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心と体をいやすアロマテラピー 第3回『コロナ禍の巣ごもりなどによる便秘』

外出自粛や在宅勤務など生活スタイルが急激に変化する中、運動不足やストレスが原因で、便秘や下痢など、消化器系の症状に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そんなときこそ、有効に活用したいのがアロマオイルです。効果のあるアロマオイルのブレンド法を書籍『マッサージ&アロマテラピー』(医道の日本社)から紹介します。

便秘に効果的なオイル

市販の便秘薬は、過敏性の下痢を生じやすく、長期にわたる使用により、腸内蠕動を緩慢にする可能性もあります。ここでは、腸の動きを活発にするために、温める作用のあるマッサージブレンドを取り上げます。

ローズマリー

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中世ヨーロッパでは、ローズマリーは強力な抗生物質として認識され、ペスト予防のために病院などでいぶして蒸して使用されていました。

オイルには、気分をすっきりさせる働きがあり、無気力や疲労、神経性の緊張に効果があると考えられています。また、伝統的に中枢神経系の症状にも用いられ、消化作用や肝臓、胆のうに優れた強壮作用をもたらします。

消化不良や便秘のほか、食欲がないときにも役立ち、腹部の膨満感にも効果的です。

ブラックペッパー

熟した黒こしょうを乾燥させてから砕き、水蒸気留にかけると精油が抽出されます。ピリッとした香りは心を刺激し、精神を高揚させて、元気づける作用があります。

また、マッサージ用のブレンドオイルに配合して使用することで、腹痛や便秘、胃痛、消化不良、食欲不振、吐き気、下痢、胸やけなどを改善するように働きかけます。

ブレンドオイルの使い方

用意するものは以下の通りです。

ローズマリー 3滴
マジョラム 3滴
フェンネル 3滴
ブラックペッパー 1滴
スイートアーモンド油 大さじ3

精油をブレンドして、スイートアーモンド油(植物油)と調合します。このマッサージブレンドを下腹部に塗り、時計回りにマッサージします。腰と背部にも、このオイルを用いて、マッサージを行います。

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【注意事項】精油の使用上の注意や禁忌事項については、書籍の中で詳しく掲載していますので、精油の取扱に際してはそちらを必ず確認ください。

※本記事は、医道の日本社Webサイト「CIANA」で2016年12月22日に公開されたものを再構成しています。

▼心と体をいやすアロマテラピー 過去記事
第1回  第2回

書籍『マッサージ&アロマテラピー』

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マッサージ&アロマテラピー』では、厳選した30種類の精油の特徴とあわせて、「運動器系の不調に」「心と感情に」「女性の健康を守る」などのテーマに応じた目的別のアロマブレンドを紹介しています。

また、精油の力を最大限に引き出す部位ごとおよび全身のマッサージテクニックや、セルフケアもカラー写真で解説しており、治療家にも役立つ1冊となっています。

その他のアロマオイルはこちらから

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