【社会科】社会主義・共産主義。脳トレから特徴を理解する。
こんにちは。
” いかたこ ” と申します。
中学校で社会科の教員をしています。
noteでは、授業がより楽しくなるアイデア(授業のタネ)を発信しています。
今回のテーマは、社会主義・共産主義です。
脳トレから特徴を理解するというアイデアを紹介します。
そもそも、社会主義や共産主義とは何でしょうか?
すごく難しいですね・・・。
私は塾講師時代、なんとなくのイメージで説明していました。
「 社会主義っていうのは、公平で・・・、だから労働意欲が下がってしまって・・・? 」
「 共産主義と違いは、生産手段を社会が所有しているかどうかで・・・?? 」
さすがにこれでは、生徒も理解できなかったと思います。
生徒が楽しみながら、社会主義・共産主義の特徴を理解する方法はないかと考え、思い付いたのがこの脳トレでした。
以下では、その内容について説明しています。
よろしければ、最後までご覧ください。
脳トレ問題
人が3人と、リンゴが6つあります。
3人全員がリンゴを3つ以上所有するにはどうすればいいでしょう?(画像1)
もちろん、リンゴを増やすのは無しです。
例えば、平等に分けてみる。
3人それぞれが2つずつ所有する。(画像2)
3つ以上所有していないので、これではダメ。
例えば、誰かが3つ所有するように配ってみる。(画像3)
1人は3つ所有するが、他の2人は2つ、1つになってしまう。
これでもダメ。
私は、最初にここまで説明してから、ペアやグループで答えを考えさせました。
答えは・・・
3人全員で6つのリンゴを所有する。
つまり、3人で6つのリンゴを共有する!(画像4)
答えを発表する時、「そんなのありかよ!」や「なるほど!」など、生徒のいろいろな反応を見ることができるので、とても面白いです。
そして、これが共産主義の発想です。
もちろん、共有するのは、リンゴではなく生産手段です。(画像5)
* 茶色の画像は、工場です。
ここから、社会主義の説明をします。
社会主義は、共産主義の一歩手前。
共有というよりは、社会が生産手段を所有している。(画像6)
ここまで来れば、生徒も社会主義・共産主義の特徴を理解できていると思います。
あとは、資本主義と特徴を比較させたり、実際に社会主義を取り入れている(取り入れていた)国の様子を説明したりすることで、生徒の理解が深まります。
社会主義・共産主義の知識は、分野を問わず、社会科の学習を進めていく上で欠かせません。
今回の授業のタネは、短い時間でできるものなので、授業の導入などで気軽に使っていただけると幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
今後も授業のタネを発信していきます。お楽しみに。
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