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白い壁

おしゃれな住宅で画像を検索すると白い壁の住宅の写真がたくさん出てきます。やっぱり普及している住宅は白い壁が多いし、見慣れていて、なんとなく普通の家は白い壁、そういうものだと刷り込まれているのでしょう。

ですが!僕はあまりお勧めしていません。
白い壁は、はじめはきれいですが、汚れや小さな傷なども目立ちますよね。壁紙だったらちょっとはがれてきたり、ぶつけた痕が気になるし、塗装の壁だと小さなひびが気になります。(建物と言えど、地震やそれ以外でも多少は揺れます。この揺れによってどうしても小さなひびは入ってしまうんです)

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じゃあどうするか?僕は計画の際に、なるべくムラのある素材を選ぶようにしています。本来素材には木材やフローリングなどと同じように、木目や色のようなムラがあります。

本来こうした素材の持つムラは「素材感」で、素材自体に奥行きや陰影、経年変化による味わいなど、生活に色どり、小さな変化の楽しみを与えてくれます。こうした素材感が空間を彩り、雰囲気づくりに大いに貢献してくれるのです。

また、こうした素材感の持つムラは、住んでいるうちに付けてしまう、小さな傷や汚れを目立たなくしてくれるのです。

ハウスメーカーが住宅を「商品」に変えてしまったために、「メンテナンスフリー」なんていうありえない言葉が独り歩きして、こうした素材感を好まれない方もいるのですが、家は出来上がりがすべてではなく、そこから長く付き合っていかなくてはなりません。本当に白い壁がいいのか、なぜ白い壁でないといけないのか、クライアントの本当に求めるものをしっかり見極めて、一つ一つ提案することを心がけています。

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