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『マトリックス』本当の幸せとは何か vol.566
超有名映画『マトリックス』遅ればせながら、今日初めて見ました。
ただ敵の鉄砲をアクロバティックによけるだけの映画だと思っていたのですが、見てみてびっくり。
まさかこれが本当に1999年の映画なのか、裏の設定も哲学的な問いもしっかりしすぎていて、少し恐怖心も感じました。
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プログラマとしてソフト会社に勤務するトーマス・アンダーソンは、ネオという名で知られた凄腕ハッカーでもあった。ある日、トリニティと名乗る美女から接触を受けたネオは、彼を探していたという男、モーフィアスと会う。モーフィアスは、人類が現実だと思っている世界が実はコンピュータにより作り出された「マトリックス」と呼ばれる仮想世界であり、本当の現実世界でネオをはじめとした人間たちはコンピュータに支配され、眠らされているという驚きの真実を明かす。モーフィアスの誘いに乗り、本当の現実世界で目を覚ましたネオは、ネオこそが世界を救う救世主だと信じるモーフィアスやトリニティとともに、コンピュータが支配する世界から人類を救うため戦いに乗り出すが……。
マトリックスを見ての感想を書いていきます。
映画を見終えた今、どちらの薬を選ぶか
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1番の議論の中心にもなるのではないでしょうか。
過酷かつ悲観的で未来への希望が限りなく少ない、それでも人間として自我を保ち生きていく生活なのか、平和で楽観的な未来への不安を持ち合わせないが、人間としての尊厳は何一つなくただただ、栄養源として利用されている世界か。
作中でサイファーが一度現実に気づいた後に、改めて記憶を無くし機会に支配される世界を選ぼうとしていたのも頷けます。
「もし現実が五感が感じたものというのであれば、どれが現実かは定かではない。」
作中にこんなセリフがありましたが、まさにその通りで何を持って現実と見なすのか、果たしてそこまで自分で現実を作り出そうとするのが正しいことなのか。
私にはそこを断言できるだけの強い思想はありませんでした。
ましてや、ここまで過酷ともなると。
現実世界にも伸びる魔の手
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冒頭にも書きましたが、まさかこの映画が1999年公開だなんて。
驚きを隠せません。
この話を元にしたような漫画やドラマは数多く存在しているような気もしています。
それほどまでに、最近にまで尾を引くような問題点でもあるという意味なのでしょう。
最近では、人熱を利用して動くようなチップなどの開発がされています。
科学技術も発展してきて、この映画の中のような世界は少しずつ近づいている現代、もしかしたら近い未来に起きる問題点を今もう一度私たちは考えなければならないのかもしれません。
私たちはどこまで機会に身を委ねるのか、そしてどこまでなら支配されていないと言い切れるのでしょうか。
ユートピアとは何を指す?
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私たちは日々の生活が少しでも豊かになるようにとさまざまな科学技術を発展させてきました。
個人個人は特に発展させていないというふうに感じられる方もいるかもしれませんが、私たちの思いや「こうしたらいいな」といった感情がそういった進歩の一つ一つを動かしてきたのです。
いずれさらにわたしたちの生活は豊かになっていくでしょう。
さて、そうなったときどこまでならみなさまは許せますか?
働くことが全て機械に変わったとき?生理現象を機械任せにできたとき?または老いを感じてきたときに、人工臓器や人工物で体が差し代わって行ったとき?
どれも近い未来に起きそうな現実です。
でも、どれも私たちは自分の感覚でどこまでなら人間としての営みの範囲内なのかと考えていくのでしょう。
異なる価値観の中で。
今でこそ人体実験なんてご法度ですが、つい数十年前には当たり前のように行われてきました。
科学技術の発展とこういった価値観の擦り合わせ、私たちに迫られた人類の議論すべきないようなのかもしれません。
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