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建物の性能

ネットでたくさんの情報が得られるようになって、住宅の性能に関する内容もいろいろと調べられるようになりました。

耐震等級、断熱気密性能Ua値、長期優良住宅、24時間換気システム、、、

言葉の力はすごいもので、これを満足している住宅ですと言われてもっともらしい図を見せられると、実際はよくわからなくても途端にそれが必要なものに思えてくる。

例えば耐震等級なんて1より3の方が良くて、3にすると地震保険料が安くなるとかいいことばかり書いてあるけど、構造家は何も言われなくても耐震等級2くらいで計算していて、耐震等級を上げて申請するとそれだけ申請や手数料がかかるからそれをやらないだけだったりする。

長期優良住宅も税金などのメリットがあるけど、それと引き換えに住むには過重な性能で住宅を計画しないといけないし、国が定めたよくわからない指標に基づいて計画してそれが本当に長期的に住みやすいか、、、疑問です。

高気密高断熱住宅という言葉も、よく聞くようになったけどこれだってデメリットはある。高気密ですよ、気密です。つまり換気ができない。二酸化炭素濃度が上がり、慢性頭痛、睡眠不足、集中できない、息苦しい、気持ち悪くなったり、ハウスダストが充満してアレルギー疾患の原因になる。
換気のために24時間換気が義務化と言われているけれど、これによってますます費用が掛かるようになり、その上、「設置が義務」なだけで、機械が壊れて換気不良になれば上記のようなデメリットは避けられない。

僕たち建築家は、クライアントの暮らしぶりやご要望を伺いながら、その人の暮らしに合うものをゼロから考えていきます。間取りやデザインだけなんて思われるけど、耐震等級や、気密性、断熱性能だって暮らし方や予算、土地柄など様々なものを考慮しながら設計していくのです。

そもそも縁側や障子、襖の文化の日本にはそうした機械に頼らなくても快適に住む先人の知恵があります。こうした先人の知恵を上手に使って、最新の機械を併用しながら住みよい環境をつくっていくことが大切だと思うのです。

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