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4時間かけて訪れた福井県越前市での「非日常」が気づかせてくれた子どもの成長 ikumado越前市ワーケーション報告④

育休&共働きコミュニティikumadoを運営する株式会社COEOが福井県越前市観光協会と共に企画している親子ワーケーション。

2023年8月5~9日に行われた第2回モニター滞在に参加されたKさんに、体験談をうかがいました。


「次男に特別な経験をさせてあげたくて」障害のある長男と離れての母子2人旅

私には、5歳の長男と2歳の次男がいます。長男には障害があり、日常生活に介助を必要とするため、なかなか家族でおでかけや旅行ができません。そうした暮らしの中で、2歳の次男になにか新しい経験をさせたいという気持ちがあり、今回の親子ワーケーション企画に参加しました。
普段はフルタイムで仕事をしているので、旅行となるとハードルが高いと感じてしまいますが、仕事を休まずに済み、なおかつ次男に非日常的な体験をさせてあげられるなら!と、長男を夫とヘルパーさんに託し、参加することにしました。

現地の保育園での次男の様子。平日は現地の保育園やシッターあんsに子どもを預けることができました

自然の中の大きな民宿での3家族共同生活で、次男に「お姉ちゃん」ができた

住んでいる栃木県宇都宮市から越前市までは、電車を乗り継ぎ約4時間。長距離移動に不安もありましたが、乗り物が大好きな次男は道中も楽しんでくれました。

越前市に着くと、信号が縦向きになっていることを次男と発見! 雪がたくさん降る地域ならではの光景に、普段と違うところに来た実感が湧いてきました。

宿泊先は、「農家民宿中村屋・独楽(こま)」さん。築70年の大きな平屋で、昔ながらの立派な邸宅のような印象を受けました。

隣の部屋との境目はふすま1枚。初めましての後、思わず「夜いびきをかいたらすいません」と言い合ってしまうくらい近い距離で、一緒にこのワーケーションプログラムに参加した3家族での生活がスタートしました。

農家の母屋を利用して2018年にオープン。「自慢のひのき露天風呂も最高でした!」 (https://www.echizen-tourism.jp/travel_echizen/stay_detail/120より)

子どもたちの中では、2歳の次男が最年少で、その他はみんな女の子。次男は、はじめは緊張していましたが、オーナーの奥さんがけん玉やコマなどで一緒に遊んでくださり、徐々に慣れてきた様子でした。

子どもたちは、いつからかふすまを自由に開けて広い1つの部屋を作って仲良く遊んでいて、次男も面倒見の良いお姉ちゃんたちにすっかり懐いていました。

お姉ちゃんたちと一緒にお絵かきをして楽しそうな次男

仕事は、普段からテレワークがメインなこともあり、いつもと特に変わりなく行うことがました。

お食事は奥さんのあたたかな手料理で、とても美味しかったです。親たちは、子どもたちが遊んでいるのを横目にゆっくり食事とお酒を楽しむことができ、複数家族で一緒に滞在する醍醐味を満喫しました。

日本の夏を満喫!

帰宅後は、次男の成長とともに、離れていた長男の成長も感じられている自分がいた

5日間の滞在を終えて日常に戻っても、次男はしばらく「ロス」状態。たくさんの非日常体験を満喫し、その楽しさが忘れられないのもあると思いますが、一番はお姉ちゃんたちとの別れが寂しかったようです。憧れも芽生えたようで、帰ってきてしばらくは「お姉ちゃんを見習って〇〇しようね」と話すと納得してくれました。

日頃「普通」の兄弟関係を経験させてあげられていないこともあり、異年齢の子どもと一つ屋根の下で過ごした時間はとても貴重だったと感じます。

私自身にとっても、子どもの集団の中に入るとこんな風になるんだ! 意外とこんなことが得意なんだ! と、改めて次男の違う一面を知ることができ、大きな財産になりました。

また、数日間離れていたことで、帰宅後は長男のちょっとした成長にも気がつき、より一層愛おしくなりました。

忙しかったけど、ワーケーションは旅行よりも気楽

仕事もあるので、THE観光名所というような場所には行けませんでしたが、十分に非日常を味わうことができました。

子どもに色々な経験を積ませたいと思いつつも、仕事を長期間休むことは難しい私にとって、親子ワーケーションは今後も良い選択肢になりそうです。

今回、やろうと思えばできる!という自信を得たので、またぜひチャレンジしたいです。そして、今はまだ難しいですが、長男も一緒に、家族全員で行ける日を夢見ています。


ライターの感想

ワーケーションから約3ヶ月後のインタビューでしたが、越前市での経験を色鮮やかにお話いただき、とても濃い時間を過ごされたことが伝わりました。
複数世帯での旅行は憧れるものの、休みを合わせる大変さがネックだなと思っていましたが、ワーケーションという選択肢があったかと新しい発見でした! 越前市でワーケーションにチャレンジする際は、ぜひ一緒に風情ある民宿「独楽」さんに泊まってみたいです。

(取材・文:佐藤夏歩)


今回のワーケーションの起案者・梶並さんのインタビュー記事はこちら↓

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