iCHi / クリエイター・保育士

東京在住/イラストレーター/身体や音楽などジャンルの垣根を越えた表現や作品づくりをして…

iCHi / クリエイター・保育士

東京在住/イラストレーター/身体や音楽などジャンルの垣根を越えた表現や作品づくりをしています/【仕事実績】:似顔絵・キャラデザ・配信楽曲アートワーク・ロゴ制作・演劇フライヤー等 📩ご依頼・ご相談等はこちらから https://lit.link/ichio8624

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【 楽しんで描く 】

絵を描けるようになってみたいけど苦手意識を感じていたり、習うほどの勇気が出ないという方はいませんか? 日常の中で誰かに説明をする時、特に保育士や幼稚園教諭といった幼児教育を目指している方、現役の先生、保育士試験で「造形」の科目を受けようと考えている方、お子さまがいるお母さんやお父さんなんかは、絵が描けたら便利な場面も多いかと思います。 今回は今年度に入って、私が新たに始めたことについて書こうと思います。 これまで保育士として働き、表現者としても活動する中で、自分に何がで

    • 素直なまんま

      この前保育園での仕事を終えて帰る時、昨年度の卒園児の男の子が門の外で自転車の後ろに乗って待っていた。 「あ、久しぶり〜」と近寄ってみたら手を振ってくれたけれど、顔が全然元気じゃなかった。 「どうしたん?悲しいことあった?」 尋ねてみたら彼は目にちょっと涙を溜めてぽつりぽつりと話し始めた。どうやら学童で遅くまで残っていたのが寂しかったみたいだ。 お母さんが一番下の子を迎えにいっている少しの間、私はその子と話をすることにした。 そういえば去年も二人で色んな話をしたな、というこ

      • 初バイト話

        この前コンビニに行ったら、研修中の店員さんにレジを担当してもらった。 まだ手際もそれほど良くない感じで慣れていないんだろうな、と思いながら見ていたが、そういう時に私は極力急いでいないですよオーラを出す。 いつかの私もこんな感じだったなぁ…と微笑ましく目の前の店員さんを見ていたら苦い思い出が蘇ってきた。 私は大学生の間、3回バイトの場所が変わっている。やらかしてバイト先を飛んだとかそういうわけではなくそれぞれ場所を変えたのには理由があるのだが、今日はポンコツだった若かりし頃

        • 結婚式は、あります!

          今年の5月上旬、29年生きてきた人生の中で初めて友人の結婚式に参列した。 一年前までは本当にこの世に結婚式は存在しているのか、自分とは縁がなさすぎて「それは何をされている式なの?」と心の中でアッコさんに扮したMr.シャチホコがずっと居座っていたのだが(これについてはこちらの記事に書いてあります)、この期に及んでようやくそれを目撃することができたのだ。 と、茶番はここまでにして。 今回の結婚式は高校時代から今までずっと事あるごとに時間を共にしてきた、私にとって大切な友人の式

          立つ鳥、後を濁さず

          立つ鳥、後を濁さず、という言葉が好きだ。 余計なことは何も言わず必要な文字だけがそこにある潔さ。 飛び立つ鳥は汚い痕跡を残していかないことに準え、その場所を去るものはきちんと後始末をしていくべきだという事を表したことわざである。 その時その場所にいる自分たちだけではなく、その後同じ場所を使う人の事を考えるということは小さなことだけれど、案外できている人はいないんだな…と思うことが最近あった。 「自分さえ良ければ…」「まあ誰も見ていないし…」そういった人が増えていくほど、他

          想いは密かに

          「先生さ、マスクしてない方がかっこいい」 大人なら思っていても言わないであろうそんな爆弾発言を、目の前で私の膝に座りながら遠慮なく放ってきたのは今年の3月に卒園した年長組の女の子である。 私も私で、コンプレックスだらけの学生時代ならそんなこと言われた日にはショックを受けて自分をさらに卑下しまくっていただろうが、大人になってからはメンタルが起き上がりこぼし並に仕上がっている。 それくらいわかりきった事だ。食らっても一瞬で戻る。 「ねーえ、そんなん言わんといてー!先生だってマ

          私は点P

          私は論理で教えられるよりも、イメージで掴めた方が理解が圧倒的に早いタイプの人間なのだなとつくづく思っている。 私は昔から理数系の科目が本当に苦手だ。 辛うじて小学校の時の算数は好きだった。理由は明確。文章題が多かったから。想像することが好きな私は算数の教科書に書かれた問題を読みながらいつも余計なことを考える。 花子さんは歩いて、太郎くんは自転車で一緒の地点からスタートして池の周りを回るという設定も「どういう状況?花子さん罰ゲームやん。あ、でも歩くの好きなんかもな」とか思

          渋さの、その奥に

          新年度も始まって新生活が始まった人もだいぶ落ち着いてきた頃だろう。 保育園も毎日大賑わいである。年長になった子どもたちは、お兄さんお姉さんとして色んな当番ができることを楽しんでいる。 微笑ましいその光景を見ながら、私はこの前卒園した子どもたちのことを思い出していた。 あの子はもうお友達できたかな、何をする時間が好きなのかな、悲しい思いはしていないかな。 一人ひとりの顔を思い浮かべながら時折考えている。 保育園は朝7時過ぎから空いていて、担任の先生が来て通常保育がはじまる8

          石橋は壊しちゃう前に渡れ

          私はとにかく石橋を叩かないと何事も進めないタイプである。 が、周りが思っている以上にしつこいぐらい確かめる。 最初から終わりまで隅々までヒビが入っていないか、欠損している場所がないか見るのはもちろん、それを自分が大丈夫だと思うまで何回も繰り返してしまう。 例えば、毎朝絶対やるのは家の鍵を閉めたかどうか。 いつも考え事をしながら家を出てしまうので、20歩ぐらい歩いてから「あら、私鍵閉めたかしら」と不安に駆られて引き返す。 無意識できちんと閉めているので今まで引き返して鍵が閉

          石橋は壊しちゃう前に渡れ

          根は、ふざけたい

          子どもの頃から熱しやすく冷めやすい私だが、近年になってのめり込むほど好きになっている事がある。 芸人さんのトークを聞くことだ。 PodcastやYouTubeなど媒体は問わない。ご飯を食べている時、絵を描いている時、散歩をしている時・・・。とにかく芸人さんの話を暇さえあれば聞いている自分がいる。 元々、生まれも育ちも大阪だったこともあって、普段から痛快なトークを聞くのは大好きだった。 ただ歳を重ねるにつれ、子どもの頃にしていたようなたわいのない話をすることが減っていき、当た

          きっと誰かが見てくれている

          「いつだって見ている人は見てくれているよ」という言葉を私の尊敬する人はどの人も言っていた。 小学校時代、陰で誰かに褒められるわけでもなく日々を過ごしていた私にとって、その言葉をはじめて聞いた時は衝撃で、以来ずっとお守りのように胸に置いていた言葉だった。 自分のことを好きになれなかった頃の私は、ただただ真面目に生きることでしか報われないと感じていたのだと思う。 だがそんなふうに生きていても陰口や嫌味を言われる日は訪れた。それ以降は生きていくほどに私の本当にやりたい事がどんど

          きっと誰かが見てくれている

          人の気持ちがわかる時

          今日は久しぶりに保育園での出来事を書こうと思う。 もう早いもので3月も残り数日となった。 年度の節目。どんな業界においてもこの時期は出会いと別れの季節だという方が多いだろう。 私も紛れもなくその一人である。 今年で保育園で働きはじめて6年目を終えようとしている。だが、担任した子どもを送り出す側になるというのは今年がはじめてだった。 卒園する子どもたちを担任したのは2歳クラスの頃。はじめての異動で不安に満ちていた上、新年度早々、緊急事態宣言が発令され在宅勤務を余儀なくされた

          受け容れる余裕

          先月、往生した母方のおばあちゃんの告別式があった次の日、母と一緒に喫茶店へモーニングを食べにいった。 なんだかんだで二人きりでご飯を食べにいくなんて、学生ぶりのような気がする。 こんがり焼けたトーストと香ばしいコーヒーの香りの中で、一時間弱のおしゃべりを楽しんだ。 私と母との関係については先週書いたエッセイを読んでいただければと思うのだが、母親とは年々仲良くなってきている。 30を手前にして精神的にも成熟してきたこともあるし、どんな人に対しても近すぎず遠からずの関係が心

          すれ違いを経て

          前回はおばあちゃんとお別れをしに大阪へと戻った時の事を書いた。 その時には本筋から外れるので書かなかったのだが、その中の出来事で書き切れなかった事がまだある。 告別式の次の日の朝、大阪へ戻る前に母親とモーニングを食べに出かけた。 今日はその時の事を書こうと思ったのだが、それより前に母との関係を書いたほうがいいと思ったので、そうすることにする。 皆さんは母との仲は良いだろうか。 子どもの時はよく話していても大人になるほど話す事が気恥ずかしくなったり、面倒になるという人もきっ

          慎ましやかで、ロックで

          先月、大阪にいた母方のおばあちゃんが亡くなった。 12月頭から寝たきりになって点滴で水分を入れてもらいながら過ごしていていつ何が起きてもおかしくはない状況だったので、当時は内心ヒヤヒヤしながら生活していたのだが、二ヶ月間しっかり生き切って皆に見送られながら空へと旅立っていった。 大往生だったし、私も生きているうちにきちんと会いに行けたので後悔なく見送ることもできた。 目まぐるしいここ数ヶ月だったが、この一連を通して人間の底力みたいなものを何度か感じた瞬間があった。 今日は

          慎ましやかで、ロックで

          今日から、再び

          あけましておめでとうございます。今更すぎるが、冬眠していたわけではない。28歳、爆睡はするようになったけれど。 どうやらnoteを書くのは半年ぶりみたいだ。気がつけば年が明けて3月を迎えていた。 年月が過ぎていくのはどうしてこんなに早いんだろうか。毎日を楽しいと思って生きているからだろうか。一週間ぐらいの感覚で過ごしていたらもう一ヶ月経っていたという事が年を重ねるほど増えている気がする。 保育園で仕事をして、ダンスで舞台に立って、イラストを描いて、音楽を作って・・・。色ん