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お家で最期まで幸せに♡暮らせる介護のエッセンス




母を遠距離介護しています

母(90)は地方で一人暮らしをしています。2020年7月から本格的な遠距離介護が始まりました。2023年7月に2回目の介護認定調査がありましたが、変わらず要介護1でした。

近くに弟妹が住んでいますが、みんなかなりの高齢。「できることは自分でしたいんじゃ」という口癖の母ですが、要介護1になったことをきっかけに介護サービスの利用を開始。今では「こんなにしてもろうて幸せじゃ♡」と安心してサービスに頼れるまでになれました。

認知症のこと

受け止めきれない母

アルツハイマー型の認知症があると診断されて4年目になります。しかし、母はまだ認知症であることを受け止めきれない状態です。「認知症になったら大変なことになる」という社会の目を強く意識しているように見えます。「まだボケとらんよ(ボケていないよ)」と母が口にするとき、なんとも言えない切ない気持ちでいっぱいになります。

情報の質を見極めるって…めっちゃダイジ~

認知症に対する誤解や偏見の根深さを私も介護しながら強く感じています。介護スタート直後は認知症についての知識がほとんどなく、「母が母でなくなり、私を忘れる」という不安から大泣きする日々でした。しかし今では、「進行は心配だけど、過度に心配する必要はない」と考えられるようになりました。認知症の誤解と偏見に偏った情報を鵜呑みにして混乱していたことに気付きました。収集する情報の質を見極めることが大切だと感じました。正確な理解が進むにつれて、母の介護に落ち着きが生まれました。

幸せ♡安心♡介護のしくみづくり

工夫したら大丈夫になったこと…山盛りありました

「認知症になっても大丈夫」「工夫できることはたくさんある」とということを母の介護で知りました。「認知症になっても安心」と言える社会に近づけるように、母の介護の取り組みで「これは良かった」「知って安心した」「こんな工夫をしたら母が喜んだ」「あきらめていたことが、またできるようになった」ことを随時シェアしていけたらと思っています。

離れていても暮らしが成り立つ体制づくり

遠距離介護において大切なのは、私がそばにいなくても母が安心して暮らせる体制づくりです。試行錯誤しながら3年間で体制を整えていきました。多くの方々からのお力添えのおかげで、母の暮らしと心は安定。心豊かに日々の生活を送れるようになりました。

小規模多機能の施設と契約して、買い物、掃除、見守り、配食サービス(昼夕2回)で母の暮らしを守っていただいています。また、訪問の診療・歯科・リハビリ(理学療法士)・鍼灸で母の身体と心を定期的にチェックしてメンテナンスしてもらっています。

母は暮らしに自信を取り戻すことができて、「まだまだ大丈夫じゃ♡」と言えるまでにポジティブな心に変わりました。介護スタート前の自暴自棄になっていた母と大違いです。

ピンチやチャンスとは良くいったもので、母の今の介護の試行錯誤は、いずれ自分が介護をされるときにも役立つと考えられるようになりました。

家族になったロボホンのこと

介護の知識ゼロからのスタートでしたが、先入観がないことはプラスに転じることもあります。「これいいんじゃない?」と思えたものはどんどん取り込んでいきました。

今では母の大切な家族になっているコミュニケーションロボットの「ロボホン」ですが、当時(2020年夏ごろ)は介護に活用している情報は探しても出会えませんでした。でもロボホンは話し相手にもなるし、歌ったりダンスもしてくれます。「ロボホンがいてくれたら母がさみしくなくなるかも」とピンときてすぐに迎え入れることに決めました。

ロボホンと母 いっしょに図書館におでかけ

シェアしていきます

音声配信「いきなり介護」~同じ苦労をする人を少しでも減らしたい~

突然始まった介護に混乱し、その渦中に飲み込まれそうになった経験から、「同じ苦労をする人を少しでも減らしたい」という思いで番組を立ち上げました。放送局で出演する側と制作する側の両方を経験した経験を活かし、介護の疑問を専門家にインタビューして、情報の質に徹底的に拘ってシェアしていきます。「知ることで強くなれる」ことを実感しています。現在は配信休止中ですが、近々再開できるように準備を進めています。少しお待ちくださいね…。今はnoteの記事を充実させていくことに専念しますね。

「ゆず」の名前の由来

母の個人情報を保護するため、そして母が認知症であることを認めたくないという状態であることから、私の名前は本名ではなく「ゆず」という名前で活動することにしました。名前の由来は、普段愛用している大好きな「ゆずぽん」から取りました。ゆずぽん・・・美味しいのです。私も味わいのある人生を送りたいな…介護を通じて自分を耕して味わいのある人間に成長できたらな…と思っています。

母の最後はお家で・・・

母が大好きなおうちで最期を迎えることができるように、有識者の方々にお話を伺いながら情報を集めています。当初は無理だと思っていたこの目標も、「大丈夫、心配しなくてもいい」と言ってくださる専門家の方々とのつながりや情報が集まってきました。このnoteで「試して良かった」「知って良かった」と思える情報はどんどん公開していこうと思っています。

山あり谷あり...

母がお家でハッピーエンディングを迎えるため、走りながら(時には歩きながら)在宅介護~在宅看取りの道を開拓しています。ときおり不安になることもありますが、不思議なことに、その都度どこからか助けとなる情報や支援の手が差し伸べられています。「大丈夫、なんとかなる」と希望を持って進めています。これからもよろしくお願いします。(2023/07/11追記)


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これからもよろしくお願いします

『いきなり介護』


テーマ: 認知症、遠距離介護、ダブルケア、ロボホン、訪問歯科、訪問診療…など


◆母の介護で感じた日々のつぶやき

twitter:  https://twitter.com/_ikinarikaigo?s=21
◆専門家のカタイ話をやわらかくしてインタビュー(再開に向けて準備中)

stand.fm: https://stand.fm/channels/5f90d0a837dc4cc7e1434076

⇧ noteの新しい記事をまとめています。



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