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雑記:18_美術史的なRPG

急に閃いたので、一旦メモ書き。タイトルの通り、美術史的なゲームを考えることができないか。どんな歴史もそうだけれども、なんらかの一つのテーマを設定してそれを遡ったり今と比べてみたりするとなんらかの道筋なりヒントが見えてくる。

美術史も同じで、例えば西洋美術史で考えてみると、絵画にひめられた様々なシンボルの変遷を追ってみることはとても楽しい。キリストの磔刑図をとってみてもそうである。ルネサンス以降、様々な磔刑図が様々な地域で描かれてきた。同じテーマであっても、一つとして同じ絵画はなくそこに散りばめられたシンボルも様々である。こういう絵画に散りばめられたシンボルをアトリビュートと呼ぶことがある。

RPGはどこで登場するかというと、例えば様々な町やダンジョンに絵画を配置してそこに隠されたアトリビュートを読み解くことで次のイベントへ進めるといったことができるのではないだろうか。ゲームを楽しみながら、美術史も学べる。一石二鳥ではないだろうか。

時代も、古代、ルネサンス、近代、現代などに分けてもいいと思う。ルネサンスイベントがクリアできたら今度は急に現代のニューヨークに飛んだりしてもいいかもしれない。あるいは、バンクシーが大英博物館でやらかしたように古代と現代のアートを結び付けてもいいかもしれない。

というか、以前バンクシーがSNSを利用してニューヨークを混乱に陥れたパフォーマンスもRPG的かもしれない。

街に散りばめられた彼の作品を熱狂的なファンたちが探し求めて一喜一憂するのはみていて痛快だったがそれ以上に、少し怖くもあった。単なる模造品にみえていたバンクシー風作品が実は彼の作品であることが暴露され、値段が高騰したりする様子はアートマーケットの脆弱さを明らかにしていた。私にとっては、それを彼がいとも簡単に、しかも自らの創作活動の一環として行ったことが恐ろしかった。

バンクシーはひとまず置いといて、そんなゲームが登場したらとても面白いと思う。私は、発案者としてそっと関わりたいものです。

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