見出し画像

『お客さまが来ないのに潰れないお店の秘密』

古びた店舗、埃を被った商品、店主は奥に入ったまま、
来店客は1日数人……

なのに、潰れないどころか、業績は上々。

そんなお店が存在します。

不景気ないま、羨ましい経営を続けるお店は、
いったいどんな方法で、儲けているのでしょう。

その秘密を探ってみました。

■活気の無い八百屋。

野菜その他の店頭販売が、売り上げの8%。
残り野菜で作った漬け物販売が、2%。

店頭では、売り上げの10%しか確保できない
八百屋が、年商6000万円となっている秘密は?

・ラーメン店&焼肉店への食材卸し。

・老人ホーム&病院への給食食材の卸し。

・動物園&水族館への動物エサの納品。

小さな八百屋でありながら、
電話帳広告やインターネット広告で集客し、
売り上げの90%を確保しています。

■暗く静かな熱帯魚店。

お店の開いている時間は、ごくわずか。

店頭の売り上げは、熱帯魚15%、エサ&水槽15%。

たったひとりで、黙々と稼ぐ売り上げは、2000万円。
その秘密は?

・ネット販売で、店頭の不足分を補い、5%。

・ホテル・飲食店へのリース&メンテナンスで、65%。

手間の掛かる熱帯魚を貸し出し、
さらにメンテナンス料で儲ける仕組みは、
ビジネスモデルとしても、注目に値します。

お客さまの“手間”を取り除く発想は、
これからのビジネスの基本。

■月に数人しか来ないカーテン屋。

たくさんカーテンが下がっているのに、
お客さまが来るのは、ほんの時々。

しかし、一度来たお客さまが遣うお金は大きく、
年商1億円を達成。その秘密は?

・カーテンは、窓の数だけ儲かると言われ、
 替える時はすべての窓を替えることが多い。
 部屋まるごと。一軒まるごと。

・抱き合わせの絨毯販売。カーテンを替えると、
 イメージチェンジで絨毯も替えたくなる。

・壁や天井、フローリングなど、
 内装リフォームをすべて引き受け、
 1軒50万円程度になる。

客単価が大きくなれば、来客数は少なくても、
儲けることができます。

また、カーテンだけではなく、
その周辺で、コーディネイト提案ができます。

■ひと気の無い画材屋。

絵を描く趣味でもない限り、
一般人にはあまり縁の無い画材屋。

店頭販売は、売り上げの10%。

画家や趣味人の姿も見かけないのに、年商6000万円。
その秘密は?

・大学&予備校への画材販売で、50%を確保。

・画家の絵を預かる倉庫の収益。

・専門知識を活かし、展覧会の絵画運送を請け負う。

大口の顧客を持てば、お店は事務所兼応接室となります。

経費が掛かるなら、
お店は無くても営業できることが利点。

■アカ抜けない文房具屋。

お洒落な最新の文具も無い、
ただただ機能だけを追求した、定番品のみを扱うお店。

店舗は古くなっていくばかりなのに、
年商2億円を確保。その秘密は?

・学校/会社へのカタログ販売で、20%。

・オフィス機器販売&修理などの外商35%。

・オフィスプロデュース(インテリア&レイアウト)で35%。

収入の多くが、オフィスを対象とした営業活動によります。

文房具という小さな商材をキッカケに、
オフィスをトータルプロデュースするという、
大きな商売を発見したようです。

■音楽も流れない楽器店。

音楽関係なのに、静かな時間が流れるだけの楽器店。

ギターの弦1本84円は、毎日のように売れるが、
楽器はなかなか売れません。

しかし、年商5億円。その秘密は?

・小学校や音大に納品するとともに、
 修理や調律で利益を上げる。

・なかなか手が出ない高額な楽器のレンタル事業。

・練習用防音室の貸し出し使用料。

・音楽教室用スペースの貸し出し。ヤマハとの契約。

楽器店と言えど、修理・調律と
スタジオのような事業展開で、安定した収入を確保。

レンタルは、時代のニーズに合っています。

■ショーケースの淋しい肉屋。

スーパーにお客さまを取られ、
いつ潰れてもおかしくないように見える肉屋。

ところが、年商2000万円。その秘密は?

・給食食材としての学校納品。

・肉の枝買い&一頭買いによる、コスト削減。

・肉を無駄無く使い切るための惣菜販売。

・牛や豚の骨は、だし用として、ラーメン店に販売。

肉は、精肉後30〜40日保つので、
大量仕入れができます。

さらに、残った肉は惣菜に加工するので、
まったく無駄がありません。

7つのお店の秘密をご紹介しましたが、
何が見えてきたでしょうか。

まずは、店舗に頼っていない、ということです。

あくまで窓口であったり、事務所であったり。

いまの時代、店舗販売では、
大型店やチェーン店に勝てません。

勝つためには、別の販売ルートが必要なのです。

また、大口の顧客を掴むことです。

取引金額が大きくなると、顧客数が少なくても、
充分に儲けることができる、ということです。

簡単なことではありませんが、
これをヒントに、『次の手』を考えなければ、
あなたのお店は、潰れてしまいます。

#創作大賞2024

この記事が参加している募集

#マーケティングの仕事

7,000件

#広報の仕事

3,496件

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

よろしければサポートをお願いします!頂いたサポートは、取材活動に使わせていただきます。