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盛岡のアパート プロジェクトのお話し#13

老朽化したアパートをどうするか、最近よく聞く相談の一つです。収益物件として計画するけど、費用優先でとりあえずつくるから、基本的に入居する側からしたら家賃と立地でしか選ばない。そうすると同じ家賃なら何の変哲もない古いアパートより、新しいきれいなアパートに住みたいですよね。

このプロジェクトもそんな経緯から、リノベーションして、長く使ってもらえる建物にしようと始まりました。集合住宅はいまだに○○LDKで計画されるから、どの建物も全然面白くない。どうせリノベーションするのだから、盛岡に住んでいることを活かした間取りにしようと考えたのです。

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盛岡のような北国では、夏は涼しく、冬はすごく寒い。だから季節ごとの暮らし方の変化をデザインに取り込み、各住戸にインナーテラスを新設で計画する案を考えたのです。外部のような内部空間のインナーテラスと、部屋のような2つの空間をつくり、冬季は部屋のような小さな気積で暖房効率を上げ、夏などは、インナーテラスを室内として広く開放的に使うことができる。従来の核家族用の○○LDKプランをを見直し、単身者がSOHOのように使ったり、シェアハウスとしての運用、ホテルのように使うことも視野に計画しています。

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部分的に構造補強したり、床をぶち抜いたりすることも検討しています。
リノベーションといっても大きく変えるのではなく、ほんの小さな空間の仕掛けを足すことで、暮らし方が鮮やかに変わる、そんなデザインを心がけています。

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