「支配しているのは。」
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「群れる」という甘えから、「思考停止」という楽が生まれる。
そうならないためには何をすれば良いのか知りたかったら読んでみて!
では、本題。
ノーム・チョムスキー著・「誰が世界を支配しているのか?」を読んだ。
マサチューセッツ工科大学(MIT)の名誉教授である著者は、
「生成文法理論」を提唱し現代の言語学に革命を起こした言語学者であると同時に、米国の外交政策やプロパガンダ、それに従うメディアを批判し続けてきた政治学者・政治哲学者でもある。
そんな著者が書いたこの本は、
21世紀の世界で何が起こっているのか?この背景を理解ができ、タイトルの通り誰が世界を支配しているのか?を知ることができる。
これからの世界情勢の未来に興味があるなら必読の書だ。
結論を先に言えば現代の世界を支配しているのは、
「すべては自分のもの、他人には何も与えない」という信条を持った巨大な金融機関と国家に守られた多国籍企業だ。
わかりやすくいえば、「超大金持ちの性悪ジャイアン」が世界を支配しているってこと。
強奪も辞さない巨大金融機関、国に保護された多国籍企業、そしてその企業の利益を代弁する政治家。
これらが上層部にいるんだ。
ただ残念ながらこの事実を知ったところで、「支配者をひっくり返す!」みたいなことは俺みたいな凡人にはできない。
それにそもそもこの本はそういった本ではない。
だけど、この事実を知れば世界の見方は変わるんだよね。
つまり、世界では何が起きているのか?を知れるんだ。
著者は、
という。
たとえ彼らが信じていることが〝幻想〟だとしても、とりあえず注目すること。
その理由は単純で、支配者の意見に従って世界がつくられているからだ。
もはや現実世界で起きている重要な出来事に目を向けるだけでは不十分なんだよね。
だって重要な出来事ですら歴史では取り上げられないことが多いんだからね。
それに著者は、
と言う。
たとえばTPP(環太平洋パートナーシップ協定)。
これは本来、投資家の権利に関する協定だけど、メディアでは「自由貿易協定」と不当に表示されている。
実際TPPは、支配者のための協定で労働者を苦しめるものだ。
とにかく現実の世界情勢を理解したかったら、声のでかいジャイアンの意見を聞いて、それに従って動く企業や銀行の動きを注視することだ。
そして何より大切だなのは「誰が世界を支配しているのか?」よりも、「どんな原則や価値観が世界を支配しているのか?」という問いだ。
テクノロジーが発達し多様性が広がった現代は、良くも悪くも明らかに思想や価値観はバラバラになった。
ただバラバラにはなったけど、どの原則・価値観が世界を支配しているんだろうか?
ここをしっかり見るべき・考えるべきだ。
だってその原則や価値観こそ、世界を支配するものなんだからね。
誰が世界を支配しているのか?
何が世界を支配するのか?
今からしっかり見る眼を鍛えよう。
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