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建築家がつくるもの

最近仕事をしていて、ボンヤリ感じていることがある。
建築家は要望が整理されて、ちゃんと建物をつくるときにはじめて相談にいく相手だと認識されている場合が多い、ということだ。

それはつまり、建築家と建築士の違いが明確に認識されていない、
建築家はただ、建物つくるだけの人だと思われているということだ。

これは大きな誤解だと思う。
建築家にとって建物をつくることは「手段」で
建築家がつくるものはクライアントにとっての新しい価値だからだ。
新しい建物をつくって、どう生活したいか、どんなお店で働きたいか、、、
言葉にならない思いや、未来の可能性を建物という形で具現化するのが建築家の仕事なのだ。

ボンヤリした状態で相談された方が、何が必要か、どういうものをつくるべきか、一から相談にのって、よりイメージに近いものを作り上げることができる。今はネットが普及しすぎて、答えはすぐ手に入る。だけどその答えは、別の人が紆余曲折を経て、建築家とともに作り上げた答えだ。あなたにはそぐわない場合も少なくない。

建物はその人に合わせてゼロからつくるものだ。
そして多くの人は、その空間で人生の多くの時間を過ごすことになる。
なのに、なぜカタログから選ぶだけのコピー&ペーストで納得できるのだろうか。誰かが、「こういう風に生活しろ」と押し付けているようで息苦しさを感じるのだ。

誰だって、お気に入りの服を着たり、好きな家具で部屋を居心地よくしたり、気に入りのお店や、場所がある。それは過ごす時間を豊かにするためだ。家づくりはその延長にある。

形のない未来の可能性、豊かな時間を具現化するのが建築家の仕事だと考えている。だからどんな些細なことでもまずは相談してみましょう。

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