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仕事とお金のリアルな話【後編】

★ どうやったら食べていけるの?

そのむかし、私が物書きとしてデビューした頃、作家と副業(アルバイト)以外のことをするのはわりと邪道みたいな空気がありました。

とくに「小説を書くということに専念するのが一番」だという意見が多かった。

テレビに小説家が出ていると、チャラチャラしてるとか、本が売れなくなると言う出版業界の方もいました。いまもそういう考え方を持つ方もいらっしゃいます。

そんな中、私は、テレビに出たり、アパレルとコラボしたり、舞台脚本や、アニメのシリーズ構成や脚本、作詞、楽曲制作、アイドルプロデュースなどなどまで色々始めてしまい、当時は「あいついろいろやってどうすんだ」と思っていた人もいただろうし、実際出版業界の関係者から指摘されたこともありました。

指摘してくれるわりに、景気の話になれば

「今は、本自体がなかなか売れないんだよー」
「出版業界は不況だから」
「才能があったって売れるってわけでもないから」
「名のある人でもみんなほんと大変よ」

などとおっしゃる。

(食えないのにそれだけでやれってどういうことだよー)

と、密かに思っていました。

いろんな意味で業界のしきたりもあったりするのもわかるし、人のアドバイスを聞くのも大切。でも時として聞かないことも大切。

だって、自分の人生には自分で責任をとらなければならない。

自分で自分を食わせなきゃいけないわけで、当時は何が正解かぐるぐるいろいろ考えるより、頂いたお仕事を基本的に可能な限り受けてみようと思い、そのスタンスである時期までやってきました。

お恥ずかしながら、自分をいいものとしてアピールするのが苦手なため、営業をかけたことはほとんどなく、それしかできなかったとも言えます。

なので、よくご質問やリクエストで頂く

作家で食べて行くってどういうこと? 
どうやったら食べていけるの?
仕事とお金の話を知りたい

について、雑に言えば「あるものを全部やった」「ない時は副業をやりながらでも書いた」というだけ。

今回は、それを続けた先に広がっていったものに伴うリアルなお金話。

アニメ作品に関するお金
テレビ出演のお金
そもそも、人間、どうやったら食っていけるのか?
収入が不安定な職業だからこそ持っている大切な裏技マインド

このあたりのお話となります。

前回の記事『作家の仕事とお金のリアルな話』【前編】に引き続き、お楽しみ下さい。

★ アニメのオカネ

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4,118字
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