃなかった?」
「違いますよぉ、独立独歩で我が道を行くっていうイカした子ですよぉ」
 雪が抗議する。
「そうだった? うーん、やっぱりスナフキンのことしか覚えてないみたい。スナフキンがムーミン谷から追い出されそうになる話とか」
「え、そんな話ありました?」
「あんまりよく覚えてないんだけどね、確かコウモリが出てきて噛まれると吸血鬼になるって噂が立つの。で、なぜかスナフキンがそのコウモリを操ってるみたいだから谷から出てけってことになっちゃうのよ」
 幼い頃の記憶なのでかなり曖昧だった。
「なんですか、それ。なにか証拠でもあったんですか?」
 私は首を振って、
「なにもないんだけど、スナフキンって川辺にテント張って一人で気ままに暮らしてたもんだから、彼をよく知らない村人に怪しまれたりしてたのよ」
「えーっ? そんなのスナフキンの勝手じゃないですかぁ」
 雪が抗議の声を上げた。
「なんか許せないです、そんなの」
 雪は怒りにまかせてグラスの酒をぐいっと飲み、テーブルに叩きつけた。
「で、どうなったんですか?」
「うーん……よく覚えてないんだけど、確かムーミンがみんなの前でわざとコウモリに噛まれて吸血鬼になんかならないって証明して、どういういきさつかスナフキンの誤解も解けて、めでたしって事になったような気が……」
「なんだかよくわかんない話ですね。大体、なんでコウモリが出てくるんですか?」
 雪が笑いながら言った。
「ごめんなさい、それも覚えてないのよ。なにしろ子供の頃の記憶だから」
 私は首をすくめた。雪が、
「でも私が観たアニメにも本にも、そんな話はなかったですよ」
「多分、アニメのオリジナルだったんだと思うわ。私が子供の頃は、そういう気ままに生きる人を差別したりする風潮がまだあったのよ。悲しい事だけどね」
「……そうだったんですかぁ」

Chapter.8――本屋の倒産

 しばらくの沈黙の後、雪が口を開いた。
「うちのお父さん、仕事しながら家の事もきちんとやって、愚痴一つ言わずに苦労して育ててくれたんです。だから私も洗い物するとか、掃除洗濯とか家の事でできる事は自分でやって、お父さんの手伝いとかもしてたんです。二人だけの家族だから」
 そんな父子の楽しみが、お互いに読んだ本の感想を話し合う事だった。父が買ってくる様々なジャンルの本が幼い頃から山ほど家にあり、雪は古い本もたくさん読んだ話などをした。
「もう乱読です。ライトノベルから文芸書、ノンフィクションまで読み放題だったんですよ」
 最近の若い人は本を読まないと思い込んでいた私は感嘆した。
「ところで、お父さんは今はどうしてるの?」
「逗子の家に一人で住んで、トラックの運ちゃんやってます。私、一人っ子で兄弟もいないんで、月に一度くらいは週末の休みになった日に帰ったりしてるんですけど……」
 雪が寂しそうに語った。それから少し明るい声で、
「でも、体は丈夫なんですよ。家庭的な雰囲気の会社で無理な仕事とかさせないし、健康診断も毎年受けていてどこも悪くないんです」
 私と違ってお酒も飲まないし、と付け加えて笑った。
「お酒も飲まずに本に夢中なトラックの運転手さんなんて素敵ね」
 話題は童話から離れ、啓蒙された本やエンターテインメント小説などの話題で盛り上がった。偶然にも好みが似ていたせいか、ジェネレーション・ギャップはほとんど感じなかった。
 ふと腕時計を見ると、思ったより遅くなっていたので今度こそお開きにすることにした。会計を済ませ、表に出たところで、
「優子さん、今日はご馳走様でした。また飲みましょう。今度は私のおごりで」
 雪が笑顔で言ったので、
「万が一、雪ちゃんのボーナスが出たらね」
 と笑顔を返した。
 ――私が勤めていた本屋は倒産が近づいたせいだろう、ボーナスの金額が減っていき、薄々と倒産を肌で感じた。本屋は薄利多売で給料を払うのがやっとの状態だ。雪の本屋ではボーナスがきちんと出るのだろうか?
 帰りかけた雪が、そうだ、と大きな声を出して振り返った。有無を言わせぬ口調で、
「優子さん、『ムーミン』の原作ちゃんと読んで下さいね。明日の朝イチで注文しときますから」
「はい、お願いします」
 私は苦笑しつつ素直に頭を下げた。
 驚いた事に、薄いとはいえ結構飲んだはずの雪はほんのり頬を染めながら、それほどふらつくこともなく歩いて10分ほどというアパートへゆっくり歩きながら帰って行った。


(2024/03/18 UP)

*誤字脱字等ございましたら、下記コメント欄にて指摘して頂ければ幸いです。
*週に1度程度UPしていく予定です。

【本屋で暮らす】各章小見出し

(時折、微調整を行っていきます)

Prologue――孤独と不安
Chapter.1――書店員との出会い
Chapter.2――銀メッシュとの交流
(以上、Vol.1掲載)
Chapter.3――暗号の交差
Chapter.4――初めての美酒
Chapter.5――自己犠牲の精神
(以上、Vol.2掲載)
Chapter.6――記憶の錯綜
Chapter.7――父母の愛
Chapter.8――本屋の倒産
(以上、Vol.3掲載)
Chapter.9――堕天使との契り
Chapter.10――古本屋の経営努力
Chapter.11――自由価格本の脅威
Chapter.12――檸檬の悪戯
Chapter.13――万引の常態化
Chapter.14――人殺し達
Chapter.15――スリルの誘惑
Chapter.16――後悔と号泣
Chapter.17――刃先と血
Chapter.18――手首の傷跡
Chapter.19――黒い染みの恐怖
Chapter.20――漫画の効き目
Chapter.21――まぁちゃんの笑顔
Chapter.22――世界を敵に回しても
Chapter.23――店長からの赦し
Chapter.24――赦しの理由
Chapter.25――償いと決意
Chapter.26――良心の呵責
Chapter.27――奉仕の精神
Epilog――新たな船出

野良猫を育て最盛期は部屋に6匹。最後まで残ったお婆ちゃん猫が23歳3ヶ月で急逝。好きな映画『青い塩』『アジョシ』『ザ・ミッション/非情の掟』『静かなる叫び』『レオン/完全版』『ブレードランナー』etc. ヘッダー画像:ritomaru(イラストAC)