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人のせいにして生きたかったけれど

最近、出かけると特に世界と自分の間に距離を昔より感じます。

この感覚はなんなんだ?

考えた結果、シンプルに「歳をとったからなのでは!」と思ったり。

生まれて以来、この世界にいる時間が長ければ長いほど、馴染んで慣れていくはずで。

いつかは世界と一体化気分で生きていけそうなものなのに。

「あれっ? 自分っておかしいのかな? 世界よ、なぜだ! なぜそんななんだ。なんとか理解したいがうまくできない」

というふうに思うことが増えてきました。

これは年齢だけでなく、元々の性格によるものもあるのでしょう。

あらゆる書物を読んだり、人生の先輩、メンタル関連のプロの方々の話を聞いたりすると、人間って基本的にはわりと「他責」思考であって、何か困ったことや腹の立つことや悩みがあっても「自分以外の人間のせいだ」と思うことが多く、そして、そのほうが生きやすいらしいのです。そんな、どこか、生きているために備わっている機能的なものがあるらしい。

私にはその機能が薄い。

べつにいい人ぶりたいわけでは本当になくて、元々の性格なのか、それとも育った環境のせいかすぐに「私が悪いのでは?」と「自責」思考なことが多く、そのほうが楽な時すらあり、ある意味ではとてもコンプレックスです。

他責も自責もどちらが良いとか悪いとかではなく、正直どっちもあっているようであっていないというか

「そういう人たちがなんだか同じ丸の中でうろうろ生きているのがこの世界なのかしら」

と、少々規模大きめな感覚であえて意識してふわっととらえるようにしています。

もちろん自分もその中の丸の中のひとりなのだけれど、考えが煮詰まったり、なんだか息苦しくなったりしたら、顕微鏡でシャーレをのぞきこむような感覚で「おお。これが世界だなんね」と。

ただそれも、何かが起きた瞬間や、困った瞬間、怒った瞬間は、それなりに「!」となり、一瞬は「てめえこのやろう」とか思うものです。

そこにあれこれ寄せ集めの思考を運んできて

「でも、自分も悪かったよね?」とか「やっぱり私のせいなのかな」とか思ったりなど。

単なる貰い事故みたいな嫌なことですら「今日自分があそこに行かなければ、こんなことは起きなかったのに」などとすら思って、さっさと気持ちを無理やり納めてしまう。

そんなふうに自分の内的要因や行動のせいにして早めに終わらせるのが、私のスタンダードですが、わりとこういうものって蓄積するのでそんなに良いことでもないと思っているんです。

良いか悪いかは置いといて、少しは人のせいにして生きたいなあと妙な憧れがあります。

でも「人のせいにする訓練」ってどうかと思うし、滑稽。

やってみたこともあるんですよ。

昔、松嶋菜々子さんが主演の『やまとなでしこ』というドラマがありましたが、松島さんが演じる桜子が「私はわるくなーーーい」と叫ぶシーンがあります。

あれのセリフを使って、しょっちゅうこっそりやってみましたが、変わりませんでした。

人それぞれ生きづらさのポイントってあると思うんですけれど、今日はそのあたりをどう折り合いつけているかのお話をお伝えします。

この先、息のしやすい場所で生きて行くために。

それではスタート!

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