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東京生活を振り返って。

2023年の振り返りの前に、合計2年半ほど過ごした東京での生活について振り返ってみたいと思う。

関西出身で大学卒業まで関西で過ごした私は、社会人になって初めて就職のために上京した。実は大学受験の際、東京の大学も受けていたので、大学時代から上京する可能性はあったが、両親も関西に居てほしいというし、金銭的な負担も最小限にしたかったので、関西にとどまることにした。

でも、大学時代を過ごす中で、「一生とまではいかないけど、一度だけ日本の中心である東京で過ごしてみたい」という気持ちも募っていた。とはいえ、絶対東京に住みたいと”上京”を軸に就活していたわけでもなかったが、内定承諾をした会社で、初期配属がたまたま東京だったので、春から上京することになった。

まだ大学在学中だった2019年に今の婚約者と付き合い始めたのだが、私の就職先が決まってからのことだったので、正直大学卒業時には上京したい気持ちは無くなったが、決めたことだしなと思い、当時は泣く泣く上京した。

この遠距離生活が本当につらくて、”仕事も大変”、”コロナ禍で会えない”という状況で、「なんで東京で就職なんかしてしまったのだろう…」と後悔の気持ちが絶えなかった。特にコロナ禍序盤の2020年、社会人1年目の頃は、会う度に別れるのがつらくて初日の夜から泣いていたし、駅で別れる時は大号泣していたのを覚えている(笑)

それでも、仕事にも一生懸命だった私は、後になって、社会人序盤のこの時期、遠距離で、かつ一人暮らしでよかったかもなと思っていた。成長期の最初の2年で、たっぷり仕事に時間を費やしてがむしゃらに頑張れたのは、ある意味修行だった気がするし、最初の数年を逃してしまえばそこまで仕事に時間をかけて頑張ろうとも思えなかった気がする。特に、社会人1年目にコロナ禍で外出できず、土日も構わず仕事に100%費やせたのは、今になって思うと良い機会だったように思える。そして、この時彼と離れて戦えたからこそ、社会人としての基礎ができたと思うし、今の自分があると思う。東京に住んでよかったなと思う1つ目の理由

学生時代に考えていた「一度は東京に住んでみたい」という思いに関しては、社会人1年目はなかなか外出もできなくて東京の街を堪能することもできなかったけど、2年目になり少しずつ外出が解禁され、休みの日は外に出ることもできるようになり、果たされた。さまざまな街に出かけ、有名観光スポットにも行き、美味しい店を開拓して、平日の仕事終わりに同僚と新宿のビジネス街に飲みに行く、みたいな、当時私の思い描いていたTHE 東京デビューを果たせて、とても満足していた。

ただ、東京の街を堪能することは意外とすぐに飽きた。社会人2年目になって、ある程度東京で遊んだら、「やっぱ地元に帰りたい」とすぐ思うようになった。やはり東京に住むことよりも、彼と一緒に住むことが私にとっては大切だと気付いた東京に住んでみてよかったなと思う理由の2つ目は、彼の存在の大切さに気付けたことだと思っている。遠距離になってすぐ会えない辛さを知っているからこそ、そばにいることが当たり前ではないし、感謝すべきかけがえのない存在なのだと強く感じる。

話を戻すと、社会人3年目、2022年の春に東京→関西にUターンすることになる。会社は変えずに、会社に交渉して関西からリモートワークをさせてもらえることになった。この時に同棲を始め、2年間離れていた分、一緒に過ごせる有り難さを味わった。これから一緒に暮らすんだと思っていた1年後、私は再度上京することになる。2023年4月のことだ。転職をきっかけに2回目の上京。ここから半年間、東京で暮らすことになる

「なぜ、遠距離を経験した後同棲を開始し、一緒にいることの有り難みを感じたのに、再度離れることを選択したのか?」それは、仕事においても自分がベストだと思える選択をしたかったから。もちろん関西を拠点に転職活動をしたが、たまたま出会った東京の会社に惹かれてしまい、上京することを選択した。

それから半年後に、なんと半年で早期離職をし、再度関西へUターンすることになる。この半年間は、上京したことを強く強く後悔した。あんなに遠距離の辛さを味わったのに、なぜまた同じことを繰り返してしまったのか?自分を責めたし本当に後悔した。

ただ、またも同じことにはなるが、上京して一人で過ごすからこそ、仕事に没頭でき成長スピードが増すことと、彼の大切さが身に染みるという2つのメリットがあったことは、一回目の上京時と変わらなかった。特に、転職に関しては同業界で転職したものの、仕事内容は大幅に変わったので、また新卒一年目の時のような”没頭”が必要だった。その点において、社会人四年目にして、またも新卒時と同じように、朝から深夜まで仕事に没頭できたのは良い機会だったように思える。

加えて、二度目の上京でも彼の優しさを改めて感じて、「この人ほど私のことを大切に思ってくれる人は先にも後にもいないな」と痛感した。そもそも転職時に二度目の上京をする際も、賛成はしていなかったけれど「(私)のやりたいことなら応援するよ」と前向きに送り出してくれた。それでもやはり「辛い」と投げていていた私に向かって「辛かったらいつでも帰ってきていいんやで」と声をかけてくれた。

↓その時のことをこちらの記事で書いていた。

本当に大切な人でないと、こんな対応取れない気がする。仕事のために彼と一緒にいることを犠牲にするのではなく、彼の存在があるから仕事も頑張れるのだとこの時やっと気付いた。だからこそ、今度は本当にもう帰ろうと思ったし、絶対離れないと誓った。仕事はきっと、どこにいても同じような仕事はできるし、何万社もあるこの世の中で、一番フィットする会社を見つけるのは難しいけれど、よりベターな会社を見つけることは場所に限らず可能な気がする。だけど、自分にとって彼以上にベストなパートナーはきっと見つからないし、見つけるために手放す代償の方が大きい。だからこそ、これからは彼のそばにいることを一番大事にしようと思えた。(なんと言えばいいのか難しかったが、世界で一番自分に合う会社かパートナーかを見つけるとしたら、会社よりもパートナーを選ぶ方が今の私にとっては可能なのだと言いたかった。)

ダラダラと色々と書いてしまったが、まとめると、仕事に没頭した期間を過ごせたことと、彼の大切さを実感したことが東京生活で得た一番大きなもの。他にも、東京の街を堪能して学生時代の願いを叶えられたことと、東京にいる友人と定期的に会えたこと。コミュニティを通じて東京に住む新しい友人とも出会えた。こんなことを考えると、回り道をしてしまったけれど20代のうちに東京に住めたことは良い経験だったように思える。

これから20代はあと2年、こっちで基盤を築き上げたいと思っているし、30代になりライフイベントもあれば、もう上京することもないだろうけど、いつかまた東京にふと訪れた際「あの時の思い出が懐かしいなぁ」と思える日が来ればいいなと思う。

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