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壁の仕上げ 素材選びの時に3

インスタグラムでもこの手の投稿をたくさん見かけます。
クロスか塗装かそれ以外か。。。
大体は決められたクロスの中から選ばれるようで、限られた範囲の中いい感じのクロス探しに皆さん躍起になられているようです。でも本当は壁材の世界はもっと広くて深い。そして楽しいものなのです。今日はその世界をちょっとだけ、覗いてみましょう。

クロス

クロス
もはや説明不要な気もします。壁紙ですね。色も質感もたくさんあり、何より安い。ショールームに行くと、この中から選ぶの、、、マジ!?と思わずため息が出ちゃうほどの種類があります。抗菌仕様や、ふき取りができるものなど性能面でもバリエーション豊富です。デメリットは壁紙は幅が90cmなので継ぎ目が目立つことと、やはりニセモノなので質感では本物には勝てません

塗装

塗装
壁をペンキで塗る仕上げです。これも種類も色もたくさんあります。塗料によっては質感が出る高価なものや自然塗料や調湿効果のある漆喰塗料のようなものまで種類やグレードによって価格帯はまちまちです。塗装はちょっとした傷のなら自身で上から塗ればいいので補修が簡単です。その反面、職人さんのスキルに左右されやすく、下地の小さなデコボコを拾ってしまったり、建物の揺れで壁にひびが入った時に、ひびが目立ちやすいというデメリットがあります。住宅は多かれ少なかれ揺れます。その時に、壁に張った板同士も微妙に動くのです。そうすると塗料はその継ぎ目に沿ってヒビが入ってしまうのですが、白い壁だとまぁ目立つのです。なので気にされる方は目立たないような素材・仕上げ選びが大事です。

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木材
木材といっても無垢材、突板タイプや化粧シートタイプ、合板のように基材に木材の薄い板を張り付けたものなど種類はたくさんあります。
(詳しくはフローリング 素材選びの時にhttps://note.com/igarchitects/n/n99215cca2442を参照ください)
総じて言えるのは木のぬくもりを感じることができ、自然素材なので経年変化を楽しむことができます。また木目や模様によって傷や汚れが比較的目立ちにくいというメリットもあります。

他にもタイルや石、鉄板など使える材料はたくさんあります。
アクセントでタイルを貼ったり、石の唯一無二の素材感を楽しんだり、コンクリートの素地そのままを楽しんだり、和紙を張ったり、土壁何というのもありますね。

壁は家の中で実に多くの面積を占めていて、色や材料でガラッと雰囲気が変わります。また家具や扉、窓などたくさんのものと関係するため、いろんなものとの組み合わせも大事。
僕はいつもCGや模型で全体の雰囲気を確認しながら、本物の材料サンプルを並べて雰囲気を確認するようにしています。だから設計しているときと完成した時で全く違う色味になることもあるくらいです。

材料の性質や特徴をしっかりと理解して、空間を引き立てるような材料選びを心がけたいですね。


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