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部屋をまたぐ家具の家 プロジェクトのお話#2

マンションの一室をリノベーションする計画のお話でした。
老後の生活のためのリノベーションだったので、まずは段差を極力なくす事が第一です。それを踏まえて家の中を歩き回っていてふと気になりました。こういう古いマンションは部屋の中に構造上壊せない壁があるのです。
その壁はプランと連動していて、自動的に間取りが出来上がってしまう。 

そこでこの壁をまず露出させたうえで、壁と部屋をあべこべにつくることを考えました。

マンションは玄関がスタートでゴールがベランダの迷路のようで扉を開けるごとにその都度生活がリセットされるように、シーンが変わるような部屋の移動を繰り返していく構成が、なんだか疑問だったのです。

部屋と壁があべこべになることで、部屋が変わっても、前の部屋の雰囲気が壁とともにつながってやってくる。
小さな部屋の集合体なのに、連続した大きな空間として認識できる、そんな家になるようにと考えていました。

さらに、単に壁だけでなくてその壁に家具を背負わせることで、より人の生活に寄り添う空間になってほしいと考えていきました。    

マンションのリノベは今の時代、すごく需要があると思います。単純にきれいに雰囲気よく作るだけでなく、オートクチュールようにその人のこれまでの生活を大切に、それに寄り添うそんなリノベを心がけていきたいと考えています。

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