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職場や家庭で人間関係を悪くする 『悪いコミュニケーション3』<曖昧な程度言葉>

こんにちは、心理学コミュニケーション講師の『いからず』です。

つい普段の会話で無意識に使ってしまいがちな『悪いコミュニケーション』には、いくつかのパターンが存在します。その中でも、特に気付きにくく、しかも実際に使ってしまうと、相手にとっても自分にとっても大きなマイナスの効果を及ぼしてしまうものを、5つの型にまとめて解説していきます。

今回は、3つ目の<曖昧な程度言葉>についてです!
(下記の1つ目と2つ目についても、合わせて読んでいただくと、より効果的です!)

<壱の型:過度な表現>

<弐の型:質問を装った攻撃>

<参の型:曖昧な程度言葉>

きっちり、しっかり、ひととおり

今、これらの言葉を目にした瞬間、「あ、私よく使ってるかも!」って思われた方、かなり多いのではないでしょうか。私自身も、実はよく使ってしまっています。たとえば、「この資料、しっかりまとめておいて」「ひととおり、○○さんに伝えておいて」みたな表現です。

これらの表現の何が『悪い』コミュニケーションなのかというと、このような『程度』を表す表現は、人によって認識が異なってしまいやすくなるという部分です。

相手によって認識がズレると、トラブルにつながりやすくなってしまいます。
ミーティングで話し合ってまとめた内容を、上司が部下に頼んで「このミーティングの内容を、会議に出席していなかったAさんにも、"ひととおり"伝えておいて」と指示をしたとします。当たり前ですが、"何をどこまで"というのは"ひととおり"という言葉では伝わりません。

上司からしてみると「とりあえず今後の仕事に支障がないようにAさんにも会議の内容を詳しく知っておいてもらいたい」と思って言った言葉だとしても、部下は「議事録を渡しておけばいいか」くらいに感じてしまうかもしれません。

このような<曖昧な程度言葉>って、私もつい使ってしまうのですが、ではどうしたら良いのでしょうか。

実は、簡単なことで、<曖昧な程度言葉>を使う場合には、「相手との認識は基本的にズレるもの」という意識を持つクセにすれば良いのです。やっぱりこの<曖昧な程度言葉>というのは、使っていて楽な表現なのです。ですが、厳密に「ここからここまでこうしてほしい」というものがあるのであれば、言葉で楽をせずに"何を""どこまで"というのを厳密に伝えた方が、後からトラブルにもなりにくく、自分自身も相手も嫌な思いをするリスクが避けられます。逆に、あまり厳密にではなく、「認識のズレも承知」という前提さえ持てれば、気にしないで便利な<曖昧な程度言葉>を使ってしまえば良いのです。

つまり、このような表現を使うときは、相手によって程度の捉え方が違うことや、相手が都合の良い解釈をしてしまうこともあらかじめ想定しておくということです。これを意識して使うのと、なんとなく楽をして使ってしまうのとでは、リスクが全く異なります。

今回は『悪いコミュニケーション』の3つめの型ということで<曖昧な程度言葉>についてお伝えしました。まだ1つ目と2つ目の記事をお読みでないかたは、ぜひそちらもチェックして、合わせて使うとより効果的です!

次回は4つ目の悪いコミュニケーションの型をお伝えします!
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