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心と体をいやすアロマテラピー 第2回『眼精疲労(痛み、かすみ、乾燥)』

スマートフォンやパソコンの長時間の使用によって、頭痛や眼精疲労、肩こりなどが生じることをテクノストレス症候群と呼びます。

テクノストレスは、身体的な症状だけではなく、時には、不安や落ち込みなどの精神的な症状を引き起こす原因にもなります。精神的な症状は身体的な症状に比べて、原因を特定しにくいものです。身体的な症状を感じた際には、早めに対処することが必要です。

目的別にアロマオイルのブレンドを紹介している書籍『マッサージ&アロマテラピー』(医道の日本社)から、眼精疲労に効果的なアロマオイルの活用法を紹介します。

眼精疲労に効果的な4つのオイル

ペパーミント

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フレッシュな香りのペパーミントは、咳や風邪の調合薬として用いられているほかに、香料としてお菓子のフレーバーや歯磨きとして一般にも広く普及したハーブです。頭をクリアにして、活力や集中力をもたらすといわれています。喘息や気管支炎などの気管支系や消化不良などの消化器系にも効果的です。

ゼラニウム

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ゼラニウムの精油の効能は、多岐に及ぶため「オールマイティー」、「ホルモンバランサー(調整作用)」として知られています。体液の滞りや血行不良の症状を改善するなどの循環器系への作用、わだかまりや怒りといった精神的な「いきづまり」状態への効果も期待できます。

ラベンダー

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他の精油との相性がよいラベンダー。20世紀初頭、実験中に火傷を負った香料化学者が、その傷にラベンダーの精油を使ったところ、傷が早く癒えたそうです。ラベンダーには、傷口の細胞を活性化して、修復を促し、傷跡を小さくする作用があります。天然の鎮静剤として、頭痛の際には精油をこめかみに塗ったり、就寝時に枕に数滴精油を落としたりすると深くリラックスした状態になります。

ユーカリ

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オーストラリアの先住民であるアボリジニは、高い治癒力を発揮するユーカリを昔から活用していたそうです。特に、胸部の炎症に効果的な精油とされ、風邪やインフルエンザウィルス、ブドウ球菌のような細菌にもよいとされています。マッサージブレンドや湿布として、筋肉や神経、循環器系に用いることができ、さらには疲労による頭痛にも効果的です。眼の疲れには、ブレンドして使います。

ブレンドオイルの使い方

用意するものは以下の通りです。

ペパーミント 3滴
ゼラニウム 3滴
ラベンダー 3滴
ユーカリ 1滴
・無香料のベースクリーム、またはスイートアーモンド油 大さじ3

(1)精油をブレンドし、無香料のベースクリーム、またはスイートアーモンド油と調合する。遮光性の小さなガラス瓶か、容器に入れて保存する。

(2)ブレンドオイルをこめかみとうなじにつけて、軽くマッサージする。

眼精疲労から頭痛が生じることもあります。ブレンドオイルを保存して、家庭や職場で目の疲れや頭痛を感じた際に使用してみてください。

【注意事項】精油の使用上の注意や禁忌事項については、書籍の中で詳しく掲載していますので、精油の取扱に際してはそちらを必ず確認ください。

※本記事は、医道の日本社Webサイト「CIANA」で2016年10月31日に公開されたものを再構成しています。

▼心と体をいやすアロマテラピー 過去記事
第1回

書籍『マッサージ&アロマテラピー』

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マッサージ&アロマテラピー』では、厳選した30種類の精油の特徴とあわせて、「運動器系の不調に」「心と感情に」「女性の健康を守る」などのテーマに応じた目的別のアロマブレンドを紹介しています。

また、精油の力を最大限に引き出す部位ごとおよび全身のマッサージテクニックや、セルフケアもカラー写真で解説しており、治療家にも役立つ1冊となっています。

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