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お風呂に入って~!! お母さぁ~ん

「100歳まで生きてみたい」と言う母は今年で90歳。「元気でおらんといけん(元気でいたい)」と言うものの、お風呂がイヤ。「ツー」といえば「カー」、「山」といえば「川」のように、「お風呂入ろ~」といえば「入らん(入らない)」と暗号のように返してきます。3年間の遠距離介護の試行錯誤で、母のお風呂対策によ~うやく光がさしてきました。

母のお風呂なう

母がどれだけお風呂に入っているか、ガスの使用量をまとめています。遠距離介護なので、光熱費の請求書をダイレクトに私のところに送ってもらう手続きをしているので、使用量のチェックも簡単にできるのです。

もう、今月はトホホのホの、残念な結果が出ました。ガスの使用量が6月の半分の3㎥・・・。母は一人暮らし。ガスコンロで調理することがないので、ガス代イコールお風呂の使用量なのです。

一人暮らしの母(90)の2023年1~8月のガス(都市ガス)の使用量

LPガス1m³をご家庭で使用する場合、風呂ならば春の季節で3~4回分

https://selectra.jp/lpgas/guides/ryokin/m3

とネットで調べたらありました。母は都市ガスなので正確な比較にはなりませんが、このデータを元に計算すると、母は月9~12回、一週間で2~3回入っていることになります。母は90歳。十分高齢なお年頃なので、これだけ入れていれば十分という声も聞こえてきそうですが・・・、蒸し暑いこの時期は、も~う少し入って欲しいのです。

塩対応の母

FaceTimeで夜9時前に話してみたら、「今から寝ようと思うんじゃ」と言います。画面の母を見たら、部屋着のままで、髪もパッサパサに乾いたままです。「これはお風呂に入っておら~ん!! 」と気がついた私は、「入ろうよ~」と誘ってみましたが、「もうええ、めんどうじゃ」とピシャリと断られました。

ガス代の請求書でまるっとお見通し~

「あのね、ガス代の請求書をみたら、お母さんがどれだけお風呂に入っているか、ぜ~んぶ分かるの」とたたみかけたら、「わかってもなんでもええ、もう入らん」とまたピシャリ。

「待ってるから♡」とお風呂に誘ったら・・・

「今からお湯入れて。待ってるから」と言って促したら、母は「・・・う~ん、、、ど~っこらしょ~っ・・・」と、そこいらの漬物石よりもはるかに重そうな腰を持ち上げて、給湯ボタンを押しにキッチンに向かいました。

もしかして寂しかった?

「上がったらまたFaceTimeしよう」と声かけたら、「ふぅん、そうじゃな・・・」とまんざらでもない様子。そういえば・・・「夜入るのは寂しいんじゃ」と言っていたな・・・。給湯と入浴後に「FaceTimeの挟み撃ち攻撃」を仕掛けたら、スムーズに入ってくれるようになりました。

入浴の効果

先日、介護の勉強会に参加して、お風呂には血圧を下げる効果がある上に、高齢者にとっては軽い運動をするぐらいの疲労感を覚えるほどの体力を消耗するものであるため、安眠効果にもつながると教えていただきました。「お母さん、血圧が下がるから」「お母さん、ぐっすり眠れるから」と入浴を促す声かけをプラスしています。

元気でいてほしいのです

毎日家に来てくれる小規模多機能のスタッフの方々や、毎週訪問にきてくださる訪問歯科の歯科衛生士さんや訪問リハビリの理学療法士さんにも、母があまりお風呂に入っていない気配を感じたら教えて欲しいとお願いしてみようと思います。遠距離介護なので、画面を通じてのみの会話だと、細かなところがわからないのです。

元気でいて欲しいのです、お母さん・・・。お風呂に入ってさっぱりして、ぐ~っすり眠って欲しいのです・・・お母さ~ん!!

⇧ 自己紹介と我が家の介護をまとめています。最近アップしたnoteの記事もごらんいただけます。

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