風と光の塔の家 プロジェクトのお話#3
四谷の小さな敷地の計画です。
会社からの通勤などの利便性を考えて四谷に小さな敷地を買われた、ご夫婦とお子さんの3人家族の計画。テラスやルーフデッキをご要望で、それ以外は特別なご要望はありませんでした。
小さな敷地なので、普通の間取りは入らない。
普通に計画すると、家具がおしくらまんじゅうのようになり、まるで小さな部屋のテトリスみたいで、家具の上を歩く家になりそうでした。
そこで四谷の町の一歩奥に入った、細い子道や、小さな階段など町のスケールがそのまま家の中に入り込むような、街を歩いていて気づいたら家の中を歩いているような、そんな家を考えました。
家の中に最低限必要な水回りや、寝室などを敷地の奥に塔状に積層し、敷地前面に壁で囲われた大きな吹き抜けを計画しました。
家の大きな玄関のようで、階段室のようで、まだ四谷の町の中のような不思議な空間です。その階段室の中に、階段に擬態したテーブル、椅子、本棚が折り重なっていて、図書館やギャラリーのように、街に開いた使い方もできる計画です。
あとから伺うと、奥様は料理が好きで、ギャラリーやカフェのようにも使いたいとのことで、図らずもご要望に沿う提案になりました。
リンゴの皮むきのように、ずるずるつながりながら登っていくと、すこしずつ視線が高くなって光や風の感じ方が変わる。そんな風に人が高いところに上る楽しさを、家の中に。都会の小さな敷地に建つ住宅の一つのあり方を提案しています。
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