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ローコストはもうやめよう

プロジェクトのご相談の中には、「ローコストでつくりたいです。DIYでやれることはやります。この坪単価でできますか」なんて相談も少なくありません。大きな買い物だし、夢も膨らむ。どうせつくるんだから誰だって後悔ないように、満足のいく建物にしたい。それは設計する僕も、工事してくれる施工者さんも同じ気持ちです。だからなるべく希望を叶えたいし、できる限りのことはします。

だけど、、、中にはこんなご相談があります。

とにかく費用を抑えたい。だけど希望は妥協できない。というもの。

建物をつくるお金は、材料代と、つくってくれる職人さんたちにお支払いするお金です。プロジェクトは限られた予算の中で進めないといけないから、あの手この手で何とか費用を抑えようと知恵を絞ります。だけど頑張って費用を抑えようと思ってもやっぱり限界はあります。

スーパーで買い物する時、少しでも安くしようと100円、50円、、、時には10円でも!ってスーパーをはしごするのと同じです。でも、何軒か回って比べてみても、隣のスーパーの方でキャベツ半額で買えた!なんてこと、多くはないですよね。レジ打ちは自分でやるから、その分安くしてなんて、スーパーで言ったことないですよね。そう、安くつくるにも限界があります。

ローコストには必ず理由があります。
費用を抑えていいものをつくるのは簡単ではありません。安くていいのものができて儲かるならみんな、そうしているし、僕だってそうしたい。だけどどっかで必ず無理が出るし、問題が起きる。それはクライアントに必ず跳ね返ってきます。どこかでケチると、少し傷んだ材料や、お金もらえないからちょっと手抜いちゃおうって思う人ももしかしたらいるかもしれません。

だから、かかるものはかかるとして、気持ちよくお支払いして、気持ちよく、最高の仕事をしてもらおう、と僕は思っています。もちろん、「もう少し安くならない?」って一回は聞きます笑。だけど納得したら、そこに安いも高いもありません。デザインの費用や、建物ができていくまでのプロセスや時間も、含まれた金額だと思えば、楽しんで取り組めば、楽しんだだけ得しますよ!

予算の少ない人がローコストの建物になるわけではありません。
もうローコストはやめよう。

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