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5本目: しくみ化への憧れ

「ていねいな暮らし」
憧れている。
憧れている、と言うのが憚られるほど大雑把で飽きっぽい性格であるが、これと決めたものに囲まれ、他に目移りせず、心満ちて快い生活ができる人に憧れている。

一方で、シンプル一辺倒でなく、好きなものを生活の端々に散りばめた、「好きの巣」みたいなライフスタイルも、なんとも幸せそうで心惹かれる。
ツレヅレハナコさんがInstagramに載せる台所やリビング、憧れです。

つまり、多い少ないはどうあれ、自分の身の回りを囲む物事をどれにするか、何にするか決まっていることが羨ましいのだ。
憧れがあるのでYouTubeやInstagramで検索が止まらない。ザッピングしてははぁ素敵、はぁ羨ましい、と目移りしまくるのが楽しい。ひとりで生きていく、と思っていた時はミニマリスト観察に没頭していたが、私くらい便利グッズ大好きな夫と一緒に暮らすようになり、便利グッズ検索に購入というプロセスが加わって、爆発的に物欲が増した。ミニマリスト観察と他分野のレビュワーのベストバイで日々動画視聴が大忙しだ。

クリエイターが紹介する、合理的な家事や暮らし方も羨ましい。
炊事も掃除も、勉強と練習が必要な技術だと思う。私のこれまでの生活にそれが圧倒的に足りていないので、この歳にして、名前のある料理のレパートリーが非常に少ないし、掃除に至っては「郷に入りては」を採用し、低収入ながら2週間に1度のお掃除をお願いしてそれに依存していたのである。
二人暮らしになって、自分の足りない面を相手に隠して暮らしているが、日々忙しさと疲れにかまけて行き当たりばったりに掃除や炊事をしているので、なかなかスキルが安定しない。たぶん相手に隠せてすらいないのだろう。

そんなわけで、色々なコンテンツクリエイターが紹介する良いものをつまみ食いして、真似っこしながら、そのうちに自分の手の届く暮らし方を見つけるなり編み出すなりしたいと思っているのだ。それまでは、このネットワークの世界での放浪を散々に楽しんで、好きなようにここに綴ろうとおもうのである。ポリシーもモットーもこれから。

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