Idery de Nischy

25歳から14年住んだメキシコを離れ、日本にもう一度住処を移す決心をした筆者。在墨中に…

Idery de Nischy

25歳から14年住んだメキシコを離れ、日本にもう一度住処を移す決心をした筆者。在墨中にRPDRと出会い、毎エピソード号泣する妙な楽しみ方を会得する。

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最近の記事

16本目:いてもたってもいられなくなった

去年の今頃は、来る日も来る日もイライラしていた。 原因は仕事である。 熱中し、自分なりに熱い思いを持って取り組んでいたが、 同じくらい、もうやりたくない、しんどい、みんなイヤだ!という思いも抱えていて、love & hate のバランスが取れずに苦労していた。 私は仕事が嫌いなんだと思った。 結婚して、退職し、 これまでの自分のキャリアが全く意味をなさない国に帰った。 夫の理解に甘えて、主婦生活をイキイキと愉しむつもりだったのだが、 どうしてもうまくいかなかった。 誰にも会

    • 15本目:高速バスを愉しめる個性

      帰省する際には、名古屋から東京の移動に高速バスを利用している。 夫も私の家族も「むろん新幹線 なぜに高速バス」という考え方なので、私の移動は交通手段の選択から面白がられているわけだが、このバス移動、なかなかいいんだよ。 私が使うのはJR高速バスで、東京に着くまでだいたい4時間から5時間の移動である。途中、遠州森町PAと足柄SAでトイレ休憩をはさんで、都内に入ると用賀、霞ヶ関と(降りる人があれば)停まりながら東京駅につく。 遠州森町PAは山に囲まれた中にあって、人里離れた感じ

      • 14本目:有名人を見た

        あれは何年前だったか、すでにモンテレイに住んでいたので2013年以降である。サンペドロで友達と食事をし、ひとりタクシーで帰宅していた。30代はほぼそういう生活だったので、いつもの日々のうちの、ある夜の話。 私がメキシコのモンテレイ時代の大半を暮らした家は、サンペドロから極近く、どんなレストランやバーからも大体20分はかからず家に着く便利な場所にあった。サンペドロ市から川を渡ってモンテレイに入るとすぐに貨物電車の線路が通っていて、たまに電車の通過にあたると、通過までに十数分は

        • 13本目:わすれものチャンピオン

          生来物忘れがひどいのである。 人から言われた些細なことや恥ずかしい失敗はいくらでも覚えていて吐き気を覚えるくらいなのに、やろうと思っていたこと、やりたいと思っていること、やるべきことはスッと忘れて二度手間三度手間かかったり、忘却の彼方に部屋の奥に積み上げられたりするのだ。 スッ じゃねえ。 先日モバイルバッテリーを新調し、メキシコのmobo (空港、バスターミナル、モールには必ず入っている携帯周辺機器ショップ。)で買ってずっと持ち歩いていたものが不要になった。正しく捨てたい

        16本目:いてもたってもいられなくなった

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        • Ru Paul's Drag Race
          1本
        • ハック
          1本
        • 生きる知恵
          1本

        記事

          12本目:新しい街を好きになれる行動

          今日は自転車で整体に行き、その帰りに図書館を訪れた。 図書館の利用者カードを作り、簡単に図書館内を歩いてまわって、ちょっと腰掛けて本を読んだり、めぼしい本を借りたりして帰ってきた。 それだけで街への好感が1段階アップしたのである。 何段階あるのかは知ったこっちゃないけれど。 もともと読書家ではないし、図書館の利用歴はとても浅いけれど(しかもメキシコでは全く図書館に入らなかったので、余計に縁遠くなってしまった)、図書館があることを知ってから行ってみたくてたまらず、実際行ったら

          12本目:新しい街を好きになれる行動

          11本目:友達と会った

          メキシコ時代の友人が遠方から私が住んでいるところに来る用事があり、会おうと声をかけてくれた。 ここでも、せっかく遠方から来る友人をもてなすというのに、目星をつけたお店が直前は予約で埋まることを知らず躓いたのだが、結果的には庶民的でいて、それでいて席のゆったりとした居心地の良いタイ料理の店に出会うことができた。 学業の用で訪れた彼女は、最終日もフルに参加して、その足で駆けつけてくれた。店に入るや否や私を見つけ、「どうもどうも、久しぶりだね、」と話しながら席につき、そこから2時

          11本目:友達と会った

          10本目:2023年を迎えた

          案ずるより産むが易し、と始めたnoteを書かずに2023年になり、 文章を産まなかった私を戒めるかのように、RPDRは最新3シーズンを残して日本のNetflixでは観れなくなってしまった。 大好きなSeason 6よ、戻ってこい… Bianca del Rioのスマートな勝ち進み方を、ちょっと弱ってる今こそ思い返したいのに。 メキシコから日本へ帰国し、新居での生活が始まった。 新しい土地で生活をスタートさせるのは好き、だけど確実に違うのはもうここはメキシコではないということ

          10本目:2023年を迎えた

          9本目:君はチャングムを知っているか

          宮廷女官 チャングムの誓い https://www.amazon.co.jp/%E5%AE%AE%E5%BB%B7%E5%A5%B3%E5%AE%98%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A0%E3%81%AE%E8%AA%93%E3%81%84-%E5%AD%97%E5%B9%95%E7%89%88/dp/B01AIPSAKI 本国では2003年から2004年に放映されていたテレビドラマである。 時代劇で、ウーマンサクセスス

          9本目:君はチャングムを知っているか

          8本目:もんもん

          頭になにも浮かんでこないのに、noteに投稿していない!と思って取り急ぎ書き始めたのである。 こんな事書いたら面白いんじゃないか、がいくつか頭をよぎるが、文章のカタマリにできない。気づくと最近は話していても言葉が出てこず、話していると突然舌がもつれて話しにくくなる。大学の頃ひけらかしていた文才とやらは、社会人生活にもまれ、不甲斐なさや嫉妬で狂いそうにイライラしているうちに彩を失い、巧みに使いこなしていたはずの言葉は、自分を否定して嫌っているうちに私の脳みそからこぼれて消えてい

          8本目:もんもん

          7本目:引越で追い詰められている人

          私、である。 去年の9月頃から同棲を始めてから今までずっと自分の家の家賃を支払い続け、大きいクローゼット兼避難場所としていたが、とうとう引き払うことにした。いいかげん、なかなかの家賃を払い続けることが苦痛になってきたのだ。 7月初め、大家さんに月末で引き払うことを告げ、最後の家賃を振り込み、2週間放置した。もう後がない。 本来、そう難しくない引越しのはずだった。 14年に渡るメキシコ生活、常に家具付きの物件で、何度か断捨離をしているし、去年もコロナ禍でかたづけ欲がわいて結

          7本目:引越で追い詰められている人

          6本目:嘘をつくと自分に現れる変化

          嘘をついている。 周囲に嘘をついて生きている。 ラジオ体操を毎日やっている、習慣化できている、と。 Ticktickも騙している。 毎日、今日も運動した、と。 体重は、近所の肥満治療の先生にかかって、六ヶ月かけて10kg落とした。 そのあと、すでに2kg戻している。一ヶ月で。はっや。 仕事から帰って、帰りの遅い夫に合わせて待っている数時間の空腹でアホほど食べてしまう。そして体を動かしていない。太るための要素は十二分に備えている。 実際、体が鈍っていると感じている。それ

          6本目:嘘をつくと自分に現れる変化

          5本目: しくみ化への憧れ

          「ていねいな暮らし」 憧れている。 憧れている、と言うのが憚られるほど大雑把で飽きっぽい性格であるが、これと決めたものに囲まれ、他に目移りせず、心満ちて快い生活ができる人に憧れている。 一方で、シンプル一辺倒でなく、好きなものを生活の端々に散りばめた、「好きの巣」みたいなライフスタイルも、なんとも幸せそうで心惹かれる。 ツレヅレハナコさんがInstagramに載せる台所やリビング、憧れです。 つまり、多い少ないはどうあれ、自分の身の回りを囲む物事をどれにするか、何にするか

          5本目: しくみ化への憧れ

          4本目:フラワーギフト券

          自分の内気と連絡不精が災いして近い友人に嫌な思いをさせてしまい、目下猛省中である。 部屋に花を飾って、生活に潤いとパワーを感じるのが好きな友人に少しでも楽しい思いをして欲しいと思い、花束を送ろうと思ったけれど、すごく忙しいみたい。すきなタイミングで彼女が花を楽しめるよう、ギフト券なぞあるだろうか、と探してみたら、すぐに見つかった。 花と緑のギフト券。 海外のクレジットカードが使えないところにつくづく日本の不便さを感じるが、とにかく金額を選んで、メッセージカードも添えてギ

          4本目:フラワーギフト券

          3本目:フロスはやっぱり良いようだ

          歯医者に行く度に 「フロスをすると良い」 「今後の歯のためには、フロスを習慣にすると絶対にいい」 「フロスしてる?フロスはとっt(略)」 だよね、フロスがいいよね、フロスがいいんだろうね、と苦笑いで後退りしていた。ああいう作業は好みじゃない。なにせフロスや糸ようじの類を歯の間に通す時の、力を加えて狭い間を勢いよく越え、歯茎にぶつかるのが不快だし、一本一本歯の間をちまちまと痛い思いをしていくのが何とも退屈に感じる。一時期なんとか習慣づけようと色々試したものの、続かなかった。

          3本目:フロスはやっぱり良いようだ

          2本目:RuPaul's Drag Race

          私はこの番組のしっかりめなファンである。 Netflixで、日本語字幕で気軽に観れるようになったこの番組をご存知だろうか。ご存知ないなら知って欲しい。 RuPaulはサンディエゴで生まれた現在60歳のドラッグクイーンで、彼がホストを務めるRuPaul's Drag Raceは2009年に始まったコンペティション・リアリティ番組であり、とにかくドラッグクイーン文化において偉大な記録盛りだくさんのこのショーは、すでにSeason13を迎える。 YouTubeで動画サーフィン

          2本目:RuPaul's Drag Race

          1本目

          何を書くかわからぬうちに、IDを作ってから三ヶ月も経ってしまった。 なにせこういった投稿の一本目、今後何を綴るサイトにするのか、どこまで自分を開いた文章にするのか、そもそもどんなノリで書く文章にするのかを読者に測られる投稿になるから。 ただ、現実的になってみれば、今後読者がつくかどうかもわからないのである。わくわく狸の皮算用をしたあげく身動きがとれなくなる、想像だけで承認欲求の自己破産寸前に追いやられる、という事態に、私はよく陥る。 それならば、すでに自己破産を申請した後