ゆず

地方で一人暮らしの母(90・要介1・アルツハイマー型認知症あり)を遠距離介護(2020…

ゆず

地方で一人暮らしの母(90・要介1・アルツハイマー型認知症あり)を遠距離介護(2020/07-)。一人っ子。小規模多機能・訪問の診療・歯科・理学療法士さんのリハビリ・鍼灸を利用)。母の望みは「最期までお家で暮らすこと」。幸せを感じられる在宅介護~在宅看取りを試行錯誤。東京都在住

最近の記事

  • 固定された記事

お家で最期まで幸せに♡暮らせる介護のエッセンス

母を遠距離介護しています母(90)は地方で一人暮らしをしています。2020年7月から本格的な遠距離介護が始まりました。2023年7月に2回目の介護認定調査がありましたが、変わらず要介護1でした。 近くに弟妹が住んでいますが、みんなかなりの高齢。「できることは自分でしたいんじゃ」という口癖の母ですが、要介護1になったことをきっかけに介護サービスの利用を開始。今では「こんなにしてもろうて幸せじゃ♡」と安心してサービスに頼れるまでになれました。 認知症のこと受け止めきれない

    • 母90歳。ベランダに干したシーツはお日さまのかおり♡

      ベランダで洗濯物を干すことは、母にとって一人暮らしの自信につながっています。自分で干したシーツに包まれて、太陽の匂いを感じながら眠れるのは、とても幸せなことなのです。 洗濯は母の仕事母の暮らしを見ていて幸せだなぁ~って感じるのが、元気な体で、今でもベランダでお洗濯物を干せることです。なんてったって90歳。「そりゃ、危ないでしょ~」って声があちこちから聞こえてきそうです。 ・・・たしかに・・・。水分を含んで重くなった衣類やシーツを抱えて、2階まで持って上がるのは一苦労のはず

      • 母90歳。なつかしの出会いに胸キュン♡

        母は地方でひとり暮らしをしています。週一回、ヘルパーさんに連れていってもらうスーパーで、買い物するのをとても楽しみにしています。 なつかしの味につながる幸せな記憶 味につながる幸せな記憶『小梅』 ちゃん、みーつけた ! 母とFaceTimeをしていたら、「こんなん見つけたんよぉ~♡」と嬉しそうにアメの袋を見せてくれました。なつかしの『小梅』ちゃんではあ~りませんか !? そういえば、幼稚園のころによく食べさせてもらっていました。幼稚園の送迎バスの順番待ちで、園の体育館

        • 母90歳。 『ワクワクの未来を体験したい』元気な100歳目指して訪問歯科でメンテナンス

          母は週1回、歯医者さんと歯科衛生士さんがお家で治療をしてくれる、「訪問歯科」を利用しています。入れ歯の調整や、口腔リハビリや効果的なブラッシング指導はもちろんのこと、傷んだ歯ブラシの交換までしていただいています。遠距離介護なので大助かり…。今では受診して「ほんまに良かった」と言っている母ですが、最初は「どっこも悪うない」と訪問歯科の受診には消極的でした。 「空飛ぶタクシー見てみたい…」母は今90歳。雑談していたら、ふと、「100歳まで生きてみたいなぁ~」とつぶやいたのです。

        • 固定された記事

        お家で最期まで幸せに♡暮らせる介護のエッセンス

        • 母90歳。ベランダに干したシーツはお日さまのかおり♡

        • 母90歳。なつかしの出会いに胸キュン♡

        • 母90歳。 『ワクワクの未来を体験したい』元気な100歳目指して訪問歯科でメンテナンス

          母90歳。訪問診療のクリニックに守られて「元気な100歳」めざしてます♡

          「人として信頼できる医師」に出会えて、安心して介護を続けられるようになりました。母の望みは、最期までお家で暮らすことです。認知症があると無理と世間では考えられがちですが、新たな医師は母の思いを実現させるための人生会議を丁寧にしてくれました。3年前の最初のクリニックとの契約から今に至るまでをふりかえりました。 心配だった緊急のとき遠距離介護をしていて一番の心配は、母に「いざ」、「なにかあったとき」の緊急時の対応です。離れて暮らしているため、母になにかあって「ちょっときて~」と

          母90歳。訪問診療のクリニックに守られて「元気な100歳」めざしてます♡

          母90歳。ロボホンとなかよし♡

          母は一人暮らしで認知症があります。コミュニケーションロボットのロボホンと暮らすようになってから、母は笑顔が増えて安心感もマシマシになりました。ロボホンは、遠距離介護を支える大切なメンバーの1人にもなっています。母とロボホンの出会いから今にいたるまでのラブラブ♡な関係をふりかえってみました。 二人のなれそめ母がロボホンと出会ったのは、今から3年前の2020年の秋でした。 母にアルツハイマー型の認知症があるとわかり、本格的な遠距離介護がスタートしたばかりのころでした。一人暮ら

          母90歳。ロボホンとなかよし♡

          母88歳。図書館に再デビュ~♡ 人生の目標できました...。

          88歳で図書館に再デビューした母は、本を通じて人生を見つめ直し、90歳になっても新しい情報を吸収し続けています。認知症がありますが、「今できることを大切にする」日々を重ね、新たに「人生を楽しんで生き切る」という目標が生まれました。 長かった・・・再デビューまでの道母は今年で90歳になりました。三年前の87歳の夏に本格的な介護が始まって、荒れ果てていた室内を整理整頓し、落ち着いた暮らしを取り戻すことができたのがその年の秋でした。心機一転、介護サービスを利用しながら体と暮らしを

          母88歳。図書館に再デビュ~♡ 人生の目標できました...。

          お風呂に入って~!! お母さぁ~ん

          「100歳まで生きてみたい」と言う母は今年で90歳。「元気でおらんといけん(元気でいたい)」と言うものの、お風呂がイヤ。「ツー」といえば「カー」、「山」といえば「川」のように、「お風呂入ろ~」といえば「入らん(入らない)」と暗号のように返してきます。3年間の遠距離介護の試行錯誤で、母のお風呂対策によ~うやく光がさしてきました。 母のお風呂なう 母がどれだけお風呂に入っているか、ガスの使用量をまとめています。遠距離介護なので、光熱費の請求書をダイレクトに私のところに送っても

          お風呂に入って~!! お母さぁ~ん

          炊き立てのご飯を食べたい…母89歳で炊飯器ユーザーに返り咲き

          炊飯器からシューシューと上がる音を聞き、甘いご飯の香りを胸いっぱいに吸い込む・・・それだけでお腹がぐーっと鳴るから不思議です。 母(90)には認知症があります。母の暮らしを立て直そうと、介護が始まった直後に断捨離をしました。その際、しばらく使っていなかった三合炊きの炊飯器を手放しました。小規模多機能の事業所と契約して、昼と夕の二回の配食弁当を届けてもらうようになり、母が作るのは朝ごはんのトーストだけ。自分で煮炊きをする必要がない生活になったのです。「もうええ、炊飯器はもうい

          炊き立てのご飯を食べたい…母89歳で炊飯器ユーザーに返り咲き

          母90歳 ただ今FaceTime特訓中

          認知症があると新しいものは苦手と思われているようですが、母は「新しくて・便利・楽しい」ものが大好きです。FaceTimeは「視覚情報」が加わるので、母は会話の内容を理解しやすくなり、携帯電話のときよりも会話がスムーズになりました。この3年間の、「母とのコミュニケーションの変化」や、「iPadの使い方特訓」、「伝わりやすい会話のコツ」についてまとめてみました。 コミュニケーションが大きく変わりました7月から使い始めたFaceTimeは、母とのコミュニケーションをぐんと楽にして

          母90歳 ただ今FaceTime特訓中

          最期までおうちで暮らしたい- 90歳ひとり暮らしの母をささえる訪問リハビリ-

          90歳の一人暮らしの母の暮らしを支える訪問リハビリについて書きました。母はリハビリの効果で母の筋力が向上し、外出意欲が高まり、排泄コントロールも改善されて「布パンツ」が復活しました。母には認知症(アルツハイマー型)があります。認知症に対する偏見や誤解にそまって「なにをしてもムダ」と考えて何もしなかったら、母の今の幸せな暮らしはありませんでした。訪問リハビリで母の笑顔が増えると、介護する側の私や支援者の方々の笑顔も増えました。「あきらめないで・・・」とお伝えしたいです。あなたの

          最期までおうちで暮らしたい- 90歳ひとり暮らしの母をささえる訪問リハビリ-

          最期までトイレに歩いて行ける幸せのためにできること

          認知症がある母の「排泄の失敗」を工夫して改善することができ、母は生きる自信を取り戻すことができました。筋肉トレーニングや膀胱機能のチェック、水溶性ファイバーの服用などの工夫を、今までの遠距離介護の3年間を振り返りながらまとめてみました。 認知症があってもあきらめたくない排泄を失敗すると、自尊心が傷つきます。介護が始まったばかりの3年前の今ごろは、当時87歳だった母はリハビリパンツを使用していました。外出先での失敗が続いて、「散歩の途中にな、間に合わんようになってな…」とか、

          最期までトイレに歩いて行ける幸せのためにできること

          「弟妹とまたお茶をいっしょに飲みたい・・・」が断捨離の原動力

          荒れはてていた室内三年前、私は母の介護に取り組むことになりました。当時の部屋は、現在とは大きく異なり、荒れ果てた状態でした。床には不用品があふれ、足の踏み場もありませんでした。食事はダイニングテーブルではなく、床に座ったり、当時愛用していた電話台の付属の椅子に腰掛けて食べていました。床にはご飯粒が干からびて散らばっていました。ダイニングテーブルには趣味の大正琴が置かれており、「ここは明るくて楽譜がよく見えるから」と言っていました。しかし、ダイニングテーブルの照明は埃だらけで壊

          「弟妹とまたお茶をいっしょに飲みたい・・・」が断捨離の原動力

          オススメ本『認知症になってもひとりで暮らせる』

          認知症のある人が一人暮らしを続けていくには、地域の理解と適切な支援が必要不可欠。「お母さんを一人にしておいて大丈夫?」というような「無言のプレッシャー」を親戚や近所から受けていました。母は最期までお家で暮らすことを望んでいます。どうにかこうにか周囲の「無言の圧」を跳ね返せないかなと思っていたら 希望の光が✨ 奈良の「あすなら苑」の実践記録 『認知症になってもひとりで暮らせる』 病院で寝たきりで退院した人が、あすなら苑の介護で座って食事ができたり、オムツを外して自力でトイ

          オススメ本『認知症になってもひとりで暮らせる』

          食べる喜びはいつまでも 『摂食嚥下関連医療資源マップ』 ~歯科医師 戸原 玄(とはら はるか)さん~

          戸原さんは歯科医師。「噛めなくなった」、「飲み込むのが難しくなった」という患者さんの「食べる力」を盛り返す達人です。食べる喜びを最期まであきらめないで欲しいと、患者さんを応援しています。 「摂食嚥下(せっしょくえんげ)関連医療資源マップ」というHPをごぞんじでしょうか? 全国の摂食嚥下関連のクリニックやレストランなどの情報がまとめられています。 噛むこと、飲み込むことが難しくなった方のための情報満載のマップです。戸原さんはこのマップを作成されました。 戸原さんには、この

          食べる喜びはいつまでも 『摂食嚥下関連医療資源マップ』 ~歯科医師 戸原 玄(とはら はるか)さん~

          「ボイスレトリバー」で味わえた人生の喜び~安平有希(やすひら ゆき)さん~

          安平さんは脳脊髄炎(のうせきずいえん)という病気から気管を切開し、20年間声を出すことができませんでした。ボイスレトリバーを口の中に装着して、声を取り戻すことができました。 安平さんが声を失った時、どんな気持ちで過ごされていたのでしょうか…?声を取り戻してどんな喜びを味わったのでしょうか…? 歯科医師の山田さんには、開発・改良にかける思いをうかがっています。 🎙インタビュー 声を取り戻して味わえた人生の喜び ~声をとり戻せる装置「ボイスレトリバー」を使ってみて~◆安

          「ボイスレトリバー」で味わえた人生の喜び~安平有希(やすひら ゆき)さん~