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自然を知ると、自己がわかる。

こんにちは、だいきです。

1月の畑は、大根や白菜、キャベツ、ほうれん草などの
根菜類や菜っ葉類が採れる時期です。

イラの畑にも、上記の野菜に加えて、
ルッコラやディル、各種ハーブといった
西洋系の野菜も収穫できます。

ただ、昨年との大きな違いとして、
畑に自生(こぼれた種から芽を出すもの)した小松菜が、
菜の花を咲かせているのです。

昨年は、3月ごろに菜の花が見られ、
そこからぽつぽつと生育の早いものから順々に咲いて、
綺麗な菜の花畑が広がっていました。

今年は、一月中旬だというのに、
もうぽつぽつと菜の花が咲いています。

昨今の気候変動によって、
植物が適応して、今の時期に花を咲かせるようになったのでしょう。

それだけ暖冬で、寒くなりにくいというのは、
自然を仕事にしていると影響をじかに感じるものです。

畑仕事に携わる前は、生えている植物を見ても、
自然が豊かだなと思うくらいで、
それ以上の感慨はありませんでしたが、
いざ生業にしてみると、
植物の変化を捉える目が養われ、
季節の変化を観察によって認識するようになりました。

自然を感じるというのは、
移ろう様子を観察によって理解することにあると思います。

見る人によって、理解の深度は違いますし、
具体的に見れる人ほど、野菜の特性について理解しています。

まずは、観察からすべてが始まります。

野菜の状態を理解したり、
周りに映えている草の種類や色を見たりして、
植物の内部や地面で何が起こっているのかを予測し、
手を加えることで、環境のバランスを取っていきます。

野菜にとって最適な環境を常に意識して、
土が乾燥していれば、株まわりに草や藁を敷いて、
保水性を高めるなどの工夫をします。

農薬や化学肥料、大型の機械などに頼らない分、
人の観察力や予測する力、それに伴う決断によって、
野菜の生育が左右されます。

そこが、環境再生型農業の面白いところでもあり、
苦しいと感じる部分でもあります。

経験がものをいう場合も多く、
初心者のほとんどが失敗します。

ですが、様々な失敗から学び、
成長する機会が数多くあるのも、
この分野の魅力であり、
自然を深く知るキッカケを作ってくれています。

自然を知ることは、自己を知ることと同義です。

自然の中で生かし生かされていると考え、
自然と一体になるような感覚で畑にいると、
野菜の気持ちがだんだんとわかるようになる(感覚があります)。

いくら深めても、その年によって、
天候や気温、湿度などの環境要因が変わるので、
毎年、初心者の気持ちで作業をすることになります。

毎年新しい発見があるので、
いつまでも新鮮な気持ちで畑仕事に取り組むことができます。

今年も様々な角度から野菜を観察して、
面白い発見と学びを得たいと思っています。

それでは、また!


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