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高橋幸宏 名曲ベスト10(私選)

私の好きなアーティストのお気に入りの楽曲をベスト10で紹介しています。

本当は、このリストは1月には準備できていて、そろそろアップしようかと思っていたところに、まさかのご本人が逝去という事態になってしまい、しばらく寝かせていました。

いつもは、冒頭で取り上げるアーティストについて紹介していますが、この間に『THANKS MR.YT』と題したプレイリストで、幸宏さんのキャリアを振り返ってきたので、詳しくはそちらの記事をご覧ください。

『THANKS MR.YT』における選曲は、私個人の思い入れよりも、なるべく客観的な視点でまとめたつもりです。

今回の記事では、そういった客観的な視点よりも「自分が特に気に入っている楽曲」を集めました。そういう意味では、それぞれのプレイリストを聴き比べてみるのも、またおもしろいかもしれません。


10.TAXMAN('94)

収録アルバム:『Mr.Yt』
作詞・作曲:ジョージ・ハリスン

原曲はビートルズの楽曲。原曲のキャッチーな持ち味を活かしつつ、テクノ風の音色とビートを取り入れた斬新なアレンジで仕上げている。
シタールや逆再生の音は、同曲が収録されたアルバム『リボルバー』の他の曲から拝借したものと思われる。

9.ARE YOU RECEVING ME?('83)

収録アルバム:『薔薇色の明日』
作詞:高橋幸宏、ピーター・バラカン 作曲:高橋幸宏

同アルバムの先行シングルにもなった曲。高橋ならではのリズミカルな歌詞、ドラムビートが冴えわたる楽曲になっている。坂本龍一(ピアノ)、細野晴臣(ベース)も参加しているが、シンセ、サックス(沢村満)、ギター(ビル・ネルソン)の組み合わせは、YMO では聴けない組み合わせ。

8.MY BRIGHT TOMORROW('83)

収録アルバム:『薔薇色の明日』
作詞:高橋幸宏、ピーター・バラカン 作曲:高橋幸宏

タイトルに反して、マイナー調のせつなげな曲だが、ビートは激しめ。高橋によるリズミカルな英語、ドラムとリズムマシンを組み合わせたリズムトラックがいい。ギターで大村憲司が参加している。

7.Connection('81)

収録アルバム:『NEUROMANTIC』
作詞:高橋幸宏、ピーター・バラカン 作曲:高橋幸宏

打ち込みによるビートと生ドラムの組み合わせが絶妙な楽曲。ゆらめくシンセと燃えるような音色のギターを重ねたリフも印象的である。
坂本龍一(キーボード)、大村憲司(ギター)、トニー・マンスフィールド(コーラス)も参加。

6.IT'S GONNA WORK OUT('82)

収録アルバム:『WHAT, ME WORRY? ボク、大丈夫!!』
作詞:高橋幸宏、ピーター・バラカン 作曲:高橋幸宏

アルバムでは1曲目(インスト)から一気にテンポアップし、この楽曲に繋がる部分にかなりインパクトがある。ドラムの音がタイトで激しく、テンポは速め。細野晴臣(ベース)、ビル・ネルソン(ギター)が参加。

5.DISPOSABLE LOVE('82)

収録アルバム:『WHAT, ME WORRY? ボク、大丈夫!!』
作詞:高橋幸宏、ピーター・バラカン 作曲:高橋幸宏

失恋を思わせる歌詞が印象的なラブソングで、甘くせつない音色とメロディーに哀愁が感じられる。とはいえ、シンセの音色はかなり細かく作り込まれており、同時期の YMO 作品と比べても遜色がない。ビル・ネルソン(ギター)、トニー・マンスフィールド(コーラス)、沢村満(サックス)が参加。

4.Extra-Ordinary('81)

収録アルバム:『NEUROMANTIC』
作詞:高橋幸宏、ピーター・バラカン 作曲:高橋幸宏

パワフルなドラムと打ち込みのビートが見事に融合した傑作。
電子音はノイズ成分が多い複雑な音色になっている。
歌詞のリズム感も魅力的。間奏のギター(大村憲司のソロ)、サックス(ロキシー・ミュージックのアンディ・マッケイ)もカッコいい!
細野晴臣(キーボード)、フィル・マンザネラ(ギター)、トニー・マンスフィールド(コーラス)も参加。

3.WALKING TO THE BEAT('84)

収録アルバム:『WILD&MOODY』
作詞:アイヴァ・デイヴィス 作曲:高橋幸宏、アイヴァ・デイヴィス

オーストリアのロックバンド、アイスハウスのアイヴァ・デイヴィスとの共作。歌も高橋・アイヴァによるツインボーカルで、二人の声が一体化して聴こえるほど、相性が抜群である。
電子音、ギター、サックス(沢村満)、ストリングス、ビブラフォンなど、多様な音色が絶妙な構成で配置されている。

2.STRANGER THINGS HAVE HAPPENED('84)

収録アルバム:『WILD&MOODY』
作詞:スティーヴ・ジャンセン 作曲:高橋幸宏

このアルバムは YMO 散開後、1作目のソロアルバムで、その冒頭がこの曲だった(トラックとしては2曲目、1曲目はインストで序曲のようなトラック)。
そういう意味では、それまで電子音を前面に出していた楽曲とは異なり、シンセの音色は控えめになっており、新たなスタートを感じさせる。
アイヴァ・デイヴィス(オーボエ、ギター、コーラス)細野晴臣(ベース)、坂本龍一(シンセ)、沢村満(サックス)、マイラ&ペニー(コーラス)が参加。

1.GOOD TIME('83)

収録アルバム:『薔薇色の明日』
作詞:高橋幸宏、ピーター・バラカン 作曲:高橋幸宏

序盤はシンセの音色と高橋のボーカルのみで構成され、途中からドラムが加わる。せつない音色と悲し気な歌声が聴く者の胸を掴む。日本語と英語が交互に出てくる歌詞もいい。ソッと途絶えるような終わり方にもグッとくる。

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