「牧歌的のススメ。」
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解釈や物の見方の「ズレ」が起きたら結果や目標からは遠ざかる。
ズレる原因を知りたかったら読んでみて!
では、本題。
マルセル・デュシャン著「デュシャンは語る」を読んだ。
現代芸術に多大な影響を与えた男マルセル・デュシャンに、美術評論家ピエールカバンヌがインタビューをした内容を書き起こしたのがこの本。
男性用小便器を横に倒し”R.Mutt”と署名をした作品「泉」。
8年の歳月を費やし結局未完成のまま放棄されてしまった、縦に2枚のガラス板に金属が並べられている作品「大ガラス」。
自由で革新的な作品を生み続けた超クリエイティブな彼はどんな思想を思っているのかを知ることができる。
彼が応えたインタビューを読むと、牧歌的であることの大切さがよくわかる。
つまり彼は、素朴で穏やかで流れるように生きていたんだよね。
それは彼の過去についてをインタビューした内容を読むとよくわかる。
彼は「若いときはどうやって生計を立てていたのか?」との質問に対して、
と応える。
彼は昔を振り返ったときにあまりにも「わからない」と繰り返すので、インタビューは「いつも同じ答えをなさいますね」と言うと、
と若干キレ気味に応える。笑
さらに別のインタビューの中では、
と応えていた。
まさに牧歌的に流れるように生きていた彼だから言えることだ。
それが独特で唯一無二の感性を生み、クリエイティブな作品を創り出せたんじゃないかな。
彼と比べると、情報化社会を生きている現代人は、いろいろと「見すぎ」だなと感じるんだよね。
いろんな情報を多角的に主体的に「よく見る」ことはメチャクチャ大事だよ。
だけど一方的に流れてくる情報を「見すぎ」て感性や思考が鈍っている危険性はあるでしょ。
たとえば、「Aには価値がある」って情報を見すぎると「Aには価値がある」って思っちゃうんだよね。
「価値」とは何か?を全くわかっていないのにね。
それを繰り返すと、自分自身のクリエイティビティ(創造力・想像力)が死んでしまうんだよね。
だからもっと彼のような牧歌的な感性や視点を身につけるべきだ。
じゃあどうすれば牧歌的に生きられるのかというと、
と語っていたように、
何にも期待しない・何も必要としないことだ。
そして神や《存在する》という言葉すら信じなかったように、何も信じないことだ。
つまり、誰にも何にも縛られないことだ。
だからといって野心を持つことや、何かを信じることが悪ではない。
大切なことは、クリエイティブさを失わないこと。
そして見すぎるとクリエイティブを失う可能性が高いから、もっと牧歌的になる必要があるんだよね。
素朴に、穏やかに、流れるように生きていこう。
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