「流れを知る。」
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信じ切る大切さを知りたかったら読んでみて!
では、本題。
藤沢数希著・「外資系金融の終わり 年収5000万円トレーダーの悩ましき日々 」を読んだ。
理論物理学の博士号をもち、その知識を使い外資系投資銀行でマーケットの定量分析、トレーディングなどに従事した著者が書いたのがこの本。
世界同時金融危機、リーマンショック、ギリシャショック、ユーロ危機などの重要な経済トピックを解説しつつ、金融業界の内部を暴いている本で、かなり面白かった。
noteでは何度かビジネストレンドやイデオロギーのトレンドといった「流れ」を知ることが大切だと書いてきたけど、お金の流れを知ることだって超重要なんだよね。
だってこの世界はお金で回っているんだからね。
銀行はどんな仕組みになっているのか?
自分たちが収めている税金はどんな使われ方をしているのか?
こういったお金の流れを知ることができれば、情報の見方も変わるでしょ。
というか、日本人は学生時代に経済の基本的な勉強をしてこないことで有名なんだからもっと知るべき。
知らない間に無能な奴らにお金を払っているかもしれないよ。笑
著者は、世界一優れたビジネスモデルとして宝くじを挙げている。
紙切れに番号を書くだけで、無から信じられないような金が湧き出してくるからだ。
だってそうでしょ。
番号が書かれた紙切れを、1枚300円で100万枚売ったとしたらそれだけで売上は3億円。
そして売上の半分である1億5千万を賞金にすれば、もう半分の1億5千万はガッツリ自分のもの。(引かれる手数料とかはあるけど)
しかも、「いやいや100万枚も売れないでしょ」と思ったら大間違い。
人間の傾向として、
ほとんどの場合ハズレだけど、その場合の損失は極わずかで、稀な確率だが当たると極めて大きい報酬があるものが異常に好きなんだよね。
(1枚300円は極わずかな損失、1億5千万は稀だけど極めて大きい報酬)
これはロッタリー効果などと呼ばれていて、宝くじ以外では保険会社がぼったくり保険商品を作るときなどに盛んに応用されているらしい。笑
ただこの宝くじは、多くの国で権力を握っている政府の専売事業だ。こんなボロ儲けできるビジネスを民間に渡すわけにはいかないんだよね。
そして民間の手に渡ったボロ儲けできる商売が「金融」で、金融の中でも特別な権利を認められているのが銀行業だ。
銀行は市民の生活にとって必要不可欠な決済機能などの金融システムを担うので、簡単につぶれないようなさまざまな法規制があり、万が一つぶれそうになると大きすぎる銀行は政府に救済される。
そう、簡単にいえば銀行業とは、ギャンブルをして儲かればボーナスがもらえて、つぶれそうになると税金で救済されるという、じつに美味しいビジネスなんだよね。
そしてそうやってデカくなりすぎた世界の金融コングロマリットは、
「大きすぎて、絡まりすぎて、潰せない」ほどになってしまった。
歴史を学び哲学的に「お金とは?」を考えるのもいいけど、とにかく今のお金の流れを知ることだ。
つまり、「金融」をもっと知ろう。
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